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18話 これが飛行船です

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 門限も特に決められていない王子であったが、昨夜は、夕食の時間にも現れなかった為、王様、お后様を2時間程心配を掛けてしまった。

 王子は、正直に飛行船の事を話し、明日の朝、発表する事に成った。



 早朝から王家族と昨日の夜勤明けの部隊には、延長勤務で頑張ってもらい、本日の警備騎士部隊と鷲族の飛行部隊が飛行船のお披露目会に参加した。



 鷲族飛行部隊は、王子と共に、飛行船工場で、出し入れから説明を受け、数多くの重りで固定されている飛行船から重りをはずしていき、四方の重りを残し、飛行隊員14人のチカラで外に移動させた。

「軽いですね」

「驚きだね、こんなに大きいのに」

と、いうような評価を口々に言っていた。


「では、皆さん聞いて下さい、この船は飛行船といいます。昨日初めて空を飛びました。

運転者はトンバさんでした。皆さんも、運転出来るように成って下さい。では乗船して下さい」

 全員が乗船すると、外に残った王子がオモリのロープを、外すと浮き上がっていった。

「凄い、浮いたぞトンバ、今、魔法を使ってるのか?」

「隊長、今は、外で王子様が重りのロープを外しただけです」

「トンバ君、ロロ王子は、乗らないのですか?」

「ハイ、王子は王様達に飛行船の説明をします」

「おいおい、墜落とかしないだろうね」

「ドローリ様、いえ副隊長、墜落の心配があるから、われわれ鷲族がこの飛行船を任されたのです、後方の観音扉を開けると広いデッキが有ります、そこから飛び立ち、飛び乗る事が出来ます」

と、言って観音扉の右側を前回に開き、左側も前回に開いた。

 14人が後方のデッキに出ると、飛行船が少し後方が下がり傾いた。

「お、下がったぞ大丈夫か?」

「大丈夫ですよ、魔法を使わない状態では、全員が後方に移動した為に私達の体重で下がったのです、では魔法を使います」

 すると、船体が水平になり、上昇も止まった。

「みなさん、外に飛び立って船を見学して下さい」

 全員が飛び立ち、皆、左右、上下、前後から見学した。

「見て下さい、飛行船を動かしますよ」

と、言ってトンバは、飛行船に両手を付いて、強く羽ばたいて押した。

 すると飛行船は前方に移動した。

「確かに、動かせるな」

と言ってみんな笑い、みんなで笑いながら押した。

「軽いな」「速度も出て来たヨ」「止めて下さい」

「軽いから、止めるのも楽だな」「はい」

「みなさん、船から離れて下さい、今度は魔法で動かしますよ」

 トンバは念動力魔法で、自分を含めた全員の周りを自由自在に船を動かして見せた後、隊長から順番に動かさせて14人全員が念動力を使える事を確認した。


 副隊長ドローナは※間違いない、昨日見た船だわ、突然、消えたのは、魔法だったのね※


「みなさん、乗船して下さい」

 全員が乗船すると、船内の椅子に座ってもらった。

「私達、鷲族は背中の羽で空を飛べますが、補助魔法で身体や物を自由に動かせる念動力魔法を持っています、そのチカラでこの船を移動させるのです」

「トンバ、分かったよ王子がこの船を我々に見せた理由がハハハハハ」


 その後、お城の中庭に飛行船を着陸させた。

 王様の意向で、これから城の警備の交代のある、騎士達が先に乗船して、乗り心地と空の散歩を楽しんだ。

「お、浮いたぞ」「凄いな」

「見て見ろ、明け番の連中、こっちを見上げているぞ」

「手を振ってる奴がいるな」

 飛行船は、お城を囲む塀の上空を1周して中庭に着陸して、次に待つ騎士達と運転乗務員も交代した。


 最後に王様と家族が乗船して、副隊長ドローリの運転で飛び立った、補助運転手としてトンバも乗船した。

「中は、広くて綺麗ですね」

「デデン御婆様、この椅子に座って下さい」

「おお、座り心地も良いですわよ」

「お父様もお母様も座って」

「ミミリア座っても窓から外が良く見えるよ」

「本当ですねミクセル」

※ロロの影に、隠れてるオンナだわ※

※あ、皇后様が私を見てる、なぜバレちゃうの※

「出て来なさい、ロロ、隠れている子を私達に紹介させなさい」

「はい、お母様、ターラ出て来て良いよ」

 ターラは皆にあいさつして、影に隠れて王子の警備をしている事を説明した。

「凄いな、私は全く分からなかったぞ」

「そうですよね、お父様、私も分かりませんでした」

「ララ姉さんも分からなかったの、私もです、ルルとレレは」

『分かりませんでした』

「そうか分かったのは、お母様だけですね安心しましたねリリ」

「はいララ姉様、お母様は何故分かるのですか?」

「それはね、まだ秘密にしておきます、もう随分と地上から離れましたね」

 ミミリア、ドローリ、トンバ、ロロ以外の者が

「エー、うそー」「本当だー」

「全然揺れないのね」

「私もびっくりだ、ロロ、いつもこうなのか?」

「お父様、これは飛行隊副隊長のドローリ様の魔法操縦が丁寧でしたからです、魔法を止めて本来の飛行船の乗り心地を体験しますか」

「おお、面白そうだな、やって見てくれ」

「ドローリさん、魔法飛行を解除して下さい」

「はい、王子様」

と言って、魔法を止めてほっとしていた。

 船は、軽い横風を受け揺れ始めた。

「おう、これこそ船に乗ってる感覚だ」

「ミクセル、窓から、風が入って来ましたよ」

「そうか、今までは空間も遮断されていたのか」

「はいそうです、お父様」

「ドローリさん、魔法学校の上空方向に向けて前進させて下さい、押すだけの魔法でね」


「あ、学校は休みの日なのに、子供達が校庭でサッカーして遊んでます」

「楽しそうですね」

「ロロの考えた遊び、いえスポーツですもの楽しいですよ」

「サッカーもやっても見ていても楽しいですが、私はバスケットボールとバレーボールが好きです」

「お姉ちゃん達は、日焼けするのが嫌なのでしょ」

「レレたら、良くしってますね」

「レレはもうすぐ3年生です」

ドローリ※そうだ、この船を作ったロロ王子はまだ1年生だ、信じられません※


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