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アーティファクト・ギア  作者: 天道
第3章 図書館城の魔女編
35/172

第34話 神影流くノ一、推参です!

今回は刹那と対決するくノ一が登場です!


とんでもないキャラとなるのでお楽しみに(笑)

朝食の後、俺と千歳は地下室からいつものように学校に通う。

追われている刹那はアリス先生の提案でしばらくこの地下室に滞在することになった。そして、あっという間に授業が終わった放課後、俺は冒険部のメンバーを地下室に召集して刹那を紹介する事にした。

「紹介するよ、彼は月影刹那。偶然天聖学園に迷い込んでしまった忍者で、俺と同い年の十五歳です」

「拙者、月影刹那と申すでござる!」

ショタ忍者の挨拶にメンバーは一瞬驚いたがすぐに落ち着き、恭弥から順番に挨拶する。

「まさか本物の忍者に会えるなんて光栄だな。俺は冒険部部長の浅木恭弥だ!」

「私、鳴神雷花です……」

「私は天聖学園生徒会会長の雨月雫と申します。初めまして、刹那さん」

「雨月家執事……御剣迅……」

「よろしくでござる!」

挨拶が一通り終えると、アリス先生が歓迎会を開きましょうと提案して、また俺と迅先輩にお菓子作りをねだってきた。

「色々な魔法を使えるのなら……魔法で菓子を作ればいいのでは……?」

迅先輩は至極当たり前の発言をしたが、

「お菓子は人の手で作ってこそ愛情が入っていて美味しいの。魔法で簡単に作ったらつまらない !だから、美味しいお菓子を作って!」

頑固一徹で俺達にどうしてもお菓子を作ってもらいたいらしく、「作って作って!」と喚くその姿は1000歳を優に越えているのに、子供同然だった。

仕方ないので、俺と迅先輩は簡単ですぐに食べられる焼き菓子を中心に小一時間でお菓子を作り、刹那の歓迎会を行う。その際……。

「おぉ~っ!これは始めてみる食べ物ばかりでござる!!」

人里から離れた忍者の里から外界に出て初めて洋菓子を見た刹那は目を小さな子供のようにキラキラと輝かせて無我夢中で食べるのだった。大きなさらに山盛りになるよう大量に作った焼き菓子だったが、朝食の時に見せた刹那の大食いスキル(?)であっという間に完食してしまい、恭弥達は目を見開いて驚愕するのだった。

本当にあの小さな体のどこに食べ物が入るのか不思議だった。今度刹那を近くの商店街の大食いチャレンジをやっている店に連れて行こうと思った。



一方、昨日刹那を襲った謎の三人組は天聖学園の近くの森から図書館城を監視していた。

そして、もう一人……黒い装束を身にまとった長身の忍者がジッと図書館城を見据えていた。

「刹那は……裏切り者はあの城の中にいるのですね?」

「はっ!しかし、あの城の中に入ることは難しいと思われます!」

「我々が先に侵入を試みましたが、城全体に学園の関係者以外の人間が侵入すると、拒絶して外に放り出す面妖な術を施しているようです!」

「如何なさいますか?“麗奈様”」

その長身の忍者は胸に大きな膨らみがあり、声が非常に高く、更には名前からして女……つまり、女の忍者である“くノ一”だった。

「仕方ない。裏切り者は私が何とかして誘き出して始末します。あなた達は先に里に戻ってお爺様にこの事を伝えてください」

「し、しかし……!」

「麗奈様お一人では危険です!」

「ここは我々もご一緒に……」

麗奈を心配する三人組だったが、その直後にピシッと空気が凍り付いた。くノ一は口元を装束と同じ黒い布で隠し、顔は鼻から上しか見えないが、凍てつくような鋭く、恐ろしい視線で三人を睨みつけて声のトーンを落として口を開く。

「今の言葉……聞こえなかったのですか?私が刹那を始末します。あなた達は今すぐに里に戻りなさい……わかりましたね?」

その視線と声に恐怖した三人は跪いて頷く。

「「「……承知!」」」

三人はその場から一瞬で消え、森には麗奈一人だけ残された。

「……刹那、あなたは私の手で必ず殺します!!」

麗奈は憎しみの眼孔を光らせ、手を合わせて指を絡ませて印を結ぶ。

「忍獣……召喚!!」

刹那と同じくペンダントとして首にかけてある忍獣石が一瞬輝き、煙と共に背後に巨大な何かが召喚される。

「“幸助”、頼みます」

麗奈に幸助と呼ばれた忍獣はコクッと黙って頷いた。

「覚悟しなさい……刹那……!」

一つの……鋭くも美しい殺意が刹那を狙うのだった。


   ☆


夕暮れ時、冒険部メンバー全員が学生寮に戻り、刹那は忍具の手入れをし、アリス先生はいつものように本を読んでいた。刹那は手入れをする手を止め、ふと上を見上げた。

「……んぅ?」

「どうしたの、せっちゃん?」

「……何か、知り合いのおぞましい言葉を耳にした気がするでござる……」

「……よくわからないけど、この部屋にいれば安心よ。何せ、この私が側にいるんだからね」

「ですが、いつまでもお世話になるわけにはいかないでござる。頃合いを見たら、ここを出るでござ――」

『ゲコッ!』

「「ゲコ?」」

話の最中に聞き慣れない鳴き声を聞き、思わず復唱して声の元の方を向くとそこには小さなカエルが座っといた。

「カ、カエル?どうしてこの地下室にカエルが……!?」

「蛙……?もしや……」

カエルの首には小さな紙が括り付けられていて、刹那はその紙を解いて開く。

「…………くっ!」

読み終えた手紙を捨て、刹那は急いで身支度を整えた。

「せっちゃん、どうしたの!?」

「アリス殿、世話になったでござる。拙者は行かなければならないでござるよ。天音殿達に……よろしく伝えてほしいでござる」

「ちょっと待ちなさい!一体どこへ――」

「御免!!」

懐から小さな玉を取り出して床に叩きつけて破裂させると、中に入っている粉が周囲に充満し、アリス先生はその粉を誤って口で吸ってしまった。

「しまった!?まさか、これは……ねむ、り、ごな……」

粉の正体はそれを吸ってしまった生物をたちまち眠りの中に落としてしまう「眠り粉」だった。眠り粉の玉が破裂する直前に刹那は口と鼻を手で押さえて、その場から一瞬で脱した。

「申し訳ないでござる……」

眠りにつくアリス先生に刹那は謝罪しながら地下室を後にした。



刹那の為に夕食を作りに千歳と恭弥と雷花さん、そして白蓮と一緒に地下室に来たのだが、刹那の姿は何処にもなく、何かの粉の上にアリス先生が倒れていた。

「アリス先生!アリス先生!!」

これは只事ではないと察知し、事情を聞くために体を揺さぶって起こそうとするが、

「えへへ……蓮姫大好きよ~!」

俺のご先祖様の蓮姫様との楽しい夢を見ているらしく、緩みきった笑みをしていた。

「……誰か、ハリセンか何かを持っていますか?」

「ピコハンならあるよ……」

「よし。雷花さん、全力でこの人の頭を叩いてください」

「うん。行きま~す……」

雷花さんは契約媒体でもある愛用のピコピコハンマーを野球のバッターのように両手で構え、眠っているアリス先生の頭をフルスイングでド派手に殴る。

パコーン!!

「痛ぁっ!?……はっ!? ここは誰!? 私は何処!?」

「アリス先生、変なボケは止めてください。ってか、文章的にそれは逆ですから」

「そうだ……せっちゃん、あの子は何処に行った!?私に眠り粉を使って眠らしたのよ!!」

「刹那が?」

「天音、これを見て!」

千歳が床に落ちている小さな紙を拾って俺に見せる。

「何だ?手紙か?」

手紙は筆で見事な達筆で書かれていて、達筆でとても読みにくかったが神社で古文書とかを読んでいたので何とか読める。しかし……。

「えっと……何だこれ?文章の意味がめちゃくちゃだぞ?」

手紙が日本語の文章として意味が全く成立しないめちゃくちゃな内容で読めなかった。

「もしかしたら、その手紙は暗号になっているかもしれないわね……天音、その手紙を貸してちょうだい」

「あ、はい」

アリス先生に手紙を渡すと、指を鳴らして魔法を使うと手紙の文字が浮かび上がって暗号の文章を並び替えていく。

「……よし、これで読めるはずよ」

暗号文章だった手紙の文字を並び替え、手紙を俺に返した。

「はい。それじゃあ、読みます。えっと……『裏切り者の刹那よ、私と一対一の決闘をしなさい。あなたが勝ったら里は二度とあなたを追わないと約束します。もし来なかったら、里は全力であなたを殺しに行きます。今夜、戌の刻に北に三里の所にある城跡地にてあなたを待つ。麗奈』……」

「麗奈って事は、女の子よね? せっちゃんはその子と決闘をするの!?」

「わからない。だけど、その可能性は十分考えられる……」

「だとしたら、俺達も早く行かなきゃな!」

「恭弥、何を考えているの……?」

「決まってるだろ! 我らが冒険部の部員候補を失うわけにはいかないからな!」

「お前、刹那を冒険部に入れるつもりだったのか!?」

「当たり前だ!二度とお目にかかれないかもしれない忍者を俺が手放すと思っていたのか!?戌の刻は確か夜8時で、三里は10kmだったな。よし、刹那がいるかもしれない城跡地に行くぞ!!」

むちゃくちゃな恭弥にどうするかと迷う。刹那はまだ出会って1日未満だけど、俺にとっては恭弥以外の友人みたいな存在だ。だけど、刹那の個人的事情に無理やり介入して良いものか悩んでしまう。

『ピィー、キュピィーッ!!』

「白蓮……?うん、そうだよな……」

頭の上にいる白蓮は俺に「悩むより、父上らしく突き進もう!!」と言ってくれた。

その言葉に悩むことを止めた俺は顕現陣から神子装束を取り出して肩に掛ける。

「俺も……刹那の元に行く。せっかく仲良くなったのに、このままお別れなんて嫌だからな!」

「ふふっ、天音ならそう言うと思っていたよ。私も行くよ!」

「よっしゃあ、十分で支度してすぐに出発だ!」

「それと、先輩達にも一応知らせとかないと……」

こうして、冒険部で黙って出て行った刹那の元へ行くことになった。刹那の為に何が出来るのかわからないけど、行けば何かが変わると俺は信じて手紙に書かれた指定の場所に俺達は向かった。



戌の刻である夜八時より少し数分前……刹那は暗号分の手紙に書かれた城跡地に訪れた。

「ここでござるな……」

忍装束の下に隠してある忍具を確認しながら周囲の地形などを確認する。城跡地と言うことなので、石垣が多く積まれ、樹木も多くが植えられていた。

「逃げずに来ましたわね、刹那」

凛とした声が響き、刹那は身構えると刹那の前に長身のくノ一が姿を現す。

「……お主は昔からしつこいでござるからな。もし来なかったらどうなるか分からなくて怖いでござるよ――麗奈」

くノ一の麗奈は顔の下半分と頭を隠していた忍装束の布を取る。顔が露わになり、髪が下ろされる。月明かりに照らされたその姿は声と同じく凛としていた。鋭く厳しい表情をしているがとても美人で、肩より少し長めの藍色の髪を風になびかせている。

「刹那、里を裏切ったあなたの罪は重いのですよ?」

背中に携えた忍者刀を抜き、切っ先を刹那に向けて構える。

「裏切ってはいないでござる。拙者は自分の道を歩みたいだけなのでござる」

刹那も背中に携えた忍者刀を抜き、逆手で構える。

「それが……里を、私を裏切ったと言うのです!!」

くノ一として鍛えられた麗奈は強靭な足腰を駆使して刹那の間合いに入り、忍者刀を振りおろす。

「シッ!!」

逆手に構った忍者刀で受け止め、鍔迫り合いをする。

「私との一生の約束をしておきながら、よくもそんなふざけた事を言えますね!?それでもあなたは忍以前に男ですか!?」

麗奈は呪うかのようなおぞましい視線で刹那を睨み、刹那は「こんな麗奈を見たことない」と酷く焦った。

「や、約束!?麗奈よ、一体何のことで――」

「刹那!!!」

「む!?」

「誰ですか!?」

そこに俺達冒険部がタイミングよく訪れた。

「あ、天音殿! それに、皆の衆も!」

「無事か、刹那!」

「な、何とか! せいやぁっ!」

刹那は忍者刀を弾いて一旦距離を取る。

「刹那、どなたですか! そちらの方は!?」

「拙者の恩人達でござる!」

「恩人? 皆さん、私の名は麗奈と申します!」

「は、はぁ……?これはどうも……」

突然名前を言われ、取りあえず俺達は唖然として軽く会釈する。

「一つお願いがあります、この決闘には手を出さないでください! これは里を裏切り、私との一生の約束を破った刹那を抹殺するためですので!!」

里を裏切るのは忍者の物語でよく聞くけど、一生の約束はどういう事だと俺は疑問に思った。その疑問を千歳が代わりに聞いた。

「あのー、一生の約束って何のことですか? あなたとせっちゃんはどんな約束をしたのですか?」

「よくぞ聞いてくれました! あれは今から十年前の事……」

「あれ? 生死をかけた決闘中なのに回想入っちゃった!?」

俺のツッコミを気にせず麗奈は回想に入った。



十年前、神影流の里。

幼い頃の麗奈は刹那に一大決心をした告白をした。

『せ、せつな!』

『なんでござる?れいな』

『お、おとなになったら、わたしとけっこんしてください!』

『え!? えっと、その……』

『わ、わたしじゃ、だめですか……?』

『……い、いいでござるよ。れいな、なら……』

『ほんとうですか!?』

『う、うむ……』

『わーい! せつな、だいすきですー!』



一分にも満たない短い回想だったが、内容は十分俺達に伝わった。

「幼き日の約束……私はその約束が叶う日を信じて生きてきました。それなのに、それなのに! 刹那はその大切な約束を破りましたのです!!だから……」

忍者刀を片手に持ち、空いた片手で手裏剣を数枚持つ。

「刹那、あなたを殺します! 私の全ての力を出し切って!!」

うーむ、愛が憎しみに変わるとはまさにこの事。これがヤンデレと言うものなのか……と妙に納得してしまう。

「……麗奈。一つよろしいでござるか?」

「手短にお願いします」

「了解でござる」

そしてこの後、刹那は場を一瞬で凍り付かせる一言を言うのだった。




「麗奈の言うそのような約束は拙者の記憶に一切無いのでござるが……」




ピシッ!!!

刹那以外のこの場の雰囲気が一瞬で氷河期並に凍り付いたのが俺でも分かり、麗奈は口をポカーンと空けたまま忍者刀と手裏剣を手から落としてしまった。

「せ、刹那……? そ、その言葉、本気ですか……?」

「すまないでござる。いくら考えても全く思い出せないのでござるよ」

「そ、そんな……」

先ほどから殺意の炎を出しまくっていた麗奈が一気に冷えてしまい、ガクッとうなだれて絶望するのだった。本当に刹那の事を愛していて、小さい頃の約束を夢見て生きてきたんだとその絶望した姿が物語っていた。

「私の十年間は一体何だったのでしょうか……くノ一の修行と同時に花嫁修行を必死にしてきたこの私の十年間は……ブツブツブツブツ……」

もはや見るに耐えない絶望した姿に敵なのに哀れに思えてしまう。

「銀羅、契約執行……」

だが、その絶望した麗奈の代わりに立ち上がる者がいた。

「せっちゃん……」

「何でござるか? 千歳ど――」

「Go To Hell!!!」

清嵐九尾から青い炎を纏った凶弾が放たれた。

「え? ど、どわぁああああああっ!?」

刹那は驚いた時に体がよろけ、そのまま地面に倒れて凶弾を回避した。

「チッ! 外したか。だけど、次は外さないわ……」

怨みを銃弾に込めるように清嵐九尾を構える千歳だった。

「ちょっ、待つでござる!! 千歳殿、いきなり何をするでござるか!?」

「女の子との約束を破るどころか忘れる愚か者に裁きの銃弾を浴びせる為よ!!」

「む、無茶苦茶でござる! 天音殿、千歳殿を止めてくだされ!!」

「刹那……ごめん、無理だ」

今回ばかりは千歳を止めることは出来ない。

「な、何故でござるか!?」

「刹那よ、どんなに昔のことでも大切な女の子との約束を忘れたり、破ったりしちゃいけないんだよ……」

そう……俺も昔、千歳との約束を破ったり、忘れたりして酷いことをされたからな……。

「天音殿!? 黄昏たりしてどうしたのでござるか!?」

「それと、怒っているのは千歳だけじゃないからな……」

「え!?」

刹那が視線を変えると……。

「離して、恭弥……女の子の敵にこの一撃を与えなきゃ……」

「待て待て待てぇっ! そんな雷をフルチャージしたトールハンマーの一撃を刹那に喰らわせたら、本当に死んじまうから!?」

「刹那さん、あなたはどんな最期を遂げたいですか……?」

「お、落ち着け……雫。そんな事をしても何の解決にもならないぞ……」

今にも雷をフルチャージしたトールハンマーを振り下ろそうとしている雷花さんを恭弥が羽交い締めにして押さえ、高速回転をしているユニコーン・ザ・グングニールをどこに投げるか考えている雫先輩を迅先輩がなだめている。

「ななな、何でござるかこれはっ!?!?」

「まあ、何というか、とにかく……頑張れ」

「拙者はどうしたら良いのでござるか!?」

自分の発したたった一言でここまで状況が酷くなるとは思いもよらず、打開策が見つからない刹那は頭を抱えるのだった。

その時、ゆらりと立ち上がる一つの影があった。

「刹那ぁ……」

「む!? れ、麗奈!復活したでござるか!?」

「ふふふっ……ふふふふふっ……」

ゾクッ!?

まるで心が壊れたかのように不気味な笑いを発する麗奈。

「ど、どうしたのでござるか、麗奈!?」

「もう、里とか約束とかどうでも良いです……せめてもの情けとして、苦しまないよう殺そうと思いましたが止めます。その代わり……拷問のような地獄の苦しみを与えながらじっくりと殺すことにしましょう……」

神影流くノ一麗奈、ヤンデレ開眼のお知らせです。

「うわぁあああああああああああっ!? れ、麗奈が壊れたでござるぅううううううううううううっ!?」

その原因を作ったのは他でもない刹那だけどな。そして、ヤンデレくノ一と化したなった麗奈は印を結んだ。すると、麗奈の胸元から淡い翡翠の光が漏れ出す。あれは刹那が見せてくれた忍獣石と同じ物だとすぐに察した。

「忍獣……召喚!!」

麗奈の背後に大きな煙が上がり、彼女の忍獣が召喚される。

「カ、カエル……!?」

驚くことに、麗奈の召喚した忍獣は体長が数メートルもある巨大なカエルだった。しかし、ただ巨大なカエルではなく、体に刀や金棒などの様々な武器が付いた鎧を身に纏っていた。

「これが私の忍獣……池の神、“大蝦蟇”です!!」

麗奈はその大蝦蟇の背に乗り、再び印を結ぶ。

「行くわよ、幸助!」

『あいよ、姐さん!!』

麗奈に呼ばれた大蝦蟇――幸助は鎧に付いた刀を抜き、共に戦闘態勢に入った。




.

ヤンデレに開眼したくノ一の麗奈ちゃんです(笑)


忍獣はまさかの大蝦蟇です。


美女くノ一×大蝦蟇……これは誰得かわかりませんな。

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