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放課後の体育館裏っていうのは、意外と静かなものだ。
満開を少々過ぎた桜の花が風に揺られる音が聞こえるくらいで、通りかかる生徒なんて『殆ど』いない。
そんな体育館裏で俺が何をやっているかというと、可愛い後輩からの愛の告白!そして二人は…とかではない。
「おいおい!骨が折れちまったじゃねぇか!!どうしてくれるんだよ!ああんっ!?」
「慰謝料として百億万円払って貰わねぇとな!!」
「あ、あの…わ、わたし……」
入学式の後片付けが終わって体育館から出たときに、着崩した学ランにリーゼントという昭和時代から時を越えてやってきた不良生2人組と、
二人組みに引っ張られるようにして体育館裏へと連れて行かれる、いかにも気の弱そうな女子生徒を見つけて後をつけてきたのだが…どうやら当たりだったらしい。
大方のところ、不良の二人組みが女子生徒にわざとぶつかって難癖をつけてるのだろうが…手口を見ている限り、見た目だけでなく中身もアレなようだ。
「慰謝料が払えないんならしょうがねぇ…身体で払ってもらうぞゴルァ!」
「っ…や、やぁ…やめてください…っ!」
そんな事を考えているうちに、不良二人組みのスキンシップも見るに耐えないものになってきた。
「仕方ない、職務を果たすとしますか…」
そう呟いた俺は物陰から出ると、不良たちの下へと歩いていった…。
初めての方ははじめまして、そうでない方は毎度ありがとございます。
この度は数ある小説の中から、このような未熟な作品に目を通して頂きありがとうございます。
亀のごときノロノロヘロヘロペースの更新となるかと思いますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
※なにやら主人公が格好つけて登場しておりますが、この小説…というか、私の文章力では俺TUEEEEどころか、タイトルの通りヘタレしか出てきませんのでご了承ください。