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7話 大熊との戦いのゴングが鳴った

〘ロロ、水精霊から連絡が入ったよ、死んだと思ったオオカミさん生きてたって、腹を空かした仲間達の為の行動だったって。

近くにミミズの大発生した湿地帯が有るから案内してるって心配しないでって〙

※了解したよ、オオカミさん生きてて良かった※


「後方に、王様の乗った馬車が追い付いてきました」

「お、そうかまだ見えないがロロは、周囲探知魔法も使えるのか?」

※ァ、常人には、分からないのか※

「探知魔法ですか、分かりません感じたから話しました」

「そうか、マァー、ロロなら信用するよ、速度を落とすよ」

 それから20分もすると後方に馬車が見えてきた。


「お父様、合流出来て安心しました」

「そうだな、良かったよ、ロロの戦いが見れると安心したよ」

「ロロ、そのカッコ、冒険者の様ですね」

「リリ、冒険者は刀を持ってるものよ」

「ララネェ、刀、持ってるとこ見る」

「見たいです」

「分かった」

 ロロが、右手の平を地面に向けて、呪文を唱えると地面から砂鉄が手の平に向かって立ちのぼり、鋼の刀が出来上がっていった。

「ポーズは、コレでいいかな」

 と言って、剣道の八相の構えのポーズをとった。

「素敵です、カッコイイです、ルルもそう思うでしょ」

「なんか、剣術の達人みたいです」

「そうですか、では刀は土に返しますね」

「ダメです、私がもらいます」

「え、私も欲しいです」

 結局、王様の分が追加され、もう2本、制作した。

「コレ最高の刀だよ、見て枝がスパスパ切れるよ」


王様※コレは、薄く細い板で軽く、強い弾力が有り刃先も鋭い、こんな実用的な刀を見るの初めてだ、ロロには驚かせられてばかりだな※

「王様、伝令が到着しました」

「そうか、通せ」


 伝令の話では、明日の昼頃に大熊3頭に遭遇するとの事、この先が高台で、広い範囲が見渡せるので、そこで待つ事を進められた。


 オオカミに入った、水の精霊が、この場所まで戻って来た。

 オオカミの仲間は、ミミズ食べ放題の湿地帯で待つように命令したところ、喜んでいたとの事だった。

 ロロ王子の体内の木の精霊がオオカミの中に入り水の精霊の見て来た映像記憶を、念写してロロ王子に戻った。

※ワー広い湖、周りが湿地帯で、柔らかそうな水草がベッドの様に厚く茂ってる、その上で他の狼さん達が寝ている、子供狼さん達がじゃれあって楽しそう。

 水草の上を群れで歩き出した、薄い水草の所にはミミズがたくさんいる、他の狼がミミズを咥えた。大きい、ミミズ一匹で口から左右にはみ出て、美味しそうに食べている※



 翌朝、高台まで移動して、のんびりと大熊を待ってる事になった。

「ここは、北側が良く見えるね」

「見張りは、オレとクロートとエルフ3人で交代でやりますからロロは休んでいて下さい」

「分かった、ちょっと林に入って用をしてくるね」

「オォ、行ってこい」

※小便か※


 ロロは、林の中で水の精霊オオカミと会い。

「高台からしたは、広々した草原だが馬車の移動はデコボコで危険だ、オオカミにのって移動出来るかナー」

〘大人が2人乗っても走れるよ、移動は任してくれ〙

「オオカミの魂は、怒っていないのか?」

〘いろいろ勉強になって喜んでますよ〙

「そう、良かった」

と言って、オオカミの頭と耳の後ろをかいたり、撫ぜたりしてあげた。


 高台に戻ると、お父さんとララとリリは、ロロからもらった刀で、木立と戦っていた。

 見張りの終わったクロートはボウガンを持って、エルフ2人を連れて、ロロのところにやって来た。

「ロロ、悪いがボウガンをこのエルフ達にも作ってくれないか」

 2人のエルフは、肩に竹製の弓を持っていた。

「その弓を見せて」

「どうぞ」

「ウーン、うーん、うーむ」

「試射して見て」

 エルフ2人が試射する姿を見て。

「エルフさん達には、この弓を強化改造してあげるよ」

「そうか、頼む」

 ロロが弓を握って、魔法の呪文を唱えると、弓が光ってから作業は終わった。

「どうぞ、試射して下さい」

「お、黒色に変わったな、握りも重さもほとんど変わらないな、弦を引くと重い、放すと反動が格段に強く成っている、これはイケル」

 軽く試射した矢は、今までの3倍は飛んでいった。

 もう一人のエルフも、弓を差し出してきた。

 同じ様に、強化改造して渡した。


「見えたぞ、大熊が見えたぞ」

 全員に緊張がはしった。

「随分と東の外れだ、移動が大変だ、エルフ達、出番だ、ロロを運べ」

「王様、王子様はあそこです」

 ロロ王子は、オオカミに乗り、一直線に大熊に向かっていた。

「精霊達、大熊も精霊が入って大人しくさせたらどうかな」

〖大熊達から意思が感じないよ、狂っている、抹殺するしかないよ〗

「分かった、木の精霊さん、水の精霊さんとオオカミ操作を代われる」

〖もちろんだ、数秒でマスターするよ〗

 水の精霊が体内に戻ると

「動きの速い水のゴレームよ、熊どもの移動を止めろ、

行け」

 大地と空気中の水分が絞られる様に、空中に大量の水が現れゴーレムの形に成ると、意気良い良く走り出した。




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