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「僕の殻、私の仮面』  作者: 藤沢 空
「プロローグ」
1/9

「偽りの僕」

「あーあ、人の心が読めたらなぁー」

 

 しょっちゅう耳にするその言葉。

 友達の心。

 彼氏の心、彼女の心。

 親の心、子の心。

 はたまた誰とも知らない赤の他人の心。

 人はすぐに他者の心を読みたがる。

 

 なんて愚かなんだろう。

 断言しよう。仮に世界中の人が他者の心を覗けるようになったとすれば、人類なんてあっという間に滅亡する。

 『本音』は万人を殺しうる刃だ。人は皆その刃を「建前」という鞘に包み込んで相手に投げる。鞘が無ければコミュニケーションなんてただの殺し合いだ。


 なーんて、大袈裟でもない事を言ってみた僕には、鞘から抜けた刃がその刀身を輝かせながら次から次へと飛んでくる。

 そして、そんな刃から身を守る為に何重にも及ぶ「偽りの僕」の殻を築き上げた僕は、その中で最近こんな事を考え続けているんだ。


「あれ? 僕ってなんなんだ?」

 

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