千羽鶴
長い間ずっと一人で願いをこめ折ってきた鶴
あと何羽折れば祈りは届くのだろう
本当は私の大切な人へ贈ろうと折っていたものだけれど
完成する前にその人は私の前からいなくなってしまった
今なら分かる気がする あの人の伝えたかったこと
いつも自分のことより周りの人を気遣っていたあの人は
「自分の夢が叶うよう祈りなさい」
そう伝えたかったのかもしれない
長い間ずっと一人で願いをこめ折ってきた鶴
あと何羽折れば祈りは届くのだろう
本当は私の大切な人へ贈ろうと折っていたものだけれど
何故か夢を託された気になって今は自分の願いをこめている
今なら分かる気がする あの時見つからなかった言葉
いつも優しく温かく見守ってくれた大切なあの人に
「今まで本当にありがとうございました」
そう伝えたかったのかもしれない
私達の知らない新たな世界へ旅立つその顔は
まるで生まれたばかりの赤ん坊のように無垢で安らかで
飛び立つための美しい鶴の翼が生えているようだった
今なら分かる気がする あの人はすべて分かっていた
私達を忘れてもなお私達を覚えていたあの人が
「これからはずっとみんなのそばにいるから」
そう伝えている気がして不思議と懐かしい




