新入社員
「やあやあ!君たちは弊社のロール管理部一期生だ。君たちが一期生だから、マニュアルなどは存在しない。だが、場所ごとのにいるリーダーの命令には従うように。以上、頑張ってくれたまえ」
雑な案内に応援。俺はこのロールカンパニーに就職した。もちろん危険な場所だということも承知済みだが、それ以上に金を稼げるため入った。だがこれは酷い。マニュアルすらないとは…俺が呆れていると1人の女性から声をかけられた。
「あの…同じ新入社員の方ですよね?」
その声の方向に振り向くとそこには1人の女性が立っていた。顔立ちが良く、結構モテるタイプだろう。ここまで良ければこんな場所に来る理由がないと思うのだが。
「そうですが…あなたもですか?」
「そうなんです!私もなんです!私人付き合いが苦手で、どの面接も落ちちゃって…」
「ん?それにしては積極的に話しかけてこられましたよね?」
「あ、それは一期生が5人しかいないから話しかけないとと思って…」
そう一期生は俺たちを含めて5人しかいない。男性3名の女性2名、だいたい半々だ。
「その中でも貴方が話しかけやすそうで…あ、自己紹介してませんでしたね!私は春風奈々美です!」
「あ、僕は柳雪です。よろしくお願いします」
俺たちが自己紹介を終えた時だった。1人の小柄な女性が入ってきた。スピーカーを構えて話し始める。
「えー、私が貴方たちが最初に配属される焔チームのリーダー、桜田華恋です。まずはこの連絡端末を1人ひとつ支給します。その後は初日ですが、仕事をしてもらいます。」
連絡端末はスマホのような液晶体で、機能はメールと通話、写真、ライトしかないらしい。本当に最低限しか入っていない。
「では仕事内容を既に個々のメールに送信しています。また2:3に別れて活動してもらいます。仲が良さそうなのでそこの2人が2人組の方で頑張ってください。」
俺と奈々美さんの方をみてそんなことを言ってくる。まあ、他の3人は話してなさそうだったし、この中じゃ1番仲がいいだろう…そして華恋さんは何事もないかのように立ち去っていった。
「ど、どうしましょう…」
「うーん…まずは仕事の確認だな」
俺は華恋さんからの連絡を開き仕事内容を確認する。
「今日の僕たちの仕事はA-0112への作業らしいです。」
「A-0112ってもしかしてロールですか?」
「そうでしょうね。」
「あ、私の方の連絡は別のがきてます。もしかしてこれって2つとも行けってことなんでしょうか?」
「そうでしょうね…奈々美さんはなんでしたか?」
「私のはA-0125でした」
「なるほど…まあ、急ぎますか。早く動いて困ることはないので」
「そうですね!いきましょう!」
そして俺たちはそのロールたちの収容所までいくのだった




