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二つの神  作者: Innocent
二人の日常
39/40

理解

 うーんと腕を組んで伸ばす白神。


 ぴょんっとソファーから立ち上がり、指先をぱちんと鳴らす。

 微かな空気を切る音が耳に聞こえ、瞬きをするいのり。

 すると、その間に場所が変わっていた。


 赤いカーペットが廊下に敷かれ広々とした廊下。真上には、ガラス張りの天井。白を基調としたドアが一定のスペースを空けて真横に並んでいる。


 「ほれ、これが部屋の鍵だ。無くすなよ?古いのでな、一本しかなのだ」

 「……」


 白神の手からいのりの手を掴むと、手を返して平には小さな金属の冷たさがあった。

 手の平には鈍い輝きがある錆が混じった銅の鍵。


 「今のは、白と黒の力。神力しんりきって奴のひとつ。瞬間移動というよりは、城が移動させたが正確」

 「この居城は微かな自我がある。白と黒だけに感知できるだけで、我々にあまり関係ないですけど。簡単に言うと、白の意思を感じた城が動いたという事です」

 「そう、なんだ……」


 二人の説明を受けても理解力が追い着いていないので、いのりは空返事で取りあえずその場をしのぐ。

 二人もそれを感じでくれているようで、優しく両肩を軽くポンポンと叩いた。


 (理解できない)

 (理解してないですね、無理もない。それが正しい反応……。私も染まりしましたね……)

 「開けてみようか」


 鍵と同じようにドアノブと鍵穴にも錆が混じっている。

 回すと器具の間にある錆が取れ床に落ちる。


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