表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/28

StoryCode:“kokkai”#1 『金を払うほどの女』

StoryCode:“kokkai”#1 『金を払うほどの女』


仕事が終わり、今日は同期の男と一緒にピンサロに行こうと約束をしていた。同期も、何とかギリギリの所でプロジェクトの整理が終了し、俺と合流する事が出来た。とは言っても、まだ時間的には18時。先にメシでも食って、今日の天国までの時間を優雅に過ごすとしよう。なんてったって、今日は華の金曜日。明日は休みだからな。この夜を大事にするか否かで、週末の気分もガラリと変わるってもんだ。


メシは居酒屋。今日のオフィス内で起きた出来事を俺にぶつけるなり、友達からの上司悪口が止まらない。少々暴発気味な気がしてならない。おいおい⋯こっからお前、可愛いお姉ちゃんにバチバチに抜いてもらいに行くんだぞーー?おーーい。

そんな俺の願い届かず、ガンガン飲んでいく。

迷惑客として出禁リストに載らなきゃいいが⋯。でもまぁ、俺が被害を受ける訳じゃないか。そうだな、俺が悪影響を⋯ちょっとまった。コイツと一緒に来たら、たぶん後始末を食らうのは俺だ。コイツはこの通り、泥酔寸前。きっとここからも飲み進めるに違いない。

今日、すっげぇ評判いい所なのに⋯⋯俺まで出禁くらったら正気保てん。



「じゃあ行こーぜーー」

「おいおい、大丈夫か?」

「だいじょーーぶだいじょーぶ」

中途半端。泥酔と酔い、の狭間みたいな感じ。正直言って、面倒くさいのはこういった中途半端な状態だよな。心配しなきゃいけないし、別に⋯あれ?しなくてもいい感じ??って。出来るならどっちかに振り切ってほしいんだけどな⋯。

「ここかあ?」

「そう。ここ」

「“ラブリーマシンガン”。へぇー、いいじゃん良いじゃん」

「結構な値段するみたいだけど、この際さ、S級を味わいたいだろ?」

「お!分かってんじゃん!!風俗なんて金が高ぇ所に行くのがイッチャンなんだから!この前なんて、1時間4000円のところがあってよぉ」

「安っ。絶対やべぇじゃん」

「んな。今考えたらそうなんだけどよ、もうムラムラが止まんなくてよ、一発抜いてほしかったから入ったんだけどよ」

「お前の冒険心はすげぇな」

「めちゃくちゃブスの集まりでよ⋯もうやばかったぜ⋯」

「“集まり”って⋯?」

「写真がもう完全な盛り盛りの詐欺でさあ。まぁ安いからいいっかぁってなって、一人女の子指名したらよ⋯もう、、、激ヤバ」

「ブス?」

「ブス!写真では何とか歪な部分を加工して紛らわそうとしていたけど⋯それが表に現れると⋯悲鳴もんだったぜ⋯」

「んでぇ?抜いてもらった?」

「仕方なくな」

「なんだそれ」

「金払ってるし、女であることには変わりねぇから。ちゃっかり勃起もしちゃってたし」

「興奮してんじゃねぇか」

「まっ、今回はそんな見るに耐えない女がいないことを祈るよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ