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アーティファクト・ギア  作者: 天道
第11章 戦神極祭編
166/172

第147話 不運と新たな出会い

天音最大の不運と物語が更に複雑になる新たな出会いが生まれます。

「ううっ……?」

ふと意識が戻って目が覚めるとそこはたまに利用している天聖学園の保健室のベッドの上だった。

何かとトラブルに巻き込まれるので治療と睡眠を兼ねてたまに利用しているのである意味親しみのある部屋である。

むくっと起き上がると誰もいなくて、まだぼーっとしている頭のままでベッドから降りて水を飲みに洗面台に向かった。

何だろう、体がなんか変な感じがする……まだ頭が呆けているからか体に違和感を感じる。

ふと保健室の壁に立てかけられた大きな鏡で自分の姿を見た。

「…………え?」

そこにはいつもと全く違う姿の自分がいた。

自慢でもない黒髪の長髪はいつも通りだったが、それ以外は全くの別物だった。

170cm近くはある身長が大きく縮んで、筋肉があまり付いてない細身の体で声がかなり高くなっていた。

何よりも胸にある二つの大きな膨らみがあった。

そして、下半身にある男性特有の体の一部が無かった……。

この事から導かれる答えはただ一つ。







信じたくはなかったが……つまり……俺は女の体になってしまった。







「……うわぁああああああああああああああああああっ!!!???」

バァン!

「天音!大丈夫!?」

俺の悲鳴に保健室に千歳が入ってきた。

「ち、千歳ぇ……俺、俺……」

「天音、大丈夫。大丈夫だからね」

千歳はまるで母親のように抱きしめて頭を撫でてあやした。

千歳よりも身長が高いはずだが、今は千歳と同じくらいの身長になってしまったので抱きしめられて頭を撫でられている。

俺は千歳の胸の中で混乱を抑えるため、心を落ち着かせるために涙を流した。



「落ち着いた……?」

「あ、ああ……」

千歳のお陰でなんとか落ち着きを取り戻した俺だが未だにどうしてこんな体になってしまったのか混乱している。

「天音、落ち着いて聞いてね。実は今、あなたの体の中には輝夜の宝具の一つ……“燕の子安貝”が宿っているの」

「燕の子安貝?確か燕が卵を生むときに出てくる子安貝だったよな……?」

輝夜が使ったかぐや姫伝説の五つの難題である五つの宝具……龍の首の玉、仏の御石の鉢、火鼠の皮衣、蓬莱の玉の枝、そして……最後の一つがその燕の子安貝だ。

「うん。子安貝は昔から安産……女性が無事に子供を生むためのお守りだったんだけど……」

「確かあの戦いで巻貝が飛んできたな……でもなんで俺に?」

「もしかしたらだけど……燕の子安貝が持ち主である輝夜より天音の方に適合していて、それが天音の体に影響を与えたんだと思う」

「……取り出せないのか?」

「今はまだ下手に取り出そうとすると子安貝と一体化している天音の魂を傷つけてしまうから無理だけど、大丈夫。アリス先生と紅先生が必ず取り出すって言ってたから」

「そうか……」

最強の魔女と世界最高の神医がそう言うならひとまず安心しておこう。

「それにしても、女の天音はより一層六花さんに似ているわね……」

「言わないでくれ……」

元々顔とかが母さん似だけど、女になった所為で益々容姿が似て来てしまった。

「とりあえず着替えたら?」

「……そうだな」

多分千歳とかが着せてくれた俺の寝巻きを脱ぐと……。

「うわぁ、やっぱり大っきい……」

千歳は俺の胸をガン見してきた。

男の時はあまり気にしてないが、女になった影響か胸を見られると少し恥ずかしく、腕で胸を隠す。

「ガン見するの止めんか」

「だって……天音の胸、凄く大きいよ?下手したらグラビアでトップを飾れるぐらい……」

「嬉しくないよ、阿呆」

よく大きな胸の女性は肩が凝ると言っていたが、本当に肩が重くて凝りそうになる。

「……霊煌紋はちゃんとあるな」

幸いな事に女になった体でも霊煌紋はちゃんと俺の体に刻まれていた。

「とりあえず着替えは……これでいいか」

流石にいつもの制服や私服は着られないので、顕現陣から神子装束を取り出していつもの様に着てみるが……。

「胸が少し……キツイな」

男性用の神子装束だから大きくなってしまった胸がキツく、圧迫されて少し違和感と不快感がある。

「全く、贅沢な悩みを言って……女である私に喧嘩売ってる?」

「あのな……好きで女になったんじゃないんだからな」

やはり女性は胸の大きさがコンプレックスになりやすいのか、千歳はジト目で俺を睨みつける。

俺は別に胸の大きさは全然気にしてないんだけどな。

とりあえず神子装束に着替えると千歳は顕現陣から携帯を取り出して写真を撮り始めた。

「何している?」

「えっと、記念撮影?」

「今すぐデータを消せ」

「えー?そんな事よりみんなのところに行こう、みんな心配していたから」

「あっ、ちょっ、待て!」

保健室から千歳に無理やりみんなのいるところまで連れ出されるのだった。



みんながいるのは学生寮の食堂で、そこで簡単な一回戦突破の祝勝会が行われていた。

そこには会場に来てくれた俺たち選手の家族が一緒に祝っていた。

「みんなー!天音を連れてきたよー!」

「お、おい、千歳!」

千歳に食堂に連れ出されてみんなの前でこの姿をお披露目(?)することになってしまった。

シーン……。

「あれ?」

「え?」

みんなが俺を見た瞬間、動作が固まって目を見開いて呟いた。

『『『……誰?』』』

ですよねー。

まあ、いきなり現れた女の子が俺だとは誰も思わないよな。

子安貝が体内に入って倒れたらすぐに保健室に運ばれたらしいし。

『ピィー!』

『『『わん!』』』

白蓮と黒蓮は俺の事をすぐに分かってくれたみたいで近付いていつものように寄り添ってくれた。

「ははは!何を馬鹿なことを言っているんだ千歳ちゃんは!」

そこに笑いながら近づいてきたのは璃音兄さんだった。

「こんな大和撫子美少女が俺の自慢の弟のわけないだろう!」

璃音兄さんは信じたくないように言い張るが真実なんだよな……。

「……これを見ても?」

俺は璃音兄さんに真実を告げるために顕現陣から俺と璃音兄さんの絆の証を取り出す。

「こ、これは!?氷蓮!?」

「氷蓮を持てる人間はこの世にあなたともう一人しかいないでしょう?璃音兄さん」

氷蓮を持てる人間は元々の持ち主である璃音兄さんと継承された俺……蓮宮天音しかいない。

「ま、まさか、そんな……どうして天音が女の子に!?」

璃音兄さんのみならず他のみんなも今の俺の姿に困惑していた。

「それは……」

「それはこの子の持つ宝具の影響よ」

「これは少し厄介なことになったがな」

そこに俺の女体化の原因である富士崎輝夜さんを連れたアリス先生と紅先生が来た。

アリス先生と紅先生はみんなに俺の女体化について詳しく説明をし、富士崎さんは頭を深く下げて俺に謝罪をしてきた。

「蓮宮天音殿、誠に申し訳ない……わしの宝具の所為でこんな事に……」

「あれは事故みたいなものだし、富士崎さんが責任を感じることはないよ」

「じゃが……」

「まあ、俺の中に入った子安貝が無事に取れて男に戻ればそれで良いので……」

責任を感じて酷く落ち込んでいる富士崎さんを励まそうとしたその時。

「いや、戻らなくていい!!」

「「……はぁ?」」

振り向くとそこには目を輝かせている恭弥の姿があった。

「恭弥……お前は何を言ってる?」

恭弥は俺の手を掴むと更に目を輝かせながら言う。

「天音……いや、天音さん!一生の頼みだ、俺とデートをしてくれ!」

「紅蓮裂刃」

「ぐぼぉっ!?」

瞬時に霊煌伍式の刀剣で剣を作り出して恭弥の頭に紅蓮裂刃を叩き込んで床に横たわった。

「ったく……何を言ってるんだよ恭弥は……」

「お、俺は本気だ……」

渾身の紅蓮裂刃を喰らってなお、這い上がるように起き上がる恭弥。

「ちっ、まだ気絶してなかったか」

「天音……俺の一目惚れと初恋を奪った責任……念願の女の子になったお前で償ってもらうぞ……」

「何を馬鹿なことを言ってるんだ。お前には雷花さんがいるのに」

「私は……構わない」

「……雷花さん、その手にある洋服はなんですか?」

雷花さんは息を荒くして興奮した様子でお手製の洋服を持って俺に近づいてくる。

「こんな時のために……こつこつと作っておいた天音さんのお洋服です」

こんな時って何!?

雷花さんは俺にそこまで女物の服を着せたかった願望があったの!?

「このお洋服を着るなら恭弥とデートしても良いよ……でも最後のホテルはダメ」

待って!最後のホテルって何の事!?

「よっしゃあ!天音、雷花特製の洋服を着て遊園地に行こうぜ!」

「うおぉいっ!?そこのバカップル!いい加減にしないと怒るぞ!?」

「親方様……」

「せ、刹那!?」

刹那、お前は何を言いに来たんだ!?

俺の忍である刹那が今の俺に何を言うのか緊張してしまうが、

「拙者は……どんなお姿になろうとも、親方様の味方でござる!」

「せ、刹那……!!」

どうやらそれは杞憂に終わった。

女体化したぐらいで刹那の俺への忠誠心は揺るがないようだった。

そして感動した矢先に食堂に走ってくる影があった。

「アマネェエエエエエッ!!」

「セシリア!?」

現れたのは俺の戦友である英国第二王女、騎士王セシリア・ペンドラゴンだった。

「セシリア、何でここに!?」

「俺だけじゃないぜ!みんなも来ているぜ!」

セシリアに続いてアルトリウスや英国第一王女のアルティナ様、そして四大騎士が勢揃いをしていた。

「見たぜ、鳳凰紅蓮団のバトル。思わず俺の心が燃えてきたぜ」

「そ、そうか」

「今まで色々お偉いさんに挨拶をしていたから会うのに遅れたが……それよりも!」

セシリアは真剣な表情で俺にぐぐっと近づくと……。

ムニュ。

「え?う、うわぁあああああっ!」

セシリアは突然俺の膨らんだ胸をガシッと掴み、俺は慌ててセシリアから離れる。

女性はよく胸を突然触られると嫌がるが、女になってその気持ちがよく分かるのだった。

「な、何するんだよセシリア!」

「いやー、本当に女になったのか、女の象徴である胸を触れば分かるからな」

「だからって触るな!」

「でも困ったな……」

「何が!?」

「天音が女になっちまったから、私との子供が作れなくなっちまったじゃないか」

「はい!?」

「ちょっと!何を言ってるのよセシリア!!天音との子供を作るのは私よ!!」

千歳、セシリアもそうだが恥ずかしい台詞を軽々と言うな。

「でも、チトセ。このままアマネさんが女の子のままだと子供が作れないよ?」

「アルティナ、確かに子供は男女の交わりによって出来る。だけど私には秘策があるの!」

「秘策?」

そんな自信満々に言うほどのものか知らないけどどんな秘策なんだよ。

「ふふふ、天音が女の子になってしまったのなら逆転の発想をすればいいのよ」

「逆転の発想?」

「そう、それは私が男になって天音に私の子供を産んでもらえればいいのよ!」

「はあああああっ!?」

おいおい何じゃそりゃあ!?

千歳が女体化の逆の男体化で男になって俺に子供を作らせるのか!?

「確かにそれは素晴らしいアイデアだけど、どうやって男性になるの?」

アルティナ様、全然素晴らしくありませんからね?

「簡単よ、私自身と私の体の中にいる九尾の妖狐である天羅と金羅の変化の力を使って男に化ければいいのよ!」

「おお、なるほど!」

万能過ぎるわ!九尾の妖狐の変化の力!!

「くっ、男体化!その手があったか!アル、今すぐマーリンに頼んで男体化の魔法薬を作ってもらうぞ!!」

『それは可能だが……お前はそれでいいのか?』

「構わない!アマネ、俺の子供を産んでくれ!」

「千歳もセシリアも何馬鹿なことを言っているんだ!?」

元々男だった俺になんて願いをするんだこの二人は!

「……蓮宮天音よ、このまま女の方が幸せになれるのじゃないかの?」

「富士崎さんまで!?ま、待ってくれ!俺が男じゃないと蓮宮十三代目は……」

チラッと助けを求めるように蓮宮の先代当主達に目線を向けるが、

「いや、別に天音が女でもねぇ……」

「元々、初代の蓮姫様が女性ですし……」

「歴代当主は男女の比率が半々だから……」

「問題は特に見当たらないな……」

「むしろ天音は女の方がいい気がする……」

うぉおい!何を言ってるんですか先代当主達!?

先代当主が味方になってくれないので周りを見渡すと、璃音兄さんは暴走する前に既に花音姉さんが気絶させていて、母さん達は俺の女体化にむしろ喜んで写真を取っている。

ここにいるほとんどの人間が俺の味方になったくれなかった。

「うわぁあああああっ!!みんなのバカァアアアアアアッ!!!せっちゃん!!!」

「承知!忍法・煙玉!」

この場で唯一無二の味方である、俺の忍の刹那を呼んだ。

刹那は制服を脱ぎ去って忍装束の格好となり、煙玉を床に叩きつけ、食堂を白い煙に包んだ。

「せっちゃん!俺を安全なところに!」

「了解でござる!」

「天音!?」

傷心した俺は今この天聖学園で一番安全と思われる場所へ刹那に運んでもらった。



「親方様、大丈夫でござるか?」

「うん……ありがとう、せっちゃん。すいません、瑞樹。勝手に上がり込んじゃって……」

俺達が隠れた場所は聖霊樹の地下にある七不思議の二つがある部屋で、聖霊八樹木の一人である瑞樹は苦笑いをして俺を見る。

『別に構わないが……本当にお前は女になったんだな』

「とてつもなく不本意ですが……」

『まあ良い、ここなら見つかることはほとんど無い、聖霊樹の樹木の扉も閉じたからな』

「瑞樹、本当にありがとうございます」

『もてなしはできないが、好きなだけいろ』

瑞樹はそう言い残すと光の粒子となって聖霊樹に戻る。

ちなみに白蓮と黒蓮は昼間の戦いで疲れたのか座っている俺の膝でスヤスヤと眠っていて、初めてここに訪れた刹那は物珍しそうに眺める。

「ここが聖霊樹の地下でござるか……」

「ああ。ここで天聖学園の生徒達のアーティファクト・ギアのデータが見られて、そこにある扉が異世界を繋ぐ扉だって」

「ほぉ、これがでござるか」

刹那は異世界を繋ぐと言われる扉に近づいて装飾を眺める。

「開けるなよ、何が起きるか分からないから」

「もちろんでござるよ。しかし異世界でござるか……この先に聖霊界があるのでござるかな?」

「さぁな。聖霊界は上位クラスの……神とかの聖獣達なら行けるかもしれないけど、この扉が聖霊界自体に続いているのかは分からないな」

聖霊界……この世界に訪れた多くの聖獣達の故郷で、誰も知らない未知なる場所で、果てなき世界。

みんなでいつか必ず冒険部のみんなで聖霊界へ冒険に出ると約束した。

俺は白蓮と黒蓮を膝からゆっくりと床に降ろし、扉の前に行く。

「せっちゃん、いつか必ず……みんなで聖霊界に行こうな」

「ええ、もちろんでござる!」

刹那と約束を交わし、軽く扉に触れた。







『お願いします……』

「え?」

『どうかこの子を……この子を守ってください!』







その時、扉の奥から綺麗な高い女性の声が響いて扉の隙間から光が漏れ出した。

「何だ!?」

「親方様、お下がりください!!」

突然の自体に混乱する中、刹那は俺を扉から下がらせて忍者刀を構える。

ギィイイイッ……!!

そして、開かないはずの扉が勝手に開き、中から何かの影が見えてゆっくりと入ってきた。

その影に俺と刹那は目を疑った。

「「お、女の子!?」」

入ってきたのは見たことないデザインだがとても煌びやかな服に身を包んだ白髪の女の子だった。

『ピー?』

『『『わう?』』』

辺りが騒がしく目を覚ました白蓮と黒蓮は寝ぼけながら一緒に女の子を見る。

白髪の女の子は虚ろな表情でゆっくりと歩いてきた。

「あっ……うっ……」

「あ、危ない!」

意識を失い、倒れてしまいそうになった女の子を俺はすぐに霊力で脚を強化して走りだした。

間一髪で倒れてしまった女の子を受け止めてそのまま抱きかかえる。

よく見るとその女の子は傷だらけでかなり衰弱していた。

「まずい!霊煌参式・治癒!!」

急いで治癒をこの子にかけて治療に入るがこんなのは応急処置にしかならない、早く専門家に診てもらわないと!

「俺はこの子を保健室に連れて行く!せっちゃんはアリス先生と紅先生を呼んできてくれ!」

「御意!!」

「黒蓮!冥覇獣王剣で俺を運んでくれ!」

『『『わん!』』』

「瑞樹!聖霊樹から出るから開けてくれ!」

『分かった!何かあったら知らせろ!まさか勝手に扉が開くなんて……一体何が起きているんだ?』

瑞樹も勝手に扉が開くなんて非常事態らしくすぐに調査を行う。

聖霊樹の地下から地上に出る根の扉が開くとすぐに銀蓮を顕現陣から取り出して黒蓮と契約させる。

「契約執行、冥覇獣王剣!!白蓮!」

『ピィー!』

冥覇獣王剣を契約執行させてその巨刃に乗り、更に白蓮を頭に乗せる。

「刹那、頼んだぞ!先に行ってる!」

「はっ!」

刹那と一旦別れて俺は冥覇獣王剣で保健室に一直線で向かって飛んだ。

「この子は一体……?」

異世界を繋ぐ扉から現れた謎の女の子に、この子を守って欲しいと託された謎の女性の声……。

せっかく始まったばかりの戦神極祭に波乱に次ぐ波乱で俺は頭が混乱しそうになるのだった。



side???


混沌の使徒達が住まう聖霊界の果てにある黄昏の神都。

そこに黒いマントを羽織った一人の男が不思議な形をした懐中時計を見つめながら呟いた。

「……遂に来たか」

男は懐中時計を懐に仕舞うとその場から立ち去った。

「人間界でも聖霊界でもない異なる世界の住人……」

その男は人間界に聖霊界とは異なる世界からの住人の来訪を察知したのだ。

「さて、その者は人間界でどんな時を刻むのか見ものだな」

十二人の混沌の使徒で、時と空間を司っている。

そして、その名は時空の使徒……クロノ。

クロノは平行世界からの来訪者を目にするために黄昏の神都から去った。






天音が遂に女体化してしまいました(笑)


黒髪ロングの巨乳キャラ……さあ皆さんは誰を思い浮かべますか(笑)


そして、新たな新キャラが天音を新たな運命へ誘います。

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