表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻奏楽団キリギリス  作者: 語部 もどき
674/834

君を待っていた

そっと君を思うといても立ってもいられなくなる

飽きるまで語りすべてを知りたい

この身さえ赦すなら何より愛しい君を抱き締めたいんだ

ずっと君を待っていた



静かな杜を揺らす黄昏の風

傾く日と共に葉擦れの音に耳を傾ける露草


恐怖に竦む幼き命 親の名を呼んでも木霊するばかりで

一人迷い込んだ童の前に現れた人ならぬもの

寂しく果敢ない瞳が優しく覗く


ずっと君を待っていた

狐火を伝い此処へ辿り着いたのは絶対に偶然なんかじゃない

君が行きたい場所へ行けるよう手伝ってあげたいんだ



鎮まる社に暮らす日溜まりの化身

差す日の中で神秘の歌に耳を傾ける露霜


時が運ぶ君の成長は嬉しく逢う度に願いは強くなる 独り彷徨う闇

調べが痛みに触れる 疼くならずもの 哀しく切ない瞳に雫が光る


もっと君と過ごしたい

青い春 赤い夏 黄色い秋 白い冬 暗い夜 眩しい朝

どんな時も叶うなら本当はいつだって逢いたいんだ



突如静寂を破り天の嘆きが木々の葉を濡らす

二つの魂を抗えぬ何かが分かつとしてもその瞬間まで


ずっと君を待っている それでもいつかは忘れて欲しい

今苦しみと涙を消え行かす術を施そう

夢から解き放つまじないが君を守るから


きっと君を忘れない この温もりと感覚 そして無上の悦びを

まるで消え逝く蛍火のような心を君が強くしてくれたから

ありがとう さようなら 永遠に“大好きだよ”

『君は待っていた』とシリーズの作品です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ