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ニートに恋愛ゲームはイジメです  作者: 猫の人
2章 学園生活1年目、将来の夢
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授業時間:ダンジョン実習二日目

ダンジョンで死んだらそれで終わりです。

ゲーム中だと入口に帰ってこれたのですが。

 ダンジョン二日目。

 昨日の続きからってことで、11階層からスタートする。

 道中の敵は前よりましになったものの、いまだに歯ごたえがない。鎧袖一触。一撃一殺。作業のごとく刈り取る。

 15階層のボス次第だが、16階層を目指すかどうか悩む。一応地上にポータルを設置してあるから、いざというときは≪転移離脱≫(リムーブポート)で帰るつもりだ。

 一応、10階層のボスを思い出し、今度はゆっくり慎重に進もうと決めている。


 11階層。足場が沼地のようになっている。ボスはリザードマンの軍勢、100体。

 なんか、違わなくないか? たいして強くないから範囲攻撃で一掃した。


 12階層。足場が砂になった。道中に出るのは巨大蠍ジャイアントスコーピオン。ボスは大砂蟲(サンドワーム)。ドラゴンよりも高い体力と、攻撃のたびに砂地にもぐる習性のために時間がかかった。ドラゴンとそう変わらないレベルだが、魔法の使えない大砂蟲はその分体力がある。ソロだと少し時間がかかった。



 13階層。森林の様なフロアだ。樹木が壁を隠しているので、ラピ●タを思い出す。

 いつものようにマップを見ながら進んでいると、見過ごせないものを見つけてしまった。

 点滅する青い点(瀕死の誰か)。それを囲む赤い点(モンスター)

 なんかパターン化している気もするが、気にする前に動くべきだろう。昨日のように壁を破壊しながら誰かの元へ一直線に突き進む。

 しかし、今回は距離があった。加えて壁を壊しながらという足かせ付き。気は焦るが歩みは遅い。普通の冒険者よりは確実に早く進んだが、目の前に彼女を捉えることに成功した瞬間、青い点がすべて消えた(・・・・・・・・・・)

 間に合わなかった、とは言わない。まだ希望はある(・・)

 上級回復魔法の一つ、≪死者復活≫(レイズ)。死んでから2分以内なら復活可能という、死に戻り回避のための魔法。復活直後のHPは1になるが、同時詠唱で回復魔法の一つでも使えば敵に囲まれたままでも問題もない。

 死体がある程度以上に損壊すると≪死者復活≫(レイズ)も効かなくなるので、とりあえずこの倒れた人の近くにいるフロアのモンスター・ダークエルフ1体を切り伏せ塵に変える。


 現状、赤点4と死体6つ。敵は周囲に散開、死体のうち一つは復活可能。他は俺が状況を確認する前に消えていたので間違いなく時間切れ(タイムアップ)だ。

 俺のHPやスタミナ、MPはほぼ満タン。≪死者復活≫(レイズ)は消費MPが大きいけど、問題ない。


「消えゆく魂、輪廻の環より今一度現世(うつしよ)に還れ≪死者復活≫(レイズ)、傷つきたおれたる者、この光によりその身を癒せ≪蘇生≫(リザレクト)


 一人倒したことが牽制になったのか、詠唱する間、特に攻撃される事もなかった。

 先ほど死んだはずの女性は復活が間に合い、今はマップ上に青点――点滅していない――表示されている。

 ほっと一息つくと、残るダークエルフの滅殺を開始する。


 蹂躙するのに特に障害もなく、あっさり終わったことを記しておく。





 さあて、戦闘が終われば後片付け(事情聴取)の時間である。

 仲間に死なれた女性の相手、正直かなり気が重い作業ではあるが、やらねばならない。


 先ほど復活&回復したとはいえ一度死んだ身。倒れたまま動けないお嬢さんを観察する。

 種族はエルフ。弓と魔法で戦う古式正統の由緒正しいエルフのようだ。長いサラサラの金髪に長い耳、エルフらしい外見そのままである。スタイルについては、「中学生ならこんなもん」と考えていただきたい。

 年若く見えるが、リアルの俺より年上であることは間違いない。――エルフは基本ロリババア。ファンタジーの基本である。


 周りで死んでいるのが重装備の戦士や軽装ながらもなかなか良い剣を装備した男どもなので、パーティバランスは良かったはずだ。12階層のボスを倒してここに来るだけの実力を持っているはずだが、あの程度のモンスターにやられるとは不思議な話。力を使い果たしたのに無理して下りたのか? だとしたら間抜けどころか無謀な連中である。

 もしかして状態異常を喰らい、そのままやられた? まさかね。


 しばらく待ってみたが、なかなか目を覚まさない。

 ……時間も惜しいし、話を聞くより先にボスを撃破するか?

 無理やり起こすのは可哀想なのでやらない。


俺は死んだ連中はそのままに、エルフさん(仮)だけ背負い先に進むことにした。



 13階層のボス、樹木の精霊と妖精(トレントとドライアド)をあっさり焼き払い、一先ず帰る。

 さすがに、この子を連れて下層にもぐるのはオニチクである。


 地上に戻り、エルフさん(仮)を入口事務所に預ける。ダンジョンに潜ってから2時間と少し。まだ時間は昼前である。

 午前だけで終わってしまったダンジョン探索、午後からもう一周したい。

 だが、ダンジョンに潜っていいのは1日1回です、と駄目だしされた。13階層のどこに死体があるか知っているのは俺だけである。運よく誰かが見つけるのを待つのではなく、俺が回収に行かねばならない、と説得したが却下された。2次災害を避ける方が優先らしい。

 俺なら大丈夫なんだが、このルールはごり押ししない方がいいルールである。昨日の無茶は不文律であり、破ったところであまり問題にならない。しかし、1日1回のルールは明文化されており、破るのは得策ではない。残念だが、彼ら(の装備)は諦めることにした。

 先に物色すべきだったか……。慣れてないから見落としがあるなぁ。



 この日は図書館に行って本を読んで終わった。

読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字、日本語の間違いなどありましたら指摘をお願いします。

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