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小悪魔女
夢に冷める前にもう二度と泣かないと誓うよ
遊女のように惑わす悪趣味な君の瞳にカンパイ
ご機嫌麗しゅう ごめん遊ばせ
君が誘うように笑うからつい僕はその気になってしまったんだ
熱に堕ちては醒めやらぬ春雨に打たれて怪我した心の慰みに
夢が醒める前にもう一度だけ僕に触れてよ
僕を憐れんでどうかせめて今夜限りの情けをかけてよ
大変芳しゅう薫り遊ばせ
君が試すようにせがむからつい僕は本気になってしまったんだ
熱を帯びては冷めやらぬ秋雨が清める 穢したその身をご覧あれ
夢に冷める前にもう二度と会えないと知ったよ
僕の全身はまだ君をこんなに激しく求めているのに
熱に浮かされて見た夢は呆気ない終焉の果てに
いとも容易く霧雨に溶けて消えてしまった
夢が醒める前にもう一度だけ僕を呼んでよ
僕は最初から弄ばれていたことくらい分かっていたよ
だけどそれでも良かったんだ 弱味に指を這わせて
僕の安らぎは確かにそこに存在していたんだから




