歯車が動き出した日
2029年6月世界で怪奇現象が起きるようになった。
世界ではビクトリア湖が干上がり、国際宇宙ステーションの崩落。東大寺の大仏がいつの間にか生首にされていたりと世界は恐怖に満ちていた。
この怪奇現象を突き止めるため188国が参加する
怪奇現象防止組織(IAO)が設立された。日本で
IAOの命令で動く非政府組織を設立しこの怪奇現象の原因を突き止めようとしていた。
ーーーー4年後
とある地方の団地に住む赤メッシュを入れた
ニート中二病野郎の赤井 海斗はニュースを見ながらこう呟いていた。
「そろそろ地球が滅ぶんじゃねぇの」
と割と洒落にならんことを真顔で呟く。勿論本気で思っているわけではないのだ。そうつぶやいたあと
冷蔵庫の中からコーラ(ゼロ)と袋の中からポテチ
(コンソメ味)をだしポテチを開封した瞬間に、
「郵便でーす」
間延びした声に適当に返事を郵便物を受け取る。
少ししてコーラを片手に郵便物を開封する。
その文は機械でうったものでなく誰かが書いたものだった。この文は女性が書いたものなのかとくだらない分析をしながら本文を読む。
内容はどうやら話をしたいから東京の超高級レストランで会おうとの事だった。代金はあっちで持ってくれるというのでいくことにした。日にちは8月17日。その日まで一週間あるので今からグルメアプリでおすすめを探すニートであった。勿論これから自分の運命を180度変えるということは知る由もない。
一週間後新花巻まで行って東北新幹線の乗車券と特急券を買い、時間ピッタリにきたやまびこに乗り
グランクラスに向かった。(勿論、運賃もあちら側がもってくれるからである。)初めて乗ったグランクラスの乗り心地に負けて上野駅につくまでずっと眠っていた上野駅を出る頃に支度をして、東京駅で早々と降りて山の手線に乗り換えた。どうやらレストランは恵比寿駅のすぐ近くらしいので西回りに乗って恵比寿駅まで行った。しかし、都会に慣れていない(高層ビルを見たら見上げてしまうレベル。)
赤井は恵比寿にほっぽり出されて目的地に行けるわけもなく、時間にして約500秒、スーパー○リオブラザーズのコースのタイムリミットぐらいで迷ってしまった。赤井はいかにも都会慣れしてそうな、サラリーマンに
「スイマセーン、恵比寿の和の極みという店ってどこにあるんですか」
と尋ねるとi Phoneらしきスマホを取り出してグーグルマップ(赤井の予想)を開き
素早く指を動かし、15秒もかからずにサラリーマンは
「ええと、ここからなら北に200メートルだね」
と優しそうな声で返してくれた。都会の人はみんな機械のように冷淡(赤井の勝手なイメージ)という考えは払拭された。すいませんわざわざ。とお礼をしてレストラン和の極みに向かう。少しして和の極みにつくとじゃぱにーずかるちゃーを凝縮したような店に萎縮しつつ、中へ入る。中に入ると受付の人が「あっ、予約なされた赤井様ですね。どうぞこちらへ」と案内されると、2階に上り奥まで行ったらまた一回に下りるという謎の構造をした店の奥には以下にもお高そうな部屋があった。部屋の隣には
「極」と筆のようなものでかかれていた。中には背丈が180㎝はある大柄な人がお酒を飲んでいた。
赤井が来たことに気付くと笑顔で
「おーきたきた。じゃあここ座って」
と向かいの席を指差されたのでそこに座って軽く挨拶をする。
大柄な男は気さくな声で
「はーい。じゃあ自己紹介を軽くするよ。俺の名前は燻辺龍業。日本の特殊部隊PKDOの気持ち的にリーダーをやってまーす。まぁ呼び方はお任せするよ。」
と軽く言ったが赤井は頭の中でパニクっていた。
(え、ちょちょちょちょちょちょちょ何、特殊部隊?PKDO?そんなもの日本にあったの?っていうかまず何故俺を呼んだの?)とか頭の中でいろいろやってる赤井を無視し、燻辺は
「えーと赤井くん?いや海斗でいいや。海斗くん俺達には君の力が必要なんだ。」
と言われて赤井は
(俺はラノベかアニメの世界にでも迷い込んだの?俺の右手からは残念ながら何も出ないよ?強いて言うなら血液くらいだよなのになんで?)
なんてまだ思考回路が追いついていない対応力をスカ○ターで計ったらどっかの530000に「対応力…たったの5か…ゴミめ…。」と言われそうな赤井を再び無視し話を続ける。「海斗。君は軍艦島消滅事件を知っているかい?」
いつの間にか呼び捨てになってると心の中で思いながら記憶を辿る。
「…ああ、ちょっと前にあったあれですね。何でも不気味な物体が落ちてきて消し飛んだとか…それを知った長崎県民が暴走したとかなんとか。というかあれは一体何だったんだろう?」
「これは極秘情報なのだから耳貸して。聞こえたらまずい。」
というのでひそひそ話で会話を続行。
「我々はあれを人為的なものと見ている。能力者があの島に何かを放ったんだ…とね。ってどうした?」
どうしたもこうしたもない話が吹っ飛んでいる、まず能力者とかライトノベルかアニメでしか見たことない。そんな考えが顔に出ていたのか燻辺は表情で察して
「ああごめん。急に能力者なんて言われてもわかんないよね。まぁ能力者なんていえば聞こえはいいけど悪く言えばドラックユーザーだからね。」
やっと知ってる単語が出てきた気がする。と思いながら疑問をぶつける。
「ってことはドラッグを使ったら能力が使えるんスか?」
燻辺は感心した顔で
「おお、話が早いね。我々はそれをPKDと呼んでいる。因みにそれを一回使用するだけで30歳老けると言われていんだ。まぁ一日おきで使えば平気なんだけどね。覚醒剤より抜けだすのが難しい一品だよ。抜けだしたらどうな若い人でもおっさんに早変わりだもん。でもね俺や君は違う。その薬を使いこなせる体を生まれつき持って得たんだ。」
「俺は特に先天性の病気があるわけじゃないんスけど。」
赤井の答えに少し苦笑いして
「違う違う俺らの体にはSK細胞っていう1000000人に1人くらいしか持っていない細胞を持っているんだ。それはPKDに含まれる有害物質を完全に分解できるから俺達は老化しない。因みに俺は使用回数1000を超えてるがまだイケメンだぞ( ー`дー´)キリッ。」
「「………………………………………………。」」
暫しの沈黙が続いた後、燻辺が顔を赤らめてゴホンと咳き込み話を続ける。
「まぁ能力は千差万別。ウチの部下にはマインドコントロールや溶かす暗黒物質を操るヤツもいる。
あとオレの能力は肉体強化。まぁ一番スタンダードかな。でも人の素養で強化具合は決まるから。俺は上位の方……………………のはず。100kg程度なら片手でいけるし50mそうならチーターとかけっこしても遜色ないし海に潜ればマッコウクジラと真っ向勝負できる。」
「駄洒落っすk」
「断じて違う。」
この後話は盛り上がって愉快の笑い声が響く最高級の個室にトントンという木の音がなりこの部屋の扉をガラガラガラと昔ながらの音を鳴らしてご登場した此処の女将が軽いお辞儀をして豪華絢爛な毛蟹や鯛飯等を運んでくる。
「こちらが看板メニュー、極セットでございます。」笑顔で説明する女将に燻辺は
「おー今日も蘭ちゃんは可愛いね」
とセクハラじみたことをサラッと抜かしたのを見て初犯じゃないな。と適当に予測を立てる。
「其れ今迄で二桁は聞きましたよ。」
と赤井の予想は早くも的中していたとわかった。そのことに少し笑ってしまったが軽く咳き込んでその場を誤魔化した。
料理を運び終え、失礼しますという女将を見送り話を続行。燻辺は鯛飯を頬張り
「(´~`)モグモグまぁ、さっき説明したことを踏まえてもう一度問いたい。」
と一旦区切って鯛飯を呑み込み真剣な目で尋ねる。
「海斗。俺達と戦ってくれないか。」
赤井は少し考えた後告げる。
「スイマセン。今はちょっと決められないっす。」
と言うと残念そうな顔で燻辺は
「分かった。でも気が変わったら何時でも電話してくれ。これ電話番号。あと今日のことは他言無用でお願いしたい。一応国家機密だから。」
互いのアドレスを交換した二人は少しして店を出る。
恵比寿駅辺りで二人は別れた。燻辺は山手線外回り
赤井は外回りに乗って東京駅で降り、新幹線に乗り換える。またグランクラスに乗って大宮を出たぐらいに赤井は誰にも聞こえないような声で呟いた。
「俺が戦う理由があるのかな.…。」
今日は疲れた。知らないことを知り過ぎた。兎に角眠い。そう思って瞼を閉じるとすっと意識は落ちていった。
(余談だか寝すぎて終点の新函館北斗駅まで行って新幹線に乗り直したのはまた別の話である。)




