-03．検証結果
インターネットで宝くじを検索している時に見つけたんだ。
今はネットでも宝くじが買えるんだ。
まずはジャンボ宝くじ。今からならドリームジャンボ宝くじが買えるようだ。
1等前後賞合わせて5億円。これを連番で10枚3,000円で購入した。
それとドリームジャンボミニ。
1等が1,000万円だ。これに前後賞はない。これはランダムの番号で10枚2,000円だ。
これは当選確定が6月になるようだからまだまだ先だな。6月12日の抽選日を俺はスマホにメモしてアラームをかけておいた。
他にも東京ではいろいろと宝くじがあるようだ。
関東・中部・東北自治宝くじ、通称春キラキラくじというのが4月3日の抽選日だ。
これも買っておこう。1等3,000万円、前後賞合わせて5,000万円になる。
これも10枚連番で2,000円だ。
この宝くじは3週間に一度抽選があるようなので、随時チェックして購入しておこう。
次は全国自治宝くじというやつ。これは5月の11日が抽選日のようだ。
スマホにメモしておいてと。これは1等6,000万円、前後賞合わせて一億円になる。
これも連番で10枚。3,000円だ。
次にロトくじだ。
ロトくじにはロト7、ロト6、ミニロトがある。
まずはロト７。キャリーオーバーという1等賞が出なかった場合に次の当選金に加算されるという仕組みが発生していて、当たれば4億を超えるようだ。
このロトくじは好きな数字を選んでそれに投票するというものだ。
俺は適当に数字を7つ選んだ。
その数字とは違う数字を今度は6個。
ミニロトは5つの数字だ。
これらをそれぞれ選んで1口ずつ購入。ロト7が300円ロト6とミニロトが200円
ロト6は2億、ミニロトは2,000万円ほどの当選金になるようだ。
まだまだ宝くじはある。
次はナンバーズだ。
これは選んだ数字の並びで当たる金額が変わってくる。
例えば1234がナンバーズ4の当選番号だとするとストレートが最高金額で90万円ほどが理論値になる。4321など数字は同じでも順番が違う場合はボックスという当選になる。これが理論値で37,500円になるらしい。半分ずつをボックスとストレートにかけるセットという買い方もあるらしいが理論値は足したものの半分になる。掛け金が半額になるから当然だよな。
俺はストレート1点をこれも思いついた数字を入れて200円で購入した。
ナンバーズ3も同様に数字3つの並びにより当選が決まる。この当選の理論値はナンバーズ4の1/10ほどになっている。
ただこれは複数当選があり得るので、複数当選の場合はその当選口数で割られることになる。
ストレートで当たっても20人もいれば4,500円ほどにしかならない。
まあ、高校生のお小遣いとしては十分だし、このナンバーズは平日には毎日抽選している。
時間は18時45分からネットで中継しているらしい。
まだ今日の抽選に間に合うな。
俺はナンバーズ3も1口だけ購入した。200円だ。
あとはビンゴ5だ。
これは毎週水曜日に抽選があるようだ。
これも18時45分から抽選が始まるようだ。
3×3の9マスの真ん中を除いた周りの数字を適当に埋めることで、くじが買える。
これも一口200円だが、当選金額が破格の500万円ほどになる。
というのも1等は8ラインすべてを当てなければ当選しない。
これも適当に数字を入れてみる。
これはあらかじめ決められている数字が各マスに書いてあり、それを選択していくことになる。
これも複数当選が多そうだ。
これも一口買う。200円だ。
これで大体買えるものは買ってみた。
あとは着せ替えクーちゃんというのがあるが、これはもういいだろう。
これはネット専用みたいだ。1等は1万円ほどらしい。
1点買うのに100円だ。
さて、ナンバーズの3と4。ビンゴ5が今日中に分かるな。
夕食後を楽しみにしておこう。
ここまでの購入合計金額が…11,300円か。
これがどこまで化けるか楽しみだ。
そしてもうほとんど確信しているが、【豪運】というスキルが本当に俺についたかどうかの確認になる。
さて、今日は俺の高校入学と美香の中学入学のお祝いだ。
母さんが腕によりをかけて準備してくれるって言ってたんで楽しみだ。
俺は1階に降りて、美香が母さんの手伝いをしているところに行った。
「俺も何か手伝おうか？」
すると美香が
「兄ちゃんはテーブルについておとなしく座ってて。私と母さんで準備するから。」
と追いやられてしまった。
母さんはそれを見てふふふと笑ってた。
まあ、いいか。
俺はリビングのソファーに座りテレビをつけてみた。
18時か。
何か面白いのやってるのかな？
俺は普段からテレビはほとんど見てない。
ほとんどがネットで見れるからだ。
それでもニュースなんかは、点いてると見る。
桜の開花状況や桜前線の天気の話がやってた。
そうか、このあたりは来週ぐらいが見ごろなのか。
しおりたちと花見に行ければいいな。
そんなことを考えていると夕食が出来上がったようだ。
今日はとんかつとサラダ、豚汁のようだ。
これって受験の日にも出たよな。
受験に勝つって。
入学決まったんだから、何に勝つんだろう。
まあ、母さんの作ってくれたものは何でもおいしい。
俺と母さんと美香は今日の宝くじの話をして、盛り上がった。
俺は運があるうちにと今買える宝くじをすべてネットで買ってみたと話すとあきれ返られた。
母さんたちは俺が10枚買って1等が当たったと思っている。
実際は1等から5等全部が当たったのだ。
俺の財布にはまだ昼食に使った残りの6千円ほどがある。
食事がすんで美香が紅茶を入れてくれた。
今日はずいぶんとサービスがいい。
「で、で、今日抽選のくじも買ったんだよね。もう発表も終わってるだろうし、当たってるか確認しよ？」
と催促してきた。
俺はポケットからスマホを取り出して、ネットの宝くじ速報のページを開いた。
確認しているうちに、俺は豪運がとんでもないスキルだと確信した。
「ねえ、どうだったの？」
母さんも美香もわくわくしている。
俺はちょっと目が点になりながらもようやく言葉にした。
「当たってる。」
「え？ウソ。何等が当たったの？」
俺のその言葉にちょっとひきつったような顔をして美香が聞いてきた。
俺が調子に乗って買ったナンバーズが外れるところを笑うつもりだったのだろう。
「一等。」
「「え？」」
母さんと美香がハモった。
俺は二人を見て、意を決してスマホに現れた当選金額を読み上げた。
「ナンバーズ4が711,500円。ナンバーズ3が113,500円。そしてビンゴ5が…」
俺は何度も確認しながら読み上げた。
「9,155,300円で合計で9,980,300円で俺の口座残高が1千万円超えた。」
俺がそう言うと母さんと美香は目を回して気絶した。
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宝くじ購入の描写がありますが、現実では未成年への販売を取りやめているようです。
フィクションとしてお楽しみください。
