StoryCode:“maihiren”#5 『Are we still dreaming a dream?』
StoryCode:“maihiren”#5 『Are we still dreaming a dream?』
新生活が始まろうとしている。
俺の生活は3ヶ月で終わった。
本当はそんなつもり無かったんだよ。もっと続けるつもりでここへやって来た。それなのに、なんだろうな。この感じ⋯。
さっさとここから抜け出したい⋯と思うまでにそこまでの時間が掛かる事は無かった。
初日。
初日っからもう、その想いで脳内がパンク。
それ以外に考えることは出来なかった。
研修が入って、たくさんの知識が無造作に目の前へ置いていかれる。その知識というのは前々から聞いていたものとは明らかに違う。
こんな事を教わるとは思ってもいなかったのだ。
あれ、、、俺って⋯何しにここへ来たんだっけ⋯。
そうだよ、これは違う。
違うはずだ。
俺は聞いた。
教官へ、聞いた。
回答と共に暴投されたのは怒り。
初日だぞ?
初日の人間がこうも破砕される運命にあるのか⋯。人間的な部分で、俺は劣っている。
だけど、初日からそんな姿を晒している訳じゃ無かった。
ただ単に、仕事内容が異なっていたのだ。
⋯⋯⋯⋯勘弁してくれよ。
3ヶ月後。
契約満了。
更新の時が訪れ、俺は潔くこの職場を辞める事になった。
じしょく。たいしょく。
二つの言葉が同時に思いついたが、どちらが適切なんだろうな。それぞれには意味があって、辞書で引いてみると絶対的な目的が埋め込まれている。その場その場で、適用可能なシチュエーションがあるんだ。
俺の場合は、どっちがあってんだろうな、、、、、
なんて、余裕ぶった考えが出来てしまうぐらい、職場から離れることには何ら問題が無かった。誰とも関われなかったからな。
話も出来なかった。
辛かったなぁ⋯⋯。
俺を教育する担当の上司がいるんだけど、俺と一緒にいると屍のような無情な顔しか見せない。
上記のような文章が記されている⋯ということは、結果的に記さなければならない情報というのは断定され、限定されていくことだろう。
そうだ。
その上司は、他の社員にはめちゃくちゃに笑顔を見せ、笑うのだ。
俺には最低限の顔しか見せない。
酷いものでは、俺と上司と他の上司が居て、『俺』『他上司』⋯と繰り返し相手にする会話があってな⋯その時なんて酷かったぞ。
俺への教育が済んだ瞬間に、そいつが他の上司へ話しかけられたんだけど。すると、笑顔が一瞬にして訪れ、矢継ぎ早にその笑顔が他上司の元へと振り返っていく。
怖えて。
怖いよ。
そんなん、、、、あのさ、自分がされたらどうなのよ。
差別。
ハラスメント。
上記も普通にされてたわ。
はぁ⋯⋯⋯だからだよ。
だから、工場なんて若手は誰もいかねぇんだよ。
こんな人間がのさばってるんだから、そりゃあ誰も行かないって。
俺は騙された。騙されちまった。
社会って、嫌だね。




