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残響詩篇  作者: 宗一郎
序章:綴られぬ者達の夜明け
4/20

第1話あらすじ - 登場人物紹介

《登場人物紹介》


■ カズヤ

挿絵(By みてみん)

年齢:19歳

分類:外典

残響:〈災厄の残響〉


本作の主人公。

外典判定を受け、社会から追放された青年。

幼い頃に家族を失い、焚き火の集落の長・ダンに拾われて育つ。

困っている者を放っておけない強い優しさを持つが、その内面には深い孤独と怒りを抱えている。


宿しているのは、数百年前に世界の一部を消し去ったとされる嵐、《白蝕》の記憶。

あまりに巨大で危険な力ゆえに、自らの残響と向き合うことを恐れている。


「誰かひとりでも手を伸ばしてくれたら、人は救われる」

そう信じ、世界に拒まれながらも他者を助け続けている。



■ アマネ・チャペック

挿絵(By みてみん)

年齢:16歳

分類:不明(元正典・残響消失状態)

残響:なし(空白)


本作のヒロイン。

中央政府機関《大書院》に所属していた綴士の少女。

ある日突然、存在の証であるはずの残響が完全に消失するという異常事態に見舞われる。

その異常性ゆえ監査局に追われ、逃亡中にカズヤと出会う。


真面目で心優しく、他者の痛みに寄り添える。

恐怖を抱えながらも、壊れかけたカズヤの手を取る強さを持つ。


彼女の“空白”は、世界の理そのものに関わる謎を秘めている。



■ セイル・オーウェル

挿絵(By みてみん)

年齢:25歳

分類:正典

残響:〈理水の残響〉


大書院直属の組織、監査局・第七部隊隊長。

秩序と正義を絶対視する合理主義者であり、感情より任務を優先する冷徹な青年。


宿すのは水の記憶。

理性・秩序・構造を象徴する正典の力を高度に制御し、戦闘能力は極めて高い。


外典を危険な存在と断じており、災厄の力を持つカズヤを強く警戒している。

しかしその正義は決して歪んだ狂気ではなく、あくまで“守るための信念”に基づいている。



■ ダン・ミロク


年齢:60歳前後

分類:外典

残響:〈■■の残響〉(未観測)


外典の追放者たちが集まる“焚き火の集落”の長。

粗暴に見えるが情に厚く、面倒見が良い父親のような存在。


幼いカズヤを拾い育てた人物でもあり、剣の師でもある。

非常に高い戦闘能力を持ち、監査局ですら容易には踏み込めない抑止力となっている。


多くを語らないが、世界の不条理を現実的に理解している男。



***


《あらすじ》


人は皆、“自分のものではない何かの記憶”を宿して生まれる。


見る者全てを感動させた、美しい機械時計の記憶。

たったひとりの家族である妹を、疫病で喪った者の記憶。


幼馴染と育んだ友情の記憶。

人々を恐怖に陥れた野犬の記憶。


英雄の栄光、家族を失った悲嘆、友情、裏切り、幸福、過失――。

その記憶が人の在り方を決め、

中央政府の大書院はそれを《正典/外典》として振り分ける。


正典は守られ、外典は捨てられる。

生まれた瞬間に運命が決まる、残酷でどこか歪んだ世界。




その外典のひとりが、〈災厄の残響〉を宿す青年・カズヤ。

正義感が強く、困っている者を放っておけない――だが世界は彼を“災厄”と断じる。


ある日、彼はひとり倒れていた少女・アマネを拾う。

彼女には“本来あり得ない現象”が起きていた。

残響が完全に消えている。

記憶の核を持たないその存在は、大書院にとって最も警戒すべき異常。



彼女を捕える為、大書院直属の実行部隊・監査局隊長のセイルが現れる。

正典の力〈理水の残響〉を操る彼に追いつめられた時、カズヤの内側で世界が軋んだ。



――〈災厄の残響〉が発現。



数百年前、世界の一部を消し去ったとされる嵐の記憶。

そのあまりの暴走に、カズヤの意識は塗り潰されかける。

だが、泣きながら彼の手を取ったアマネの声が、嵐の中心で彼を引き戻した。



外典と、空白の少女。

世界から外れた二人が、初めて結びついた瞬間だった。



正典と外典。

消えた残響の秘密。

迫り来る監査局の影。


逃亡の果てに待つのは、救いか、それとも――。



「世界に拒まれたふたり」の旅が、ここから始まる。

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