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滅亡物語
いくつもの屍を踏み越え愚者は救いの祈りを捧げる
懺悔の間にたゆたう悲しみは嘲笑われ
撃たれ墜ちた鳥のような眸の絶望の色を深くする
未知も無知も最高の罪だと切り捨て
再び巌を閉ざし眠りに就く神を止める術などなかった
転がる髑髏の微笑み 賢者は太古の言葉を諳んずる
断罪の間に降り立つ翳は秘めた欲を煽り
鈴を転がしたような声で禁忌を犯すよう唆す
既知も機知も最古の罪だと説けば
再び世界を閉ざし怒濤の終焉を迎える他はなかった
賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ
しかし賢者は才に溺れ愚者は感情に溺れる
そうして誰しも自らの意思で互いを滅ぼし合う
不知に不知火 最後の罪を燃え散らし
神の御座しますところを舐め尽くす焔に委ねることとなる




