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幻奏楽団キリギリス  作者: 語部 もどき
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蒲公英

急ごう 君の命の灯が消えてしまう前に


君はただ少しでいいから安心がほしかっただけなんだろう?

僕がその望みを叶えてあげる


心配しなくていいよ

君の願いを流れ星に乗せて僕が必ず神様に届けてあげるから

だから君はその日が来るまでただ笑っていてくれればいい



謳おう 君の命がそこにある限り ずっと


君はただみんなと同じことがしたかっただけなんだろう?

大丈夫 その望みはきっと叶う


心配しなくていいよ 君の願いはもう目の前にある

僕が君を望む場所へと連れてきたから

だから君はその日が来るまでただ笑っていてくれればいい



僕には泣いているひまなんてないんだ

なのにこの頬を伝う雫は何だ?

どうか君の声を聴かせて そうさ 君は在るべき場所でただ…


心配しなくていいよ

君の心を忘れることはないから 咲き誇る蒲公英達も祝福している

だから君は旅立ちの時をただ笑っていてくれればいい



何もしてあげられなかった僕を許してなんて言わない

溢れ出す思いは決して消えることのない傷となって

永遠に僕の胸に刻まれる 最後に一つだけ言わせて

「ごめんね」じゃなくて「ありがとう」と…

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