5話 戦闘訓練、遊んでるのです
ロロ王子に勝った、黒豹の獣人族の女子の名前はターラと言い、戦った日からロロのペットの様に従順と成ってしまった。
王子も獣人がお気に入りで、魔法学校の近くで一人暮らしと分かると、城内の使用人住居地区のアパートに引っ越しさせた。
ロロは、公けの場では、尻尾と猫耳を触って楽しみ、周りに人が居なく成るとデカパイを触って楽しみ、ターラは王子の汗や涙等の身体の分泌物を舐めとるのが、大好きに成ってしまった為、魔法学校が休みの日は、ロロ達の早朝稽古に参加して自分でも汗をかいて、頑張りながらロロの汗を舐めとる付き人に成っていた。
ターラが城内に住む様に成ってから、ターラを訪ねてお城に珍客の来訪が多くなった。
先日のお城見学に参加しなかった、魔法学校の生徒達であるが、エルフの美女、ウサギ族の獣人美女、狼族の獣人美女、鹿族の獣人美女、鷲族の獣人美女達であった。
魔法学校がある日の午後は、ロロ王子の魔法の自己練習の時間で、火の魔法では、この世界では木が普通に燃える赤い炎が一般的であった。
ロロ王子は、前世の記憶から酸素、水素を加えて高温で強力な青い炎を作る事に成功している。
水の魔法では、水鉄砲の要領で強い圧力掛けて、高圧噴射にも成功して更に砂を混ぜて、岩でも切る事に成功していた。
木の魔法では、前世の当たり前の様に見直にあった、紙と段ボールの再現に成功した。
金の魔法では、磁石と銅線と鉄を作ってから発電機を作って見た、次に土魔法も使いガラスのバッテリー容器を作り、再び金魔法で鉛と希硫酸を作り、鉛バッテリーを作って見た。
発電機を回すエネルギーが風力か水力しか思い付かない、ここで、考えた。魔法の灯りが有る世界で電気が必要なのか?
蒸気機関車やガソリンエンジンはこの世界では作りたくない、環境汚染になるからだ。
電気に関する、研究は一旦忘れよう。
金の武器といえば、鋼の剣、鋼といえばバネやベヤリングが役に立つけど、先に土の魔法を考えよう。
一瞬で壁や深い穴を作れれば、防御魔法
やって見ると、直ぐに出来た。
考えるのに疲れた時は、6体の人形を作って、火水木金土の5体精霊に操作させ、6体目は、ロロが操作して戦闘訓練というか、遊んでいた。
そんな日々を過ごして、ルルの魔法学校の入学式も終わり、数日が過ぎたころ、北の街から騎士の伝令が、お城に急な知らせを運んで来た。
伝令は、大広間に通され
王様、他騎士隊長、副隊長、ギルド本部長等の追随者が集まって来た。
「立ち上がると10メートルはある、大熊が3頭が人間を食い散らかしながら、南下しています」
「食い散らかしながらとは、同有意味だ?」
「ハイ、食べる目的ではなく、殺戮を楽しんでる様です」
「良く分かった、伝達、御苦労であった、休むが良い」
その後、半日おきに伝令が駆け付けて、大熊の位置の連絡が届いた。
大熊は、行く先々で人間が居ない為、建物を壊し荒れ狂っていた。
騎士の中でも上級魔法を使える、軍隊が取り囲むも、全く歯が立たないとの連絡が来て、その後ギルドから、冒険者の毒矢も独餌も火の攻撃も通じないとの連絡が入った。
王様は、家族会議を開いた。
「お父様、私とリリが戦います」
「僕も、戦います」
「ロロ王子、気持ちは有難いが、まだ幼すぎる」
「僕はゴーレムと罠で戦いますから安心して下さい」
「そうか、翌朝、力を見せてもらうぞ」
早朝から、ロロ王子の提案で使用人や騎士達から見えない、南側の林でチカラのお披露目が始まった。
先ずは、固いレンガ材で15メートルのゴーレムを作り、動かして見せた。
更に、鋼鉄の15メートルのゴーレムを作り、最後に水のゴーレムも作り、3体が別行動して自由に動いていた。
王様以下、家族は度肝を抜かしていた。
「何故だ、1体でも驚きなのに、3体が別行動するとは、考えられない、同やって操っている」
「お父様、僕は操ってはいません、水金土の3人の精霊様が動かしています」
「そうか、納得したよ、罠を見せてくれ」
「了解です、水のゴーレムを見ていて下さい、行きますよ」
水のゴーレムの足元に突然、大きな深い穴が開き、落ちって行った。
「次、行きます、レンガのゴーレムを見ていて下さい」
レンガ材のゴーレムの周りに、高い壁が四方に立ち上がった。
「最後の1体、行きます」
鋼のゴーレムに向かって、青い細い炎が強烈な勢いでゴーレムの胸に穴を開けてしまった。
「分かった、ロロ王子、大熊の退治に行ってくれ」
ララとりりも行く事に成ったが見学目的であった。
ロロの呪文数回で穴や壁は、全て無くなり、元の林に戻っていた。