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異能力者がいる世界  作者: 雷田矛平
九章 年末年始、決戦準備
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二百二十八話「いざ、決戦の時へ」

 一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。

 三学期の時の流れは速い。


「ま、またあなたは私の上を行って……」

「文句を言おうが、俺の一位は変わらないぞ」

 学年末のテスト結果が発表され彰は一位。倉津静理は二位に終わった。


「卒業式かあ……三年に知り合いがいないから感慨が沸かないな」

「私もですね」

「他の奴らは部活での繋がりで知り合いがいるみたいだけど……」

 三月上旬、斉明高校でも卒業式が行われ三年生たちが巣立つ。


「これ、ホワイトデーのおかえしな」

「ふうん、ちゃんと覚えてたのね」

 三月中旬には彰はバレンタインでチョコをもらった七人におかえしをした。


「一年間このクラスで先生は楽しかったぞ!」

「いつもながら畑谷先生は熱いな」

 月日はあっと言う間に流れ、斉明高校は終了式を迎えた。

 一年度が締めくくられ、次の準備のための春休みが始まる。

 しかし、彰たちにとっての締めくくりはまだこれから始まるのだった。


 ギルドとの合同作戦、科学技術研究会能力研究派への侵入。

 決行前日を迎える。


<第九章 年末年始、決戦準備 完>

 短くてすいません、いろいろ想定をミスりました。

 ……さて、気を取り直して次章予告!


―――――――――――――――――――


 始まった科学技術研究会侵入作戦。

 ギルド上層部の目論見通り楽勝な任務に……なるはずもなく、彰たちは三人の能力者に加えて。

「はい、それでは実験と行きましょうか」

 科学技術研究会、能力研究部門室長の鹿野田修と対峙する。


「食らいなさい!」

 死力を尽くした戦い。

「絶対に捕まえます!」

 踏みにじられた思いに対する復讐。

戦闘人形ドール……っ!!」

 因縁の相手。


「全て精算すると言いましたね。……はい、なら私も語るとしましょうか」

 鹿野田が語る先で、高野彰は『真実』と『ある人物』と対峙することになる。


 1st season『科学技術研究会』最終章、第十章『決戦、科学技術研究会』開幕。


「無事に帰るって……約束したんだ……!」

 果てに勝利を掴むのはどちらになるのか。


―――――――――――――――――――


 九章はバトルなしで次に溜める章となりました。嵐の前の静けさですね。

 十章は全編に渡ってシリアス、バトル展開も多めで1st season最終章を飾ります。 


 の前に、描けなかった彰以外のバレンタインをおまけで描くつもりです。


 感想もらえると嬉しいです。

 雷田矛平でした。

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