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生の女性ホルモン剤はヤングエマニュエル夫人、これは効く。

その日の夜、チャイムが鳴った。ドアを開けると〜

「こんばんは~海野空です。」

「なんか用かね?」

「私、忘れ物しちゃたんで届けに来たんです。」

「なんだ?パンフレットか何かかね?」

「いいえ、女性ホルモンです。ご入用だと、、思ったので。」

「あっ、それね。いや間に合ってるから。それじゃ。」

私は彼女を押しのけるようにドアを閉めた。何を考えてるんだろう。前立腺肥大は男性ホルモン不足が原因で女性ホルモンは誘引だと思ったが?違ったかな?でも仕事帰りに女性ホルモン剤を買って来るなんて。まぁ、お金は払ってやろうかな。ドアを開けると彼女が困った様に立っていた。

「いや、すまなかった。わざわざ悪かったね。ホルモン剤買って来てくれたんだ。」

「いゃ、そうじゃなくて。」

「あぁ、それは女性の更年期障害用なんだよ。でもせっかくだから頂こうか。けっこう高かったろ。」

「私です!」

「はぁ?」

「私が女性ホルモン剤です!。失礼します。」

お嬢さんは半ば強引に事務所に入って来た。

少し落ち着いてから事務所の小さなテーブルでお嬢さんと座って向き合う。

出窓のカーテンは開いたままなので表の通りから見えるが2階建てなので遠くからしか人物はわからない。

「お嬢さん、大丈夫ですか?」

深い意味は無いが多くの意味がある。まず枕営業、美人局、まさか恋愛などと考える程バカでは無い。

「大丈夫ですよ。それから(お嬢さん)は止めて下さい。名前で(そら、空)って呼んで下さい。」

「それでは空さん、私服のようですが業務ではなく私用と考えていいですか?」

まるで尋問だ。彼女は背筋を延ばして椅子に座り直した。

営業用の椅子の上での正座と言える。

「エマニュエル夫人かと思いましたよ。」

「え゛、誰ですか?」

どうやら空さんには話が通じなかったのか?さっきまでリクライニングチェアでは流石に足は組んでいなかったが判るだろうか?

「なにか警戒されていませんか?」

「いや、特に。ただ貴女の様な若い女性をお迎えする事は珍しいので緊張してるだけです。それと先ほどのホルモンにはビックリしました。あっ、私もホルモン好きですよ。美味しい焼肉屋知ってます。今度ご一緒しますか。」

(女性ホルモン)は聞き違いにしよう。大人の対応だ。

「えっ、いや女性ホルモンです。コテッチャンじゃないですよ。」

軽く否定された。と同時に彼女の椅子正座が解けてしまった。

「オジさんって面白いんですね。大丈夫です。警戒しないでくださいね。ウフフ。」

彼女はそう言うと愉しそうに笑った。

「オジさん、私、エマニュエル夫人知ってますよ。綺麗で素敵な女性、御主人も素敵。」

彼女はククッと鳩が鳴くような声を漏らしながらリクライニングチェアで脚を組んだ。タイトスカートが少したくし上げられた。

「オジさん、いえ尾越さん、私、尾越さんの事だいぶ前から知ってるんです。銀行の営業に来て尾越さんに会った時は本当にビックリして嬉しかったです。」

「えっ、君は、誰ですか?」

「覚えてないんですか?冷たいなぁ、私は直ぐに思い出しました。いえ、貴方は私の事を知らないと思います。」

謎めいた言葉を残して彼女は再び脚を組み直した。左足を外側に広げ足首を右膝に乗せ、そして左手を口元に添えた。我々の世代では極めて有名なポーズである。タイトスカートの左側がたくし上がり細く綺麗な太腿と白いショーツが表れた。パンストを履いてない生足である。

「あの、空さん。パンティが丸見えですよ。」

流石に目のやりどころに困って忠告した。だが抗う事の出来ない力が私の視線を1点から離さなかった。

「パンティってショーツの事ですか?でも、尾越さんって凄いですね。あっ、ショーツが目障りなら脱ぎましょうか?」

私の何処が凄いか知らないが、この娘も相当に凄過ぎる。いゃ、近頃の女性ってこんなモンなのかも知れない。

「冗談ですよ。今日のところは帰ります。」

「はぃ、尾越さんの勝ちです。私の完敗です。」

「はぁ、よく解りませんが。」

海野空は椅子から立ち上がってスカートの裾を直した。

「今日のところは失礼します。でも、、」

「でも、なんですか?」

「私、オジさんの事を諦めません。またお邪魔します。」

「そうか、実は私も愉しかったよ。ゆっくりしていっていいんだよ」

勿論、半分は外交辞令である。そしてもう半分は、当然、次の展開を期待している。帰したくない。

---(第二話後記)

奇跡的にここまで読まれた方は、盛り上がるだけ盛り上げて尻すぼみの話にお怒りと思う。だが、コレはあくまでも私の備忘録である。致し方ない。

次の来訪で(ああゆう事)が起こり、その次で(こうゆう事)になる。

そして次の話は、なんと!今日より3ヶ月後に飛ぶ。さらに官能小説なのに性描写がないとお怒りはごもっともだが、私はセックスが苦手だし、性描写も下手くそだ。繰り返すが(備忘録)だから、読者様のご要望にお応えできない。

だが、次の彼女と慣れ親しんだ(イベント)は寛大なる読者様の興味を引く出来事であろう。なので励ましの(いいね!)をよろしく。


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