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1話 精霊達ありがとう

 「異世界」

 どんなに科学文明が発達して、宇宙ロケットで遠くへ旅が出来ようとも、行くことが出来ない異世界。

 

 その異世界の惑星の一つに、魔法が発達した630年続く王家が治める広い大陸が有りました。


 その王家では、密かに后様が5人目の子供を出産されましたが、王様の期待していた男の子ではなく、又又女の子が生まれてしまいました。


「申し訳ありませんミクセル、私は、もう耐えられません」

「案ずるな、4人目のエーヨンレレが生まれた時から、私は、この国の精霊達に協力を求め新しく開発した魔法が完成している」

「ハイ、ありがとうございます」


 生まれたばかりの赤ん坊を王様が両手で高く上げて、呪文を唱えると赤ん坊は高窓から入って来た精霊達に包まれて、白い色の繭玉と成って天井近くに浮かび上がって停止した。



 白い繭玉の中では、この惑星の事は知り尽くした、もちろん人間の事も知り尽くしている精霊たちが、女の子の赤ちゃんの身体を、一旦・卵子と・精子・まで戻してしまった。

 前もって王様から採取しておいた、生きの良い、オトコの子と成る確率の高い・精子・と交換して・卵子・と結合させて急速に育てられ、元の生まれたばかりの赤ん坊となった。



 私達の世界地球日本では、姉が4人で5人目に生まれた、無放一夫(55歳)が川で町内会の希望者と共に河川敷でバーベキューの準備をしていた。

「ムソウさん、飲み物、川で冷やしておきましょう」

「あ、分った、私に任せて下さい、佐藤さんは、他を手伝って下さい」

「助かります、体、大きいですねチカラ有りそうですね」(笑い)

「はい、力仕事は任せて下さい」(笑い)


ムソウカズオがビールやジュースの箱を川岸に運ぶ事3回目、反対岸を2人の幼児が乗ったゴムボートを認めた、ボートは大きな石に当たり転覆して、深み方に流れながら2人の子供は見えなく成った。

「子供がボートから落ちて溺れてる」

と叫びながら川の浅瀬を走り、深みに沈む幼児2人を見つけ飛び込んでいった。

幼児2人を水中から拾い上げ、幼児2人の頭を水面に押し上げ呼吸が出来る様に務めていた。

 川岸では、沢山の川遊びに来ていた人々から拍手が起き、他の男達も、川に飛び込み助けに加わった。

「おい、きみシッカリしろ」

 幼児2人は、助かったが、二人の頭を支えていた無放一夫は水面に顔を出せず、タラフク水を飲んで死んでしまった。



 精霊に包まれて、女の子から男の子と変わった赤ん坊には、魂が居無くなって意識が無かった。

 何処の変更過程で消えたのか不明であるが、精霊達は全能の神々に助けをお願いした。


 神は精霊達の叫びを聞き、急用と知り、全世界から死んだばかりで浮遊状態の魂の中から無放一夫が身を捨て子供2人を助けた行いと、姉が4人で5番目に男の子に生まれ育った経験が役に立つと考え無法一夫の魂を精霊の繭玉の赤ちゃんの中に入れた。

「精霊達よ、赤ん坊の心臓と呼吸が始まった、暫らくは新しい魂いは眠らせておく、魂がこの世界に馴染むまで、精霊達が順番で赤子の動かすのだよ」

『 ハイ 神様 』

 精霊たちは、全能の神に感謝のお礼をして見送り、赤い血液の中には水と木の精霊一つずつ残し、骨や細胞の中には火と金と土の精霊一つずつが残り、他の沢山の精霊達は繭玉を下げて行った。


 王様がベットで寝ているきさきと話していると。

「ミクセル、白い繭玉が降りてきます」


 王様が繭玉を抱き止めると、精霊達が離れて繭玉は消え、可愛い男の子の王子様が現れ、5つの精霊を残し沢山の精霊は森に帰っていった。


「オオ、オチンチンだ、精霊達よありがとう、王子の誕生だ」

「ミクセル、見せて、抱かせて下さい」

「ほうら、イッパイ乳を飲ませてやるのだ」

「わー可愛いです、私達によく似ていますネ」

 きさきは、「女の子みたい」の言葉は飲み込んだ。


 赤ちゃん(王子)は、その後、1年は、身体の中の精霊達が身体を動かし、普通の赤ん坊と変わらぬ動きをして、王家を安心させていた。

「可愛いね」

「良く笑うね」

「あ、臭い、うんち」

「そうよ、オシメ変えないとネ」

「私がやりたい」

「いいわよ、ウサーンルル、やってみなさい」

 3女のウサーンルル姫がオシメを外し始めると、長女のアヒートララと次女のイーニイリリの二人が口をおさえて見守っていた。

 ドアの近くでは、王子の乳母が尿瓶を持って待機していた。

「キャーカワイイ、これが男の子のシンボルオチンチンなのね、わたちもほしいです」

「ルル、チンチンが肌に張り付いてるから離して上げたら」

「え、触れるの嬉しい」

「ハイ、ララネェやってみます」

 ルルが顔を近付け両手指先で上に向けて、弾力を楽しんでるとオシッコが勢いよくルルの顔に当たった。

「ヤッターあ、ハハハハハ」

「ソウネ、ハハハハハ」

 乳母は素早く尿瓶でオシッコを受け止めた。

「お姉たん達、知っててやらしたのねヒドイ」

「ゴメンね、私達もオシッコを掛けられたのよ」

「私もです、早く舐めてあげなさい」と乳母が言った。

「ハイ」と言ってララとリリは喜んで、ルルの頭から顔に掛かったオシッコを舐めとってあげるのだった。

「美味しいネ」

「お肌にも、身体にも良いのよネ」

 ソレを聞いたルルは、唇の周りに付いたオシッコを舌で舐めとってみた。

「美味しい、オシッコって美味しかったの」

「ロロのオシッコが特別なのよ、この事は父と母と乳母のマロンと私達姉弟だけの秘密なの、誰にも話してはイケませんよ、デデンお婆様にも話さないでね」

「何故、お婆様に話してはダメなの?」

「お婆様は、内緒事が出来ない性格なのロロの秘密を守る為ヨ」

「ハイ、分かりました、ララお姉様」


 乳母のマロンは、オシッコを全て尿瓶に受け止めると、コロコロと細長い5センチ位のウンチ2個を尿瓶に入れた。

「マロンさん、その尿瓶の中身はどうするの?」

 マロンはララとリリが頷く顔を見てから。

「ルル様、この中身は水で50倍に薄めて場内の野菜畑の土に巻きます、大きくて美味しい野菜が早く育つように成ります」

「そうなんだ」

「次は、湯で絞ったタオルで身体を拭いて、おしめを変えるのですが、私がやりましょうか?」

「ハイ、見て覚えますからお願いします」


 着替えが終わったロロと3人が遊んでいると、レレの手を引いてデデンお婆様が部屋に入ってきた。

「みなさん、レレちゃんとお庭の散歩から帰って来ましたよ」

「レレ、レレ、が帰りまちた、お花、綺麗でちゅう」

「レレ、綺麗な花ですね、お婆様いつもありがとう」

「ルルとレレとロロは年子ですから、みんな小さいです、同じ様に愛情を持って接しないと可愛そうですからネ」


 ルルが突然、泣き出し

「エーンお婆様、エーン私の気持ちがエーン分かってエーンもらえてエーンエーン」

「よしよし、おばちゃまが悪かったゴメンねルルの事を忘れてロロばかりをかまってしまいましたゴメンよ、ルルに大切な事を教わったわありがとうね」

「うん、お婆様、今日はご一緒に散歩に行かず御免なちゃい」

 デデンお婆様はルルを強く抱き寄せた後、ララ、リリ、レレ、ロロを抱きしめてから部屋を出て行った。

 


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[良い点] ストーリーがイイね [一言] これから2話、読みまーす
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