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幻奏楽団キリギリス  作者: 語部 もどき
657/834

山神の嘆き

枯れた林に佇む小さな祠 夜になれば密やかに灯る弔いの光

季節を謳い萌える緑も今は昔 追懐する繁栄もむなしく


守り手はいなくなり喰い尽くされた木々は骸と化した

渇いた孤独に震える山神の涙に今はもう


雲を呼び雨を降らせ川を創り樹木を育て

再び生い茂らせる力はない



響く囃子も記憶が生み出す幻 灯籠に揺れる燐火

共に楽しんだ祭りは何処

すべて燃える焔が焼き払い為す術なく滅びを辿った


また逢える時まで勇壮に己の限りを超え闘い抜いた魂よ 眠れ

剥き出しの山肌は祈りの還る場所


天を舞い海と遊び地に思いを馳せながら

再び生まれ落ちる瞬間を待て



郭の巫女に轡を噛ませかなしき運命の贄とし

霞の如き儚き存在を消し去るように懇願したとて叶うはずもなく


雲を呼び雨を降らせ川を創り樹木を育て

家族を生き返らせることができるなら


天を舞い海と遊び地に思いを馳せるその命に

生き過ぎたこの心を捧げよう

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