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27.君も修行しろ!


 王城へ来てから十日……毎日勇者くんは姫様とのお茶会や逢瀬?を楽しんでいる。


 最近じゃあ姫様の自室に招かれたりしているわー。


 姫様も勇者くんに満更でもないご様子……良かったねぇ勇者くん。


 ……でもね、勇者くんは勇者なのですよ……そろそろ俺を剣として使ってもらわねば……。鈍っちゃうぜー?色々。


 今日も姫様の元へ行こうとしている勇者くんを引き止める事にする。


『勇者くーん?……そろそろ君も修行とか特訓とかしたら?……病み上がりだから黙ってたけど、そろそろ大丈夫っしょ?』


「えっ……。うーん……修行……」


「それもそうだな……レオンそろそろ気合を入れろ。このままじゃあ腑抜けるぞ」

 とまだ特訓に出発していないクラウスくんも口を挟む。


『よしっ!今日はクラウスくんと共に特訓に出発じゃー!!決めたからね!はい移動っ!』

 と勇者くんの足元へ移動陣を出現させる。それにクラウスくんも入ったので即移動する。


 えっ、ちょっと待って……と勇者くんの声がしたが……この際無視である。


 そして王都の外へ移動した。


「ちょっとアインザー……無理矢理は酷いよ……姫様にも黙って来ちゃったし……」

 としょんぼりする。


『ごめんごめんー。腑抜ける前に手を打たないとと思ってー。……姫様には俺から今日は行けませーんとのメッセージカードを送り付けときました!』


「……流石抜かりないな……」

 とクラウスくんは感心したようだ。


『とにかくっ!こうなったからには、勇者くーん……特訓あるのみだよぉ……ふひひ』


「分かったよ……よろしくお願いします」

 と諦めて受け入れた様だ。


『さてさて腑抜け寸前の勇者くんにはまずクラウスくんの戦いっぷりを見てもらおうかねぇ。クラウスくん頑張ってー。丁度ウルフの群れも来たよー』

 とクラウスくんの最近の強さで勇者くんを触発して発破をかけるつもりなのですよー。


「分かった……見てろよ……」

 とクラウスくんは俺の意図を察した様である。ありがとねん。


 クラウスくんはウルフの群れに駆けて行った。華麗に魔力の剣で斬り倒して行く。


 そして魔力が溜まった様だ。強烈な氷の魔術がウルフの群れを余すことなく襲う。


 そして、ウルフは一匹も居なくなった。


「……す、凄いや……」

 と勇者くんはポカンと口を開ける。ほら見た事か!腑抜けていたからびっくりするのよん!


「……アインザーのアドバイスのお陰だ……さあ、レオンお前もさっさとスキルアップしろっ」

 と勇者くんの背中をドンと叩く。


「うんっ!僕も強くならなきゃ!!」

 と勇者くんの目には闘志が宿っている。……ふひひ……発破成功である。


『よーし!ビシバシしごくぞー!』


「うん!アインザーよろしく!……で、何をするの?」


『……何しょっか?』

 と言うと勇者くんはズッコケた。


「引っ張り出しておいて考えて無かったの!?」


『うん。だってぇー勇者くんには基本的に俺が付いてるから課題考えてなかったしぃ……』


「……じゃあ俺と手合わせでもするか?」


『おお!いいねー。まあ、最初は魔術の発動は無しでお願いするよーん。勇者くん死んじゃう』


「ああ、いくぞレオン……」

 と魔力の剣を構える。


「うん……いつでもいいよクラウス……」

 と俺を構える。


『んじゃあ…………ファイトっ!』

 との俺の掛け声で二人の手合わせは始まった。


 ガキン、キンッと剣がぶつかり合う音が響く。……んああー……クラウスくんに魔力吸い取られてるぅ……。


「……アインザー相手だと魔力が溜まるのが早いな……流石魔剣」

 とクラウスくんは喋る余裕がある様だ。


 一方勇者くんはクラウスくんの攻撃を捌くのに集中していて喋るどころではない……。


 二人はしばらくお互いの実力を確かめる様に剣を合わせた。


 そして勇者くんの手から俺は弾かれてしまった。……勇者くんの負けである。


「はぁはぁ……負けたよ……流石だねクラウス……」

 と勇者くんは肩を上下させている。


「まあ、今まで修行してきたからな……」

 とクラウスくんはあまり息を切らしてない。


「……そうだね……僕も……ちゃんと修行しないとね……腑抜けてたらダメだね……気合い入れてくれてありがとう」


「……気付いたんならいいさ」

 とクラウスくんは微笑む。


『あのーそろそろ俺を回収してくれませんかねぇ……』

 と地面に突き刺さったまま言う。


「あっ、ごめんアインザー」

 と直ぐに勇者くんは回収してくれた。


『さあさあ、まだまだ時間はあるんだ……もっとクラウスくんと手合わせ頑張りなよ。付き合ってくれるよねクラウスくん?』


「ああ、もちろんだ」


「ありがとうクラウス……よろしくお願いしますっ!」


 それから日暮れまで勇者くんは手合わせを頑張った。奮闘して泥まみれである。


 剣の腕は俺やクラウスくんが適時アドバイスをしていったので、徐々に良くなっていった。やっぱり勇者くん筋は良いのだなぁ。


 だが、クラウスくんとは修行の年季が違うので勇者くんはまだまだである。


 明日は魔物相手の実戦もさせようかなぁ。


 そして念願のお手入れタイムよーん。……あっああん……昇天しちゃう……。







連載を土曜日(24日)から週1に変更しますのでお知らせをご覧下さい。


すいません。




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