12話 食事
魔法学校内での学生達のお昼は、大食堂で食べているが、王族や貴族は、別棟の食堂で食べている。
別棟の玄関には、侵入者を見張る騎士の受付所、奥が騎士の休憩室がある。
新入生も学校生活になれてきたある日、そこに立つ門番は、遠方の母の病気見舞いに帰省していた、ベテラン騎士の、タンギであった。
王子とジャガが、いつもの様に別棟玄関に来ると、騎士にお辞儀をして入ろうとすると、最近の事情を知らないタンギが。
「失礼ですが、学生証の提示をお願いします」
ジャガ(王子)の学生証を見て
「ここは、庶民は入れません、お引き取りをお願いします」
ロロ王子が
「僕が、連れて来たのです」
「ダメです、事前の連絡が来ていません」
「良いのです、王子様、私は校内の大食堂に戻ります」
「では、私も行きます」
「これは、試練です、校内を騒がしてはいけません」
「分かりました、お気を付けて」
大食堂での、手順を知らないジャガは、暫らく皆の様子を見てから、順番に並んだ。
お盆に、出された肉とポテトの皿を乗せて更に進み、野菜サラダとスープを乗せ、スプーンとフォークを乗せて、座る席を探した。
「ジャガ君、ここが空いてるよ」
見ると、クラスメートの女の子達がテーブルを囲んでいた。
「ありがとう、お邪魔します」
食事を始めると、料理の感想は
※味付けは、美味しいけど、野菜もポテトもヤセて小さい物ばかりで、量も少なかった、肉は何とかまともだが直ぐに食べ終わった。
「ジャガ、食べ終わったネ、聞いて」
「この席のメンバーはネ、両親から王子様と将来結婚する様にと言われているの」
「そうですか」
「王子様を見て、ま、良いかと思っているのよ」
「もし、選ばれなかったら、ジャガ君にアタックするとの考えも一緒なのよ」
「これから、クラスメートとしてよろしくね」
「ハイこちらこそ、よろしくね」
授業が終わり、帰り道、ジャガはロロを連れて、城の外の畑を見て回った。
「なんか、お父さんの作る野菜より小さくて元気が無いね」
「そうだね、今日の大食堂で食べた野菜も小さく、美味しさも格段に落ちていたんだ」
「それで、みて回ったんだね」
「そうなんだよ、美味しい野菜作りの名人、ジャガさんのお父さんのスモンさんに、私の父から話が行くと思うよ、誰もが美味しい野菜を食べられる、世の中になるといいね」
この切っ掛けから、ロロのおオシッコパワーではなく、スモンさんの知識である。
森の降り積もった落ち葉の下のフカフカの腐葉土を利用した野菜作りが広がった。
スモンさんのこの大きな業績は、世の人々に喜ばれた為、スモン家は貴族に昇格して、王様の命令で神父様から姓名が与えられた。
ビミササイ スモン
ビミササイ マロン
の子供 サトミ ジャガ
最近生まれた
ウーリ(女)シュンギ(男)
6人は、貴族となった。
ロロの母、ミミリアは、貴族と成ったマロンに避妊魔法の存在を教えたところ、マロンは大変喜んでいた。
城内のアパートに住むターラは、自炊で食事をしている。
場内にも、八百屋、お肉屋、お魚屋、塩乾物屋が有り、たまに、買い物をするが、実家からの仕送りも少なく、城内の森や川で狩りをしたり、食べられるキノコや野草を探して調理していた。
そんなターラに有難い、食料の貯蔵庫が見つかった。
それは、大きな飛行船工場内で、捕まえた獲物を干魚や干し肉や干しキノコにして貯蔵していた。
ロロ王子は、浮力テストを繰り返し、乗組員室の製作を始めていた。
「ロロ、お茶が入ったよ」
「分かった」
「美味しいな、この干し肉」
「そうか、猪の肉だよ、捕まえるのが大変だったよ」
※猪か、豚)の肉を思い出す※
「どうやって、捕まえるの?」
「この手作りの槍で捕まえるのさ」
「ターラの得意魔法は何なの?」
「影に隠れる、融け込むだよ、でも后様に発見されて落ち込んでる」
「狩りに魔法は使うの、使うけど隠れた影に獲物が寄って来ないんだ、気づかれて無いのに」
「影の魔法の訓練はするの?」
「あまりしない、全くしないよ、何を訓練するのさ」
「分かった、外に出て見ようか」
太陽の下に出ると二人の影が出来た。
「ターラ、僕の影に入ってみて」
「凄い、影に消えていったよ、歩くね、付いて来てるのかな、分からない」
ロロは、急に走り出した、ターラが付いて来れずに姿を現した。
「みーけ、まだ未熟ですね」
「そうか、動く者の影に入っての練習をするよ、目標が出来て嬉しいよ」
「ターラ、影の中で使える武器は、何がいいの」
「振り回す物よりも、小型で突き刺す物かな」
ロロは忍者の手裏剣、ナイフ、吹き矢、ゴム鉄砲を思い浮かべ、工場に戻り工作を開始した。
出来上がった、武器をみて、ターラは、使い方が不明なゴム鉄砲を手に取り、ゴムを引っ張ては確認していた。
「それの使い方はね、石を拾って、ここに挟んで強く引っ張り獲物に狙いを付けて離すのさ、見ていて」
ロロは、入り口から外に向けて、20メートルくらい先の気に向けて発射した。
「凄い、木に傷が付いた、私もやって見る」
ターラが何度か試すとと。
「もっとゴムを強くして、このくらいの石を包める物に変えて欲しいよ」
といって、右手で掴める石の大きさをしめした。
要望通りの物を魔法で作ると、直ぐ試射を始めた。
「ゴメン、ゴムの強さは良いけど、大きすぎて影の中では、使いにくい、このくらいの石を打てるのにして」
と、言いながら、親指と曲げた人差し指を広げて見せた。
「これは良いよ、木に石がめり込んでるよ、ありがとう」
他の武器を試したが、弾の補充が必要のない石のゴム鉄砲以外に希望したのは、獲物の皮はぎや解体する為の小型ナイフであった。
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