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強者の矜持
その運命 輪廻の鎖 それは真理 すべては腐り
ざわめく梢 吹き抜ける木枯らし
葉擦れは不穏を奏で古の掟を唱える
番えた白羽の矢の先に視る百獣の王
その瞳を我は射竦めその咆哮を我は散らす
強襲の狩人 いざ参る 刹那瞬いた後心を射抜く
そして獅子は崩れ落ち現し世を去る
静まる林 風は歩みを止め外れの墓標で唯一無二の英雄を讃える
打ち立つ黒羽の矢が永遠に折れることはない
それは証 勇猛さの それは喝采 果敢さへの
郷愁の調べ 馳せ参ず未来の化身も今はただむなし
ならば雄々しい過去を懐かしみ逝け
沸き上がる血から湧き上がる力 漲る闘争本能 苛む逃走本能
生ける限り避けられぬ秩序に囚われる
その命を我は背負う それは覚悟 勝者としての
踏襲し纏うは気高き敗者より賜りし黄金の衣
鉄の魂と鋼の勇姿をせめてもの弔いに記憶に留め
己を研ぎ澄まし我は再び神聖なる戦場へと赴く




