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地球を守るために

作者: さきら天悟

地球は病んでいるのだろうか。

CO2による気候の温暖化。

南極大陸、北極海の氷は溶け、海水面は上昇。

エルニーニョ、ナニーニョによる異常気象。

ゲリラ豪雨、スーパー台風、

が、ある地域では雨が降らず、干ばつ。

ただ、気候は氷河期に入り始めているという説もあるが。

どうしたら、地球は再び元気を取り戻すだろうか。




ある男は相変わらずスーパーでレジ袋を使っていた。

「5円、高いなあ」

と不満をもらしながら。

「でも、有料になってから袋が豪華になったよな」

5円のレジ袋。

以前のようにペラペラの袋では、5円で販売できないので、

厚みを増し、無意味に豪華になったのだ。




主婦は冷ややかな目で男を見つめた。

購入したモノをマイバックに詰めながら。


「保冷できるのはイイわね」

と隣で詰め込む主婦が言った。


主婦は満足げに新品のバックを見つめた。




ある家族は山奥で自給自足を始めた。

文明の利器をほとんど捨てて。

地球にやさしい、という理由がすべてではなかったが。




地球は思った。

元気になるためには、もっとCO2をくれと。

もっと熱が必要だ。

体内に入ったウイルスを殺すために発熱するように。

地球は男に微笑み思った。

もっと、CO2をくれ。

人類を滅ぼすために。

そう地球が病んでいる原因は寄生している人類のせいだった。




だから、CO2の削減は地球が人類を滅ぼし、

地球が元気になろうとする力を削ぐことだった。

あたかも、風邪をひいて発熱した時、解熱剤で熱を下げ、

ウイルスに抵抗する力を削ぐように。







本ショートショートの趣旨は、レジ袋を推奨するものでありません。

「地球に優しい」というフレーズへの皮肉です。

人類の子孫のために、とちゃんと言うべきでしょう。

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