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この地に花が咲く頃
この乾いた大地には一つの花さえ芽吹かない
寂しい大地にはただ風だけが友達
誰も見向きもしない見捨てられた大地
「この地に花が咲く頃私はまた戻ってこよう」
風は約束して去ってゆく 白い綿毛と引き換えに
この乾いた大地には一つの花さえ芽吹かない
孤独な大地だがただ雨だけを頼りに
風の落とし物を大切に守り抜いて
「この地に花が咲く頃私はまた戻ってこよう」
風の言葉だけを信じて永い時を待ち続けた
この地に花が咲く頃春風はたくさんの者を連れて来る
一面白い春の雪の中連れて来る




