StoryCode:“eiki”#1 『あなたの一票』
断続的に書いた。ので、感情ズレズレ
StoryCode:“eiki”#1 『あなたの一票』
振られちゃった。
今日、まだ予定していたこと沢山あるのに⋯昼前で、振られちゃった⋯。こんなつもりで家を出た覚えは無い。集合も彼女とした。午前中、彼女が行きたい場所に着いていった。
そして昼前。
「どこで食べようか」
と、言う。何気ない会話。これは別になんでもない、普段通りのテンションで。相手がマイナスな感情を覚えない“だろう”テンション。しかし彼女の表情が豹変。
「ごめん、私もう、あなたとはいれない」
え、、、なんで、なぜ急に。
急すぎて⋯あまりにもだよ。さっきまで普通に会話してたり⋯そんな⋯まさか過ぎた。
「え、どうして?なんで?なんでそんなこと言うの」
「私はもうあなたと居れない」
「そんなの理由になってないじゃん」
彼女から返ってくる言葉は、もう無かった。
彼女が離れていく。俺は留めたかった。だけど、何故か足が動かない。
動き出したくても、動けない⋯。
これってたぶん、俺も望んでいた事なんじゃないかって思ってる証拠。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯そうだ。
今の俺に、あの彼女は合わない。
ちょっと存在がデカすぎた。
自分には大きすぎる。
彼女もそれを感じていたのだろう。
しかし、このタイミングって⋯⋯⋯昨日言ってくれるとかさ、、、今はとてもじゃないけどベストなタイミングとは言えないよ⋯⋯。
辛いもん、普通に。
わかってたよ。自分でも。
なんとなくは⋯⋯⋯⋯。
一か月前──。
高校からの帰り道。俺と彼女は相も変わらず、一緒に下校していた。この時はまだ、彼女が今後離れていくだろう⋯などの懸念点を感じてはいない。
それが予実に現れ始めたのが⋯この日だ。
「ねえ?」
「うん?どうしたの?」
彼女が問い掛けてくる。前方から。横列に並んでいない時点で、今となっては⋯ああ、なるほどな⋯とは今、思える。
「今日さ、なんで手、挙げなかったの?」
「あ、それは⋯⋯」
この日、クラスでは今後予定されている合唱コンクールにて歌唱する楽曲が議論されていた。
「俺は⋯『二重銀河』を歌いたかったんだ」
「なによ⋯『平和の鐘楼』、これ一択って話だったじゃない!それに、あと一票はあなただった」
「俺は、その曲、歌いたくなかったんだ」
「どうしてよ」
「人間に訴えかけ過ぎてるんだよ。平和を」
「それでいいじゃない」
「俺の気持ち的にはそういう戦争への反骨心っていうのは持ち合わせてない」
「じゃあさ、あの時なんで『平和の鐘楼』にいれるよ、なんて言ったのよ。約束したよね?」
「そうでも言わなきゃ、帰してくれなかったろ?」




