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ニートに恋愛ゲームはイジメです  作者: 猫の人
2章 学園生活1年目、将来の夢
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調査中:古き怒りと裁きの鉄槌③

◆◇◆◇◆◇以降は残酷な描写があります。

読まなくても次話に影響ありませんので、耐性のない人はそこでストップしてください。


また、「えくすとら」に次話との幕間がありますが、残酷物語に耐性のない人には勧めません。

本編ラスト以上にグロい表現をしています。

 情報収集である。


 レミットさんの話はレミットさんの主観に基づくものであり、真実以外が混じっている危険性がある。たとえばレミットさんにアプローチするポオタケ氏の取り巻きの中にレミットさんに嫉妬した女性がいて、その彼女がやった事とか。一瞬見ただけの姿なんて魔法でいくらでも加工できるし、事情を知っている誰かによる冤罪の可能性だってある。

 なのでまずは犯人らしき連中の周辺調査が必要なのだ。


 今回の事件で調べるポイントは分かりやすい。

 「13階層で」「≪透明化≫(インビジビリティ)を使った」、というところ。

 13階層で一時的にでも単独行動をとれるというのは、この街の中でもと注釈は付くが、かなりの実力者であることを示す。アホ坊はこの学園若手の中でも結構な実力者に分類される。魔法も使える戦士で普段は槍を使うらしい。パーティは15階層クリアの実績もある。いろいろと当てはまる。


 ≪透明化≫はゲームでも悪用しやすい事から、運営よりちょっとした制限が付いている。とあるアイテムが必要。俺も覚えているけど使えないのはそれが理由だ。

 そのアイテムは『光の薄絹』。かなりとは言わないがそれなりにレアなアイテムである。50レベル(中堅)ぐらいのプレイヤーでも入手可能なものだが、消耗品として使うより70レベルぐらいのプレイヤーが使う防具の素材に回されることが多く、いつも不足していたイメージがある。

 よってかなり高い。マードックさんの上の商人に確認してみたが、一般人どころか富豪でもないと2個も買えないだろう。当然アホ坊は買う事が出来るごく少数に当てはまる。……子供の無駄遣いにしてはかなりアウトのような気がするが、こちらの世界では頻繁に手に入るアイテムなんだろうか?


 実力的な問題と『光の薄絹』を2個揃える資金的な制限から、アホ坊関係者を含むごく少数にしかできない襲撃だった事が分かる。


 とにかく容疑者としてアホ坊は最有力で間違いない。

 タントリス教官に聞いてみたら実力はともかく人格面においては低評価で下種って認識していた。表現が直球です、教官。

 家柄と実力の両方がそろってこその傲慢な態度が目につくが、周囲からは実力に見合った態度と認識されている。そりゃあプライドが高くなり何でも自分の思い通りに進むと勘違いするだろう。

 遠目に見てみたが、「いかにも傲慢な貴族キャラ」を体現していた。あそこまで分かりやすいと、運命の女神さまとやらが用意したシナリオ進行キャラに見えてくるから不思議だ。



 念のために他にもいろいろと調べてみた。

 他に候補になりそうな人がいないか確認してみたが「いない」と分かった。

 そもそも≪透明化≫(インビジビリティ)が使えるって段階で候補が他にいなかった。この街にいる上級精霊魔法の使い手が他にはアリバイのあるエルフしかいなかったので、最初っからそっちだけで犯人確定だったと。かなり回り道をしたな。

 アホ坊パーティーにはあの日のアリバイもなく、朝早くからダンジョンに潜っていたことも確認した。



 ここまでの調査で2日。並行していろいろ仕込んでおいたし、都合よく明日アホ坊はダンジョンに潜る予定なのでそこで待ち構えるとしようか。

 ダンジョンの治外法権は誰にでも適用されると思い出させてあげよう。



 ◆◇◆◇◆◇



 翌日。

 12階層で待ち構えること30分。獲物(ポオタケ)が予定していた戦場に着いた。行動を開始する。

 ≪威力強化・眠りの霧≫(スリープミスト)で全員眠らせる。ついでに≪無限の悪夢≫(ナイトメア)も忘れない。

 13階層のおしおき(ごうもん)部屋に全員連れ込む。

 取り巻きの一人だけを隔離し、ちょっと質問(拷問)する。痛みに耐性が無かったのか。腕だけ(・・)であっさり白状してくれた。


 彼の自白から有罪は確定した。

 ……なるほど、全員グルでしたか。協力者なら容赦の必要はないよね。

 俺は向こう(ゲーム)からの持ち込みアイテムの一つを使う。貴重品だがこっちでは使い道がないし、いい機会だ。


 ≪召喚(サモン)悪魔≫(デーモン)ソウルサッカー


 俺が召喚アイテムを使うと簡易な召喚の魔法陣が描かれ、中からヤギの頭をした人型、執事服の悪魔が姿を現した。

 召喚したのは魂を貪るモノ(ソウルサッカー)死霊魔術(ネクロマンシー)でばれることを警戒してこいつら取り巻きは全員魂まで(・・・)滅ぼす。

 みんなとはアホ坊しか話に出さなかったからね。取り巻きについてはこっちで処分しておく。


「いきなりで悪いんだけど、そこにいる5人、全員持ち帰って(・・・・・)

「イエス、召喚主(マイマスター)。細かい指定は何かありますか?」

食べ尽くす事(・・・・・・)


 俺の指示にヤギの頭は器用に嗤う。

 「では、失礼します」と一言だけ残し、取り巻き5人のみを持って帰る。装備品は気遣いだろう、この場に残され、乾いた音を立てた。


 一人だけ≪無限の悪夢≫から解放されていたが、彼は絶望の表情を浮かべて俺に許しを乞うていた。

 全員起こして目の前で取引した方が良かったかな? 俺の感想はその程度である。



 さて、ここからが本番である。

 俺の仕事は、レミットさんが来るまでにギリギリ謝らない(・・・・)所までアホ坊を追い込むことである。最後に心を折る演出は被害者の前が最善だろう。

読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字、日本語の間違いなどありましたら指摘をお願いします。


アルにとって

MPK=モンスター以下

なので、すり潰すのに容赦はありません。

ゲーム感覚でやるのではなく、ゲームじゃないから余計に厳しくやります。

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