-01.日本再生論
「…すごいですね。それほど興味が引かれた論文だったということでしょうか?」
「教授たちにとっては発想のブレイクスルーができたみたいですね。私たちもそれぞれの分野の教授の論文をすべて読んで、今直面しているだろう悩みの部分を意識して書いたこともよかったのだと思います。」
「…高校一年生の夏でそれができていること自体が脅威なのですが、先ほどのお話だと玉田さんだけじゃないということなのでしょうか?」
「はい。私と仲のいい仲間合計14人で渡米しました。それぞれ学びたい分野が違ったので、それぞれが別の論文を書いていますね。」
「その方々は現在…。」
「はい。私と同じように博士号までいただいて、特別授業の講師をしています。」
「…なるほど。聞けば聞くほどすさまじいのですが。いったいどうやってそこまで勉強ができるのでしょうか?」
「う~ん。一般的に頭がよいとされているのは『記憶力がある』ということなんですよね。
大学入試や高校入試試験が最たるものですね。
これは覚えてさえいれば問題は解けるのです。
要するに条件反射みたいなものですね。
しかし、論文を作成するとなると少し意味が違ってきます。
知識ではなく知恵が必要になってくるのです。
つまり、発想力ですね。
記憶力の上に発想力がなければMITになんか受かりませんよ。」
「…それを言い切るところがまたすごいですね。それは記憶力を増す、特別な勉強方法があるということなのでしょうか?」
「特別と言えば特別ですね。
私たちが『寺子屋』で配信している動画をご覧になった方には理解できると思いますが、覚えなければいけないことが頭にスッと入ってきて定着していくのです。
そしておそらく2度と忘れないでしょうね。」
「それは記憶術といったものなのでしょうか?」
「いえ、単なる授業ですね。」
「授業…ですか。」
「はい。私は渡米する夏休み前に私が中間試験で満点を取ってカンニングを疑われていた時に担任の先生に言ったんです。
『こんな教育していると今の教師はいらなくなるよ』と。
実際来年の夏ごろには高校卒業認定試験を受けて、高校に通わない学生はかなり増えると思いますよ。」
「…それはどうして?」
「『寺子屋』で動画を見た方が覚えやすいし、しっかり記憶に残るからでしょう。
私はその時担任の先生に言ったんです。『俺が教えた方が勉強はよくわかる。』と。
それで友達たちに教え、妹やその友達の母親などに教えたんです。
私のやり方でね。
すると効果はてきめんで、妹は中学一年生で受けられませんでしたが、お母さん方は全員俺たちと同様に受かりましたよ。
もっともその前の大学模擬試験で妹は満点出してましたけどね。」
「アニメのあのカンニングの汚名を晴らすために受けた模試のことですね。
あれって本当のことなんですか?」
「はい。ここにその時の模試の結果があるので見てみてください。」
俺は19人分の模試の結果を柴田さんに渡して、カメラに写してもらった。
「これは…確かにすさまじいですね。19人中9人が加点の5点を足して1,005点、お母さん方は満点の1,000点で、全員が10位以内…。」
「私たちはこれでようやく証明できたんです。
今の学校教育はいらないってね。
それで、この勉強方法を日本の全国民の皆さんに届けようと動画配信サイトを立ち上げたんです。
小学校、中学校、高校のカリキュラムはすでに決まっていますからね。
それに合わせて一年分を先取りして、順次公開していっているのです。
この動画撮影だけで200人の社員が丸ひと月掛かりましたよ。
しかし、実際に私が教えなくても効果が上がることが実証されていますね。」
「それは確かに聞いています。今回のインタビューもそれらの声が多くて、『なぜあんなに動画だとわかりやすいのか』とか、『何か怪しい電波でも出して洗脳してるんじゃないか?』という声も多く聞かれて、それらを明らかにするべく、こうしてインタビューをお願いした次第です。」
「ああ、そういう人たちは放っておけばいいですよ。
どんな機械で測定しようが、どこまで細かくコマ送りで動画を分析しようが、意味のない話でしょうからね。
さっきも言いましたが、あれが本来あるべき授業の姿なのです。
基礎知識を覚えるためのね。
問題はそこから先にある、「知識をどう使うか」ということなのですが、今の日本の教育ではそんなことを図りませんからね。
あれで十分なんですよ。
一年たたないうちに今の教育界は思い知ると思いますよ。
如何に知恵のない授業をだらだらと子供たちに受けさせていたかということを。
だって、一年たつと私たちの講座は全授業が公開されます。
つまり、小学一年生であろうと高校卒業までの動画講座を見ると大学模試は解けてしまうんです。
今のままでは教師は一年たつと要らなくなるでしょうね。
むしろ学校教育そのものの必要性が問われると思いますよ。」
「…それはどういうことなのでしょうか?」
「今のままの学習要綱に沿った授業は受けるだけ無駄になるんです。
動画で授業を受けると1限の授業が10分で頭に入ります。
つまり、1/5は時間が削減できるんです。
これは一日1時間動画で学習すれば学校の授業は受けなくても済むことになります。
学校に通わない子供も増えるでしょうし、先取りして上の学校の勉強を始める子供も出てくるでしょう。
もう眠たくなるような授業やおかしな考え方を押し付けるような教師は無用になるんです。」
「…それでは、今の学校教育は不要だと?教師は無意味だとおっしゃるのですか?」
「違いますよ。知識があるうえで、学校の在り方を考えなければいけない時代が来ているということなんですよ。
同じように高い学力がある生徒に何を教えるべきなのか。
それを学校に考えてもらう必要があるんです。
答えを先に言っておくと、教師は勉強のこと以外のことも子供たちに語れないと、誰も授業を受けてくれなくなります。
なにも学習することがなくなれば子供たちは学校に通わなくなります。
今まで点数でしか生徒を見ていなかった教育の崩壊ですね。
先生っていうのは先に生まれて知識が豊富にあるから先生なんです。
豊富な知識がだれでも持てるようになると先生はいらなくなります。
それでも学校として機能するためには今まで戦後の教育で切り捨てたものを拾い上げるしかなくなるんです。」
「それはなんですか?」
「『道徳』ですね。
人を思いやる力をはぐくむのは人の知恵からしか生まれませんからね。
先生達は本来なら人より相談を受けて、人より悩み事を解決できることが必須なんですよ。
だからこそ、『先生』と呼ばれるわけですしね。」
「今おっしゃっている玉田さんの究極は…。」
「そうですね。日本の教育の解体。いや、日教組と言われる団体の解体ですね。」
「…」
「戦後GHQの施策で日本はアメリカにかなり恐れられていたんですよ。
軍国主義に走ったから手ごわかったと。
実はそんなことはなくて、ちゃんと調べればわかることですが、どの国でも戦時には軍事中心に政治が回ります。
それを天皇陛下の責任だとか、学校教育の問題だとかにすり替えたんですね。
自分たちが受けた恐怖を。
だからこそ、検閲や思想統制などが頻繁に行われていたんです。
知っていますか?GHQの総統であったマッカーサーが日本の占領を解いて帰国した後『やりすぎた』と後悔していたという話が残っていることを。
当時アメリカもまだ実験国家でしたからね。
共産主義を受け入れればどうなるかを日本で試そうとしたんですよ。
その結果、これじゃヤバイとなった。
それは中国やロシアを見て、一部の独裁者を生み出すシステムにしかならないと気づいたからです。
しかし、日本ではその共産主義者に場を与えてしまったんです。
それが教育委員会であり、今の共産主義、社会主義にかぶれている野党たちですね。
ここを根こそぎとらないと日本は変わりません。
だからこそ、私たちは教育から手を付けたんです。」
「その言いぶりですと、教育のその先があるように聞こえますが…。」
「もちろんです。
くだらない他国の工作員のような議員さんたちにはとっとと引退してもらいます。
これは10年もすればそうならざるを得ない世の中になると思いますよ。」
「…どういうことでしょうか?」
「今から10年後、つまり動画配信で勉強した子供たちが15から始めても25です。
25になると参政権が認められるんです。
歴史の事実を知って、今の政治家に日本を任せていると今以上に他国の食い物にされると知った若者たちです。
平成28年に法律が改正されて18歳からの選挙権が今は認められています。そんな人たちに駆逐されていくでしょうね。」
「…そんなことをして、玉田さんはどうしたいのですか?」
「強い日本の復活です。他国から干渉を受けない、まして食い物にしている奴らの撲滅が私の目的ですね。」
「…それを教育を変えることで起こせると本気でお考えなのですか?」
「はい、もちろん。今の国民はGHQの失策と教育委員会の洗脳で、おかしな国になってしまっているんです。そこをたださないと強い日本は生まれません。」




