婚約者を見つける旅に出た王子様を探す旅に出た公爵令嬢はアウトドア派
婚約を面倒臭がる王子に振られ続ける公爵令嬢のお話です。@短編その18
ほぼ毎日うpしてます。いつまで続くか。
ラキトフという国の王子は変わり者と評判です。
市井にふらりと現れて、店のパンを買い食いしたり、子供と遊んだり。
だが王子の顔を皆知らない。
そういう訳で、来た事を街の人たちは後で知る事となる訳で。
で、王子サギが時々起こる。でも街の人はすぐ見破る。
先ほど『王子だ』という奴が来て、パンをモシャモシャ食べて、
「勘定は城でもらってくれ」
と言ったのだ。パン屋の親父は麺棒で男の頭を殴った。
「馬鹿野郎ぃ!王子様はちゃんと金を払ってくれるんだよ!それに自分から王子とは言わねえ!!そろそろ学べや!!」
また王子サギが捕まったのだった。仕方ないね、顔みんな知らないんだし。
王子は庶民派で、人気がある。その王子は19歳。まだ婚約者はいないです。
王も側近も、国民でさえ『そろそろ婚約くらいは』と思っているんです。
だが本人は全然その気が無いのです。
王子の名誉に賭けて言いいますが、男色とか、異常性癖とかは無いです。
それなりに性欲だってあります。健康な成人男性ですから、ちゃんと女性に対してです。
しかも彼はとても美男です。身長は188センチ、細身なのにすごく強い魔法剣士です。
まあ街に出る時は、魔法で変装していますので、美貌を拝めた方はいませんが。
でもパーティーや遠征や海外訪問とか、あらゆる場所に出掛けても自分から動かないばかりか、その気になっている女性のアプローチも蹴りまくりです。
とある女性ですが鋼メンタルで、7回アタックしていますが今の所玉砕です。
王子はその女性のアタック4回目からは、顔を見ただけで追い出しています。
よっぽど嫌いなのでしょうか・・・というか、どこか気に入らない所があったのでしょうか。
「言ってくれればそこ直しますけど!」
と、言ってくれているんですけどね・・・王子は返事もしません。
そのお嬢様ですが、見た目はとても綺麗な方です。
身長は166センチとすらっとしてい、ハキハキした性格です。
王子と並んでも遜色無い、見目麗しい番になれるのに・・と王様も残念そうです。
ですが流石に王子の対応にへこんだのか、ここ1年アタックに来ません。
その代わり、もっと強烈な希望者が・・5人も!!猛アタックされています。
さらに王子の拒否反応が強まるのは仕方がないです。
王子は婚約者選びに関心無いまま20歳を迎え、誕生日のパーティーでも見つけられず・・
いや、見つける気、さらさらないです。
「王子。もう男爵以上の爵位で構わん・・婚約者、いや嫁を自分で見つけて来なさい」
遂に王は、息子である王子に勅命したのです。
「分かりました」
王子は旅装束と防具を身に付け、大剣をひっ下げて城を後にしました。
庶民派王子はお相手を探しに旅・・・馬無しです。なんと彼は飛べるのです!
姿を隠す術も掛けるので、誰も気付かずに旅が出来ます。
王子が旅しているとバレる訳にはいかないのです。面倒が増えますからね。
当たり前ですが、王子にだって結婚相手に理想があるのです。
1・ 清潔感がある 美人でなくていいので小ざっぱりした人が希望です。
2・ 太っていない 太っている人は怠惰と思うからです。
3・ ある程度自分の身を守れる人 剣が振れると尚可。
4・ 性根のいい人 やはり人柄は大事です。
割と普通ですよね?ごく普通です。頭にいい人とか、金持ちとか言ってません。
まあ剣を振れるという部分は・・高位貴族ならちょっとは・・うーーん・・・
王子の周りにはこんな女性がいない・・というか、普通の女性が寄れないというか。
どうしてでしょう?
この4つを見事逆にしたような女ばかりが来るのです。通称『厄介5』です。
デブで脂ぎっててそのくせ動かない、いや動こうとしない、そして最悪!性根の悪さ!
こんなのが王子を狙って5人ほど、モンスターが徘徊するが如くどこに行っても付いてくるんです。このままでは王子は女嫌いになってしまうレベルです。
6人の名前は面倒なのでA嬢・B嬢・C嬢・D嬢・E嬢・F嬢とします。
王子が嫁探しの旅に出たという極秘情報は、何故か彼女達にも筒抜けです。
でも旅をするのは面倒・・という訳で、A〜E嬢、厄介5は諦めました。
残るF嬢だけは、頑張って旅をする事にしました。
この方は厄介5のメンバーではありません。
・・・実はF嬢は、先ほど紹介したアタック令嬢です。何故『厄介5』枠なのか?
あんまり相手にしてもらえないので、やけ食い・・するとあら不思議!!100貫デブに!!
「よし!ダイエットにもなるし、行ってこよ!!」
もちろん、王子の行き先はわかりません。だから『女の勘』です。当てずっぽうです。
でも流石に女の一人旅は危ない、なのでお父上は従者を雇う事にしました。
普通の貴族の父上なら止めるでしょうが、彼女の父上は違います。
「行って来い。もう王子にアタックはこれが最後だぞ」
娘は止めてもダメな性格なので、納得させる為に送り出すのです。これが最後。
お嬢様は頷きます。流石の彼女も、8回も断られたら納得します。
数日後、一人のおっさんがやって来ました。40代でしょうか?
こんなおっさんなら、女だからって手は出さないでしょう。しかもデブだし。
こうしてF嬢・・本名ファルファーレ嬢は旅に出たのです。
馬を一頭用意し、さあ、出発!!
ですが馬を引いているのはファルファーレ嬢、略してファル様です。
流石に従者も馬上で大慌てです。
「いいの!痩せるためにはこれがいいの!疲れたら替わってね」
なんとも変わったお嬢様です。
このお嬢様、剣も振れて、料理も出来て、野宿までしちゃうのです!
父上が送り出すのも納得です。
従者はしょっちゅう大慌て、でもお嬢様は体型と同じくデーーンと構えています。
「もう、ルギさん。これくらいの事出来なきゃ、流石に旅に出るなんて考えなくてよ」
「それはそうですが・・・」
「いいのいいの、さあ座ってちょうだいな。今夜は・・今夜も野菜と干し肉スープよ」
これがまた美味いのだ。なんでも昔、彼女の家に泊まった冒険者に教わったとか。
彼女の領地にはダンジョンが3つあるそうで、ギルドも建っているとか。
小さな頃から、ダンジョンに冒険者と共に潜っていたそうだ。
「前は細かったのよ?でもあんまり振られるから、やけ食いしちゃった!そしたらこんな事に」
大袈裟に『ヨヨヨ』と泣き真似をし、戯けてみせる。
40過ぎの従者にもサービス精神旺盛なお嬢様だ。
従者は19歳のお嬢様に振り回されっぱなしだ。何か見つけると、子供のように気になる所に走って行ってしまう。
まあお嬢様も彼を振り回して疲れさせているなー、悪かったなーと考えている。
で、街に行ったら1日お休みを彼にプレザントする事にしたのだ。お小遣いも渡します。
「お疲れ様。楽しんできてね!」
お嬢様は宿でゆっくりとお風呂に入ったり、洗濯をしたり、買い物をしたりと過ごします。
彼の休みは丸1日。もちろん夜もお休みです。娼館に行く?、と大きなお世話です。
そして翌朝。朝食時に彼が宿屋の食堂にいるのを見て、お嬢様は声を掛けます。
「おはよう!ルギさん、どう?ゆっくり出来た?楽しんだ?」
「あ、ファル様。おはようございます。ゆっくりさせていただきました、ありがとうございます・・(楽しんだって・・行きませんよ、ったく)」
「ふふ。それならいいわ。ここは9時ごろ出るわよ。材料を買い出しするの、手伝って頂戴」
「はい、ファル様」
馬にはルギ、そしてリュックを重り代わりにして背負い、お嬢様は歩く。
最近足首に重りまで括り付けている。
この努力のおかげでお嬢様は徐々に痩せていき・・・3ヶ月後には以前の体型を取り戻していたのです。見事達成です。
まあ本来の目標は、愛しの王子様を見つける旅なので、そのまま続行です・・
こうして二人の旅は半年を過ぎようとしていたある日。今夜は野宿です。
「ねえルギさん」
「はい。なんでしょう、ファル様」
「こんな適当な旅で、もしも王子様に会えたら、これはもう奇跡よね」
「・・左様ですね」
「でも・・・多分、また振られちゃうわね」
「どうしてですか?」
「私、7回振られてるの。本当、全然お嬢様らしく無いし。しかも王子様を旅までしてまで追い掛けるって・・怖がられちゃうわよね?」
「まあ・・ちょっと怖いでしょうね」
「やっぱり?でもダイエットにもいいなーーって、その時は思ったのよ」
「確かに・・・美しくなられましたな」
ルギが目を細め、にっこりと笑うので、どきっとした。若い頃はきっとブイブイ言わせた口だとお嬢様は思いました。
「やだーーー!!ルギさん褒めすぎーー!!・・・あのね、ルギさん」
「はい」
「この旅があまりにも楽しいから・・・ルギさんのおかげね。ありがとう」
「いえ、恐縮です」
お嬢様はふう、と大きな溜め息を吐きました。
「そろそろ・・・お父様達も心配するわね・・ここが諦め時かしらね」
「・・・・・ファル様の考え次第です」
「じゃあ、次の街まで行って考えましょう」
「はい。ファル様、そろそろお休みください」
まだ街までは2日くらいかかります。
ルギさんとの旅が思いの外楽しいのです。
実を言うと、お嬢様はこの40過ぎの中年男が好きになっていました。
普通に従者は平民で、ちょっと相容れない感があるものですが、どうもルギさんは貴族っぽい所があるのです。
貴族のマナーも知っているようだし、平民がそんなこと知っている?と思ったこともしばしば。そういった不快感が殆ど無いのです。
お嬢様は公爵家の次女。嫁に行く身です。それに、平民の暮らしにはすぐに慣れると思っています。お嫁さんにして欲しいと言ってみようか、と思った事もしばしば。
でもルギさんは、彼女の身分を重く考えてしまうかもしれません・・・
だから。
この事は言わないでおきましょう。これは私の・・初恋です。
あ。王子様は一目惚れですから、初恋とはちょっと違います・・よね?
あと何日も一緒にいられません。残り少ない日々、楽しく過ごしましょう・・・
寝袋に包まり、お嬢様はちょっと涙が溢れました。
次の日も野宿です。
明日は大きな街、そこに着いたらルギさんとはお別れと、お嬢様は考えています。
彼もそれを察知しているのでしょう。
いつもは和気藹々とした夕餉も、なんだか静かです。
なんとなくぎこちないですが、お嬢様は寝袋に潜り、目を閉じました。
ルギさんが火の番です。
「ファル様!起きてください!賊です!」
体を揺すられ、そして『賊』と言う言葉に反応し、即座に起き上がります。
さすがダンジョン領地の娘です。側には剣も置いてあり、それを取ろうと手を伸ばすと、先にルギさんが取りました。
「ファル様、馬で逃げてください」
一緒に、と言おうとして黙ります。
この馬は2人乗せては速く走れない。のんびりギャロップと訳が違う。
剣はもう一振りあるが、ルギさんは剣を使えるなら・・一緒に戦うと言おうとすると、
「いいえ。貴方は逃げてください。公爵様に申し訳が立ちません」
ルギさんはお嬢様を強引に馬に乗せ、臀部を強かに叩きました。
ゴボボボ、馬は変な鳴き声を発すると、勢いよく駆け出しました。
「ルギさん!!だめ!!ルギさん!!」
馬は怒っているのでしょう、彼女の言う事を聞きません。
あっという間に後方の彼の姿は見えなくなり、焚き火の明かりも見えなくなり・・・
「止まって!止まって!!ホーリー、止まってぇ!!」
お嬢様は必死で手綱を引きますが、それでも止まりません。
落ちない様にしがみつくので精一杯です。
ルギさんが死んだらどうしよう、どうしよう・・
お嬢様は涙が止まりません。でも流石ダンジョン領の娘です。すぐに思い直し、
泣いている暇があるなら、馬を早く走らせて救援を呼ぶべき。
手綱を上手く操り、さらに加速して走らせ・・
どのくらい走ったのでしょう。
気がつくと前方に明かりが微かに見えます。
光の粒が大きくなり、数が増え、やがて辺りを明るく染めていて、お嬢様は街に到着した事を実感したのです。思ったよりも街は近くだったようです。
馬のホーリーもようやく落ち着いたのか、ゆっくりと止まりました。
街の入口の警備に、賊が現れてひとり残された事を告げると、迅速に10人の警備が馬に乗って助けに行ってくれるとの事、お嬢様も再度馬に乗り、野宿していた場所まで戻ります。
20分ほど走らせると、まだ焚き火の火は残っていました。
警備の人達が辺りを捜索すると、盗賊らしい男達が何人も倒れていました。
「ルギさん!!ルギさん!!」
お嬢様はホーリーに付けている荷袋からカンテラを取り出し、辺りを見渡します。
あれは・・・ルギさんの服!
駆け寄ると、彼はうつ伏せで倒れているのでよいしょと体を起こすと・・
若い男です。お嬢様は頭が混乱しています。
この服、ルギさんのよね?あら?髪もふさふさ、長いわ。え?
カンテラの灯りで顔を照らして見ると・・・見覚えがある顔です。
「まさか、王子様・・ですの?あ」
ルギ・・・王子様の名前はギルクラウン・・?
でもなぜ従者になっていたの?
とにかく彼は気を失っているので、警備の方に運ぶのをお任せして、街に一旦行きましょう。
お嬢様はいついかなる時も冷静です。
盗賊は12人もいたそうです。それをルギ・・ギルクラウン王子が全員倒したそうです。
ただ倒したのはいいが、疲れて倒れてしまったそうです。
今は宿屋のベッドでお嬢様と対面、ダンマリ状態です。
先に口を開いたのは、やはりお嬢様でした。
「どうして王子様は、ルギさんに・・従者になったのですか?」
確かに気になります。王子は指で頬をカリカリと掻きつつ話し始めました。
私を追いかけて旅をするお嬢様がいると聞いて、ちょっと興味本位で見にいったと。
そしたら7回玉砕のお嬢さんだった。でも前見た時と体型変わっている!!
令嬢を旅に出して、怪我でもしたら大変だ!
まあ、数日経てば家に帰るだろう。そう思って従者になり、その間警護するつもりだったと。
そうしたら野宿は平気、料理も美味い、私を馬に乗せて自分はダイエットと馬を引きつつ歩く。重りまで足に付けたのには唖然とした。
街に着けば『楽しんできてね』と言って小遣いまで握らせ、娼館に行けという・・
「本当、貴方は面白い方だ。この旅が楽しくて・・・貴方は?」
「はい。私も楽しかったです。ルギさんとの旅は、本当に・・楽しかったです」
あら・・・振られちゃった。これで8回目の王子様、そしてルギさん。
私、平民になっても良かったのに。ルギさんさえ『いい』と言ってくれたなら・・
40の、ちょっと頭が薄くなりつつある、ちょっとしょぼくれたルギさん。
私のルギさんは、もういないんだわ・・元々いなかったんだわ。ルギさん・・・
涙をポトポトと零しつつ、お嬢様は立ち上がると頭を下げ、スカートを摘んで礼をした。
「王子様、助けてくださってありがとうございました。代金はテーブルに置いてあります。半年、お世話になりました。さようなら」
さようなら、私だけの、ルギさん。
王子様が呼ぶ声がするけど、もういいんです。王子様を見るとルギさんを思い出してしまう。
私はルギさんの思い出を抱え、生きていこう。
優しくて、紳士で、私の無駄話も笑って聞いてくれて、美味しい美味しいって御代りして・・
ルギさん・・大好きでした。さようなら。
その後お嬢様は屋敷に戻り、大人しくしていました。
だがここからが、王子様の猛攻でした!!
毎日毎日お越しになり、公爵家は大騒動!!
「お嬢様を是非貰い受けたい」
と言うではないですか!今更?うちの娘を7回も振っておいて!!
その点が引っかかって、お父上が聞いた所・・
1回目の時は12歳。私としてはもう少し大きくなってからと却下。
2回目の時は13歳。まだ婚約は早いかな?と思って却下。
3回目の時は14歳。身長が私よりも高かったので却下。(この頃王子160ちょいだった)
4回目の時は15歳。4回も来ている事で却下。
5回目の時は16歳。また来た感で却下。
6回目の時は17歳。しつこいと却下。
7回目の時は18歳。もう来ないで欲しいと却下。
「・・しつこいとは(いらっ)」
「すまない・・同じ様にアタックしてくるご令嬢がいて・・AからEまでの5人の圧が凄くて・・彼女らも、4回くらい来ているのだ。なので、ファル様の7回は正直ドン引きだった。避けていたが、こんなに良い娘だったとは・・大変申し訳なかった。改めて申し込ませて頂きたい」
お父上もこの厄介5(ファイブ)は知っている。
娘よりも5つは年上で、売れ残り5とも言われている行かず後家だ。
これがまた怖いのだ!婚約者がまだの独身男性を狙う『愛のスナイパー』と自分達は言う。
なるほど、あれに狙われたのでは拒否で却下は仕方が無い?少し同情してしまった。
「旅の従者になって一緒に旅を続けるうちに、そのまんまの彼女が気に入ったのだ。宜しいか?」
「ふむ、ならば宜しい!娘の心を落としてくれれば了承致しますぞ!是非!!」
父上は早く婚約して欲しかったし、これが王族ならば是非!!だ。
その頃お嬢様は、兄上と姉上に説得されていた。
「お前がルギが好きなのはわかった。でもルギの中の人は王子なのだから、ね?おんなじ人だよ。外側が違うだけだよ。強盗と戦って死んで、お前がずっと好きだった王子に転生したとでも思えばいいのだ。そういう事にしておけ」
と言われれば『確かに』と変に納得してしまい、なんとか部屋から出てきた。その有様を見て王子は笑った。
「まるで外国の神話のようだ!ようやく岩戸に隠れていた日の女神が出て来てくれた。ファル様、また一緒に野宿をしないか?貴方の作るスープがまた食べたいものだ」
そう、中は王子様だったのだ、笑う雰囲気や仕草が似るのは当たり前だ。
私のルギさんが、王子様の中にいる・・王子様の中で生きている・・・
お嬢様は7回却下の理由を聞いて臍を曲げ、暫く王子のお詫び行脚があるものの・・
ふたりは何度か野宿をし、時にはダンジョンに潜り・・
お嬢様は王子を今だに『ルギさん』と呼ぶし、王子も『ファル様』と呼ぶ。
ようやく婚約も取り交わし、式は半年先だ。
最近やっとお嬢様の中で、ルギさんよりも王子様の割合が多くなった事にほっとする王子様でした。
ほぼ毎日短編を1つ書いてます。随時加筆修正もします。
どの短編も割と良い感じの話に仕上げてますので、短編、色々読んでみてちょ。
pixivでも変な絵を描いたり話を書いておるのじゃ。
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