一蓮托生
生きている価値を問うた
生きていく価値を問うた
そこに価値などない
生きている事に価値があるわけではない
生きていく事に価値があるわけではない
だからと言って死ぬ事に価値があるのか?
それも違う
生き死にに価値を問うても答えはない
生き抜くことにも価値はない
価値はそれぞれにある
価値を問う事で価値を求めるのではなくて
価値を考える事で価値を求めるのではなくて
ただそこに在る
ただそれだけでいい
在る事が価値
居る事が価値
生きているとか生きていくとかではない
死んでいるとか死にたいとかではない
どう考えていようと どんな生活をしていようと
価値はいつもそこにある
己の存在ってものを考えると悲観的になったり落ち込んだりする
失敗を悔やみ 自暴自棄に陥る
それでもいい
それでも価値がある
そう! そこにいること!
ここに我がいるということ
それこそが価値であり真理
生死ではなく存在 生死ではなく個
それこそが各々の価値
だからこそ苦しみも喜びも全て価値なんだ
生きていく事に意味などない
死ぬ事に意味などもたない
生きていく事や死ぬことじゃない
そこにいる事に意味がある
苦しみ もがき あがき 苦悩しろ
喜び 楽しみ 歓喜に満ちろ
そうして個をその場に示せ
そうする事で意味を成す
救いを求めるから悲観するんだ
助けて欲しいと思うから苦しいんだ
今 自分がいる 今 ここにいる
それは誰だ?
それは何だ?
己だ! 自分だ! 人であり者である
意味も価値もなく己である
苦しいのなら苦しめばいい
楽しいのなら楽しめばいい
無理をせず他人に迷惑をかけろ
他人に媚びず己を貫け
助けたいのなら助ければいい
どうでもいいなら放っておけ
個々それぞれで各々違って当たり前
お前は誰だ?
お前は何だ?
価値を問わず意味を問わず
価値を持たず意味を持たず
生きたいように生きる
人のために 己のために 世のために
まずは在る事
そこに在る事
それこそがまさに価値