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証
誰にも言えない気持ちを胸に抱え1人さまよい歩く道
渇いた叫びと空しい嘆きが蒼い空を突き刺し灰色の涙が降り注ぐ
つらい 苦しいと顔を歪めいつかの思い出が蘇る
振り返り来た道を見ても
泥の中に足跡は消え戻ることはかなわない
誰にも触れない心を腕に抱き1人戸惑い歩く道
密かな恐れと激しい痛みが黒い宇宙を貫き
金色の希望が降り注ぐ
つらく苦しい今を受け入れいつかは思い出になってゆき
振り返り来た道を見ても
砂に残る足跡を辿ることなくゆけるその時まで
変わりゆく己の色は闇に呑まれ同化していく
いつか見た白い光をこの手に取り戻したいと願いながら…
堕ちていく この身が この心が いつかの思い出を道連れに
歩み続けた道はいずこへ
海の中をもがき続けたその跡には生きた証が残った