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光の蒼空へ
見えない 人の心が 聴こえない 自分の声が
宛てのない道をそれでも何故歩く? 空が雲に包まれる
立ち止まり立ち尽くすその姿はまるで抜け殻のように
空から落ちてきた滴達が濡らした地面の上に音を立て倒れこんだ
真実 それはどこにある? 分からない この世の全てが
宛てのない道を通り過ぎゆく人 誰も振り向きはしない
今まで信じていたその全てはまるで硝子のように
何かに縋りたいその気持ちを伸ばしたその手を
誰かに掴んでほしかったんだ
なりたいもの やりたいこと 見失って諦めようとして
何の為の誰の為の夢? 雷も落ちない冷たい夜の闇に包まれ
眠りに落ちる 空はやがて蒼くなる
泥まみれ 這い上がるその姿は君の瞳にはどのように
自分の速さを知ったその姿は僕の瞳にはどのように
見えなかったもの 聴こえなかったものを感じた時
宛てのない道に一筋の光
何度も見上げた蒼空からは
羽ばたきたいと願い続けた蒼空からは無数の光