StoryCode:“muen”#1 『曲がり角の先にいる人を殺す』
StoryCode:“muen”#1 『曲がり角の先にいる人を殺す』
今日も一日、短い朝が始まった。
一軒家が建ち並ぶ閑静な住宅街。
そこに、私は住んでいる。有難いことにそこそこ裕福な家庭で育った。
有難いよね。ほんとに。
簡単じゃないからね、こういった家庭に成り立つっていうのはさ。
年齢を重ねるにつれ、それの難度が判る。
曲がり角の先にいる人を殺す。
⋯⋯⋯同一人物です。
とは言ってもさぁ、まだ私の人となりを理解してないから、仮にこんな言葉を吐いたとしても、「あ、へぇ〜そうなんだ」で済むでしょ?
ほらぁ〜、もう、言わんこっちゃない!!
もっとさ!
伸ばすなりしてさあ!
私の魅力を全面的に押し上げてカラの!!
────────────
曲がり角の先にいる人を殺す。
────────────
にすりゃあ良かったんだよ。
なのにさぁ!急に⋯
曲がり角の先にいる人を殺す。
ってぇ、なぁ⋯⋯⋯おい⋯⋯あまりにも構成力が無さすぎやしないか??
でもね、こうして考えてる合間にも、ピクピク動いてやんのよ〜。
人間って不思議よな。こんなバッキバキになるまで色んな箇所の骨を砕きまくったのに、まだピクピクピクピクしてんのよ。
不思議だわさぁ〜。もっとピクピクピクピクしてる時間を眺めておきたいけど、とりま、高校に間に合わねぇ!!!!急げーーーーーーー!!ーーー!!!!!!!!
─────────────
曲がり角の先にいる人を殺す。
─────────────
ンンン!だァかぁらァ!!!
このコマンドもうやめれぇ!つってんでしょおが!!どう足掻いてもこのコマンドから逃れる事は出来ないのかね!?!?
-------------どうする?
たたかう
にげる
つかまえる
アイテム
曲がり角の先にいる人を殺す
-------------------
一つだけ明らかに浮いてるコマンディがあるんっダケド!!!
てか、『たたかう』なんて絶対使う日なんて来ねぇから!だって『たたかう』なんてさ、言葉の意味合い的には『曲がり角の先にいる人を殺す』とちょっとダブってる所はあるわけじゃない?
⋯⋯⋯⋯⋯あ、まぁ、そんな事ねぇのか⋯なぁ?
いや!!きっと被ってるって!
絶対被ってる!!
でも、『たたかう』を選べば、相手もその意思があるって事でしょ?
ナイナイナイナイナイナイナイナイナイナイ!!
◤
ないとっ!!///!!
◣
⋯⋯⋯てな!!
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「えっとぉ⋯ごめんちゃい!わたしぃ⋯あ、おれぇ、急いデンだぜ!」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「喋れないかぁ⋯次から、殺すときは声帯だけ残しておこっかなぁー。ポツンと声帯だけが、路肩に置かれる⋯て、なかなかにシュールだよな!!ぎゃはははははっはは!!」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
26歳 会社員
43歳 八百屋のおばあちゃん
16歳 女子高生
20の大学生
21歳のお花屋さん
向こうは、おれと喋らナイナイナナイナナイ!
ナイっとぉ!!
rettumi-syo-yu-sincerity




