StoryCode:“esoraji”#1 『戦争*ロリジネル』
StoryCode:“esoraji”#1 『戦争*ロリジネル』
これ迄の経歴を一斉におさらいしなさい。
「歴史ルートには複数の分岐が存在しています。その中で、どのルートをご希望ですか?」
あなたの自由にしていいわ。
「了解。それでは、私の独断と偏見でこれ迄のルートを追憶する旅路に出発致します」
◈
ここは?どこ?
「ここは奈落の海となります」
奈落の海?でも海要素はぜんぜんないんだね。それって、嘘って事になるんじゃないの?
「いいえ、過去にここが海として巨大なホール空間を形成していた事があります。今でこそこのような平地と成り果てていますが、立派な塩水が波を立てていたようです」
じゃあ、ここは地図を書き直した方がいいね。
「ユーザー認証の際にデータ承認を実行した地図だと、海への記載がありませんでしたか?」
ええ、そうよ。無い無い。
「では、地図の改変をしなければなりませんね」
それで、奈落の海⋯っていうのは、誰が活躍した場所なの?
「ここでは基本的に戦争が繰り広げられていました」
海の上で?
「はい。海戦、です」
海戦⋯という事は、戦艦を使っての大艦隊戦があった⋯っていうことなの?
「ええ、左様です」
へぇー、すっごいね⋯⋯⋯!
「『すっごいね⋯』ですか?」
うん!すっごいじゃん!だって戦艦がバシバシドカンだドカンだァ!ーって、撃ち合いしてた訳でしょ??
「いや、想像を破壊させるようで大変申し訳無いのですが、それは虚妄でございます」
え、、、どゆこと?
「確かに大艦隊戦は行われていました。ですが、大艦隊が使われていた主な理由は、能力者のエネルギー補給艦としての役割を担うため」
『能力者のエネルギー補給』??それって⋯⋯
「ええ、そうです。セブンス。第6感に続く、人間の能力値が極大に覚醒した地点である“第7感官”を持つ人間達の事。セブンス達は、世界戦争の道具として相応しい兵器群でした」
人間自体が戦争の兵器になってしまったのね⋯。
「はい、この時代では、人間というのは邪悪の権化⋯そのもののような生き物でした。今でこそ、世界戦争は無くなり、平和と安寧が規律と調律によって保護されていますが、それには本当に長い年月を要しました」
ほんと、私たちの先代には感謝しなきゃだめだよね。
「世界戦争はセブンスを中心にほぼ互角のリザルトが多くを占め、中々に完全決着といく戦いがありませんでした。しかしそんな中で、日本が覚醒したのです」
確か、日本は世界の中でもセブンスの保有数がナンバーワンだったんだよね?
「そうです。セブンスとして確認出来た子供の人数は圧倒的に日本が世界でトップでした。その理由こそ⋯」
コズミックブラッド⋯だね。
「はい、まさしく。千年経過しても、その力が劣化する事は無かったようです」




