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生きたままで美少女に転生してしまったオッサン、欲望を思うがままに実現する。

そろそろ終活期を迎えた後期中年者に突然現れたスタイル抜群の美少女、だが彼女の余命は3年、

私の健康寿命3年と奇しくも同じ。私は彼女の余命を伸ばすため、幸福な人生を過ごさせるため死に物狂いの努力を惜しまない。そしてそれは自分自身の幸福のためでもある。自己犠牲の愛ではない。

 私が性交に興味が無くなってから数年が経つ。いきなりこんな話でタイトルと違うとお怒りになるだろう。もちろん大半の方はそのままページを閉じてしまうだろうし、投稿サイトで真面目に小説を書かれている方にとって甚だ失礼と思われる。なぜなら内容は(単なる備忘録)であるからだ。

 とはいえ、このまま閉じられてしまうのは私としても愉しくない。今暫く読んでいただきたく興味深い出来事の一つを冒頭に書いておきたい。

----------

「こんにちは、青空銀行の海野空です。」

普通ならこのネーミングで驚くのだが、仮名だから何ともなく話は進む。

「あぁ、貯金や融資は無駄ですよ。」

マスクをした目の奇麗なお嬢さんだがにべもなく断る。

「あの~、、この前の貯金ですが有利な投資先が有るんですよ。今回はその話です。」

私は、軽く手を振ってめんどくさそうに答える。

「いやいや、アレは最終資金だからギャンブルはできないですね。」

まさしくとりつく島もない。

こういったやり取りが延々と進むが読者は退屈なだけだ。よって大幅にカットする。

「それにね、私の寿命はあと七年で健康寿命は三年なんだよ。」

「え゛」

お嬢さんの目が見開かれ、驚きと哀れみと懐疑の(声)がする。目は口ほどにモノを言うとの諺だが

マスクをしているから余計に目の伝達能力は高い。100%と言える。

「どうも血液の値が良くなくてね。既に危険水域に達してる。数年以内に破綻するそうだ。」

私は他人事の様にさり気なくほくそ笑んだ。

「それってどうにもならないのですか?」

「うむ、食生活の改善と運動と薬の適切な服用で先延ばしは出来るが・・・」

「じゃ、大丈夫じゃないですか。」

「お嬢さん、別にいいんじゃないかな。食事療法なんてまっぴらだし運動はめんどくさい。」

「でも・・・・・・・・」

「私は一人暮らしだ。好きな仕事を少しずつやればいい。その金で温泉に行って美味しいモノを食べる。破綻の日が来れば透析なんかせずに、あの世か来世にいけばいい。たぶん無になるんだろうが。」

「おじさん・・それって無責任です。」

私はお嬢さんの言葉を無視して事務所の続きの部屋の戸を開ける。無造作に大量の薬がテーブルの上に散らかっている。

「無駄な話だ、日本の医療は薬代で崩壊するな。」

けっこう長くなってきたので、そろそろ追い返したくなった。あ~~めんどくさいお嬢さんだ。まだ融資が欲しいのかな。

「それとね・・・更年期でホルモンのバランスが悪い。男性ホルモンが出にくくなっている。」

私はセクハラにならないように注意しながら追い出しにかかる。

「それってどうしたらいいんですか?」

あれ?あっさりと餌に食いついてきた。まぁいぃ楽しい会話が出来そうだ。事実を告げるだけだからセクハラになるまい。まぁしつこい勧誘の追い出しと兼ねて一石二鳥だ。

「女性ホルモンだよ。ただしこればっかりは保険が効かない。」

「そうなんですか。でも、おじさんには必要なんでしょ。」

「前立腺肥大・・・治療薬は有るが副作用がある。」

「それってどうなるんです。」

「まぁ、頻尿とかいろいろ沢山・・」

「ヒンニョウ???」

なにかの宴会ではコンパニオンに医学用語を並べて話題を盛り上げる事が有る。しかし、お嬢さんの心配そうな顔を見ていると気が引けた。私は下ネタなら誰にも負けないが(エッヘン)、前立腺肥大症は老人性の自虐ネタ(ショボン)になる。大笑いしていたコンパニオンは実は辟易していたんだろう。それも愉しい。

「まぁいぃ、お嬢さん、そろそろ帰りなさい。銀行に帰ってから日報を書く時、苦労するぞ。」

「判りました。ゼンリツセンヒダイ、帰ってから調べてみます。」

話の内容が微妙にズレているが、なんとなく合っている。まさか日報にゼンリツセンヒダイとは書かないだろう。

「はい、貴重な時間を有難うございました。それでは失礼します。」

「あぁ、ご苦労様、それじゃ気をつけて。」

「それでは、またよろしく。」

「はい!!有難うございました。またお伺いいたします。」

完全な外交辞令だ。マニュアルベタ読みかな?さすが銀行員だ。お嬢さんはキッチリ15度の会釈をして階段を下りて行った。言い忘れたが私の事務所は2階にある。なぜか1階が住宅なのは最近まで高齢の母が同居していたからだ。私の職業は・・・まぁいいだろう。聞きたくもない読者には面倒な話だ。

「冒頭の面白い出来事」とお約束して読んで頂いたが、全然、面白くなかっただろう。「騙された」とお怒りになる人も投稿小説サイトでは珍しいはずだ。図々しくも「ブックマーク」して下さいとだけお願いしておこう。続編が有るかもしれない。







はやく続きを書きたいなBOOKMARKよろしくね。

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