ストロングゼロ太郎
むかーしむかしあるところに、どんぶらこ、どんぶらこ、とおじいさんとおばあさんが流れてきました。
ストロングゼロ太郎はきっと酒に酔って幻を見たのであろうと思い、山へ芝刈りに。川へ洗濯に。都へ天下取りに。
天下人となったストロングゼロ太郎が海辺を歩いていると、子供達がおじいさんとおばあさんを棒で叩いていじめていました。
「こらこら、かわいそうなことは止めておきなさい」
「うるさいやい! こんな年寄りの年金の為に、俺たちは貧乏暮らし! その日食うものにも困ってるんだい!」
「痛い痛い! 底辺民の僻み妬み嫉みが痛い! そこの人、どうかわしらを助けてはくれまいか?」
ストロングゼロ太郎はストロングゼロを飲み干して、綺麗に禿げ上がった頭をポクポクと叩きました。
「ポクポクポクポク、チーン! 閃きました!」
こうして出来たのが共産主義です。
おしまい。
ひゅ~!この日付を跨ぐか跨がないかの水際の攻防がたまらねえ~!!
ストロングゼロ文学毎日更新、本日も継続完了!!