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ニートに恋愛ゲームはイジメです  作者: 猫の人
2章 学園生活1年目、将来の夢
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平日:それなりに平和な一日

新キャラ。

フィリス、アラスティアに続くヒロイン3人目。

ティアはヒロインじゃないよ。まだ5歳ですから。

 翌日。アラスティアは何故かおとなしくなっていた。

 昨日の彼女の発言を逆手に取り、家でお留守番させることにした。初めてのお留守番だけに、不安がないと言えば嘘になる。しかし、昼飯代として金貨5枚と銀貨10枚を渡して家を後にする。銀貨1枚あれば定食屋のセットを1食分買える。多少高い店に行っても金貨6枚分を渡したからたぶん大丈夫。金貨は「いざという時」以外は使わないように言い含めたし。

 フィリスは書置きで「放課後に一回帰って来なさい」と残していった。何か用事があるらしい。「一回」とわざわざ書いてあるのは、本格的に戻る必要がないからだろう。気を使ってくれたようだ。


 この日の授業は実技の「武技」を午前に入れた。午後からはダンジョンに潜る予定。

 生徒が一人の教官に広いスペースが貸し出される事は無く、他の教官の借りたスペース、その隅っこでいろんな武器の素振りその他をすることになった。

 途中、余所の学生がちょっかいを掛けてきたがタントリス教官があっさり撃退したので俺は何もすることがなかった。この教官、これだけ実力があって何で生徒がいないのかね? 調べる気もないけど。


 午後からのダンジョンは15階層までのボスの強さと行軍速度の因果関係について調べてみた。

 ボスはランダムではないようで、早く移動すればそれに比例して強くなる。最上級はドラゴンだったようだ。フロアごとの移動時間だけではなく、全体的な移動時間も強さに影響した。訓練用ダンジョンらしい設定だと思う。

 ついでに、宝箱の回収にも手を出そうと思ったが、ダンジョンの配置換え直前で13階層まではほとんどの宝箱が回収されていた。これについては今度の配置換え直後にスタートダッシュをするしかない。14階層と15階層はほとんど人が来ないエリアなのか、それなりに宝箱が残っていた。手に入ったのは細工物に使える宝石類。14階層には真珠や珊瑚、15階層にはルビーとエメラルドの原石があった。あと、なぜか薄っすらとだけど魔力を帯びている剣が一本。宝石類は分かるけど、剣はどうやって調達しているのかね、このダンジョン?


 16階層はアラスティアの一件があったし、同格のボスが出てきた場合、少し準備が足りない。しばらくは先に進まず、手に入ったもので少しでも装備や道具類を整えるべきだ。

 まずはアラスティア戦で使った『氷精石』や類似アイテムの作成をしたい。材料がこうして手に入るのだし、手広くやってみるのもいいだろう。



 こうして、学園では特に大きなイベントもなく一日を終えた。

 放課後、家に残したアラスティアの事が少し気になったが学園からフィリス邸まで直接向かう。方向が真逆だからしょうがない。先に用事を済ませるべきだ。


 しばらく離れていたフィリス邸。

 俺に気が付いた警備の兵士たちと挨拶を交わし雑談をする。なんか、食事が昔に戻って全体的に不満が溜まっているようだ。戻ってきてほしいと言われるが、戻っても学生だから厨房のバイトは再開しないよ? 手伝い程度で良ければできるけど。

 話を続けてもキリがないので途中で打ち切りフィリスのところに案内してもらう。なんか、外国からの留学生が来たから顔見せに呼ばれたようだ。

 フィリスは呼びたくなかったんだけど、その留学生さんは兵士たちの噂話を聞いて俺に興味をもったらしい。けっこう高貴な血筋の人らしく、外交的問題により我儘を叶える事になったようだ。フィリスも大変だね。



コンコン

「入っていいわよ」


 フィリスの執務室へノックをしてから入る。

 いつものようにフィリスの横にいるマリィはいいとして、見慣れない黒髪の女性メイドが二人と、彼女らに守られるように黒髪の少年(・・)。キャラ付けなのか遠方の風習ってことなのか。彼だけ和風というか、歴史の授業で見た公家っぽい恰好をしている。冠は無いけどね。

 彼らには全員ネコミミがあり、瞳の色は淡いグリーン。同じ種族でも普通は多少の違いがあるんだけど、血が近いのか色彩は統一されてる。

 俺の姿を認めると少年は一回フィリスを見て、フィリスがうなずくのを確認してから一歩俺に近づいた。


「よく来てくれた。わ……拙者は真月連合のウルスラから来た十夜(とおや) 迦月(かげつ)だ。同じ学び舎に通う者として仲良くしてほしい」


 声を聞いてオチが見えた。男装の女の子ですね、分かります。

 フィリスは苦笑い。彼(?)らには見えないからと、表情のガードを下げている。言葉でなくても情報のやり取りをしてくれるのは助かる。

 まあ、お付きのメイド二人もバレたことが分かっているようで、微妙な表情をしていた。せめて練習してください。


「今年入学したばかりのアルヴィースです。お力になれる事は少ないと思いますが、できる限りの事はします。よろしくお願いします」


 とりあえず、あいさつを返す。

 こっちが先輩なら力になるというのもアリだけど、同じ新入生なら協力し合うように持っていくのが無難だろう。

 気になるのは身分関係の名乗りが無かったこと。偉い人の娘っていうのが確定情報。言わないという事は、名のある家系だから言わなくて大丈夫だという状況に慣れたパターンと、単に男装までするお忍びだから偽名みたいなものを使っているパターン、あとは悪名があり逆に知られたくないパターンかな? あとでフィリスに聞くとしよう。



 この日は顔合わせだけで、お互いの教官の話とか、学園の話を少しだけして帰る事になった。

 今日の授業で教官が生徒を懲らしめた話で盛り上がった。

 興味があるのは教官か余所の生徒の実力か。

6月15日、お気に入り登録100件に届きました。


読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字、日本語の間違いなどありましたら指摘をお願いします。

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