5話少女?の正体?
~~王国側~~
ここは王専用の部屋である。
この部屋は王の趣味である金目の物がたくさんおかれている。
そして今この部屋にいる人物は2人
1人はこの国の王であるギルディバードだ。
もう1人は勇者を召喚した人物のジンだ。
ジンが勇者達について報告をしている所だ。
「勇者達の成長は予定よりも早いですこれなら
ダンジョンに行かせてレベルアップをするのがいいと思います。」
「うむ、そうか」
「それと、昨日報告をした、坂本洋平が城から
居なくなりました。」
その報告を聞いて王は少し驚いていたが直ぐに
冷静さをとりもどした。
「どうやって抜け出したか知らんが、いちいち雑魚に構ってる暇はないほっとけ」
「分かりました。それとそろそろ彼が来る頃です。」
「そうか、これで勇者達を完全に我らの道具に出来る」
「そうですね」
と言う話をしていると扉をノックする音がコンコンと聞こえてきた。王が
「入れ」
「失礼します」
扉を開け入って来たのはフードを被った男性だった身長は170センチ位の大きさしか分からない
フードを深く被っているので顔を見ることは出来ない
王はその男が入って来ると待ちわびていたのか顔がニヤケている。
「やっと戻ったか」
「はい王様」
「お前の役割は聞いているか?」
「はい聞いています、勇者達を洗脳する事ですよね」
「そうだ、お前なら簡単だろ」
「はい、今の勇者達なら簡単です」
「そうかなら頼むぞ」
「はい」、「それと」
「何か、あったのか?」
「はい、エルフの侵入者を見つけたのでフェンリルに始末するように命令を出したのですがそのフェンリルの洗脳が解かれたようです」
「何だと!、お前の洗脳を解いた奴がいるのか?」
「はい」
「解いた奴に心当たりはあるのか?」
「いえ、私が知っている中で私の洗脳解けるようなSSS級しかいませんが彼らは」
「そうだな、だが最低でもそいつはSSS級ランクの力を持ってる事だな」
「そうですね、ですが私のコレクションまだまだたくさんいますので大丈夫です。」
「そうだな、よしもう部屋に戻り休むといい明日は勇者達を洗脳するんだからな」
「分かりました、ではこれで失礼します」
そう言ってフードを被った男は部屋を出ていった。その後王とジンも報告を終え自分達の寝室に戻っていった。
翌日、その男によって洋平のクラスメイトの勇者達は洗脳されるのであった。
~~洋平視点~~
『成る程なそんな事が』
『えぇあまり詳しく覚えてなくて悪いわね』
『いや別にいいよ、覚えてないなら仕方ないし』
フェンリルから説明聞いた内容によると
自分のナワバリに入って来たフードを被った男に
闇魔法で拘束され洗脳をされたようだ。
洗脳をされてる間の記憶は無いらしい
『これからどうするんだ?』
『貴方に付いて行くわ!』
『何で?』
付いてくると言われて思わず条件反射で突っ込んだ。
『面白そうだからよ、それに助けて貰った恩もあるし何か力になれたらと思って』
まぁいいか別に1人で旅するのが寂しいとか思ってないからな!、何と無くだからな
『分かったよ別に困る事ないし』
『そう、ありがとう』
新たな旅の仲間をゲットした。
ここで音楽とか流れたら最高なんだんけどなぁ
と思っていると
「さっきからフェンリルと見つめあって私の事
無視してたでしょ」
そう言われて声のする方に目を向けるとちょっと涙目になってる少女?がいた。本気で俺は無視と言うより完全に忘れていた。
「いや、無視と言うより完全に忘れていたわ」
「それ、無視より酷いですよね」
と更に涙目なった。俺は少しかわいそうと思えて来た。(主に自分のせいだけど)
「それで君はどうしてこんな所に?」
純粋に気になったので聞いてみた。
「えっと、リスターナ王国に侵入しようとしていました。」
『リスターナ王国に侵入だと』と一応驚いてみる
まぁ心の中でだけどとりあえず気になったなで聞いてみる。
「何故?リスターナ王国に侵入しようとしたの?」
「リスターナ王国が勇者召喚をしたと情報があったからですそれで調べていました。」
成る程なそう言えば本に載ってたなリスターナ王国はシスータとライドと戦争中だったなそれで
リスターナはラールと同盟を組んでるらしいな
それでシスータとライドも同盟を組んでるらしい
まだ戦争が起こった訳では無いどちらもにらみ合いが続いてる状況だ戦力は互角らしいからな
そこでリスターナが勇者召喚をしたからこうして
スパイとして来たんだろな
ちなみにジャールは参加していない
ダルークに関してはどちらも敵と言うことになる
魔族は人間達の敵とされてるからそれはもともとだ。500年前は国同士中がよく戦争なんて無かったのにな500年たてば変わるもんだな
「それで、そんな事俺に話して良かったのか?
俺一応人間だけど」
「何と無く信用出来ると思ったので大丈夫です」
え、本当に大丈夫なのこの子こういう子って騙されて誘拐されそうで怖いな
「そうなのか、まぁいいやそれで何故フェンリルに追いかけられたの?」
「えっと、いざ侵入しようとしたらフェンリルがいきなり現れて全力で逃げてました。」
成る程ねいきなり現れてか、洗脳を使う奴は王国側で間違いないな勘だけどそれで侵入者を排除しようとしてフェンリルをいかせたが一番高い推測だなまぁあってるかしらんが
「まぁ理由は分かったけどこの後どうするんだ?」
「とりあえず龍の里へ行く予定です」
何だと!俺と同じじゃないか何かあるのか?
とりあえず聞いてみようか
「どうして龍の里何かに行くんだ?」
「龍王様に会いに行くためです。」
ますます分からん聞いた方が早いな
「何でだ?」
「龍王様達にも戦争のために力を貸して貰おうと思いまして」
成る程ねそれから少し補足として勇者達の実力が未知数なので龍の里へ戦力増加のために行くそうだ。
「でも龍王様が力を貸すとは思えないんだけどな」(あの性格だからな)
「いえ、大丈夫だと思いますよ」
「それまた、どうして?」
「私たちの王様と龍王様は知り合いのなのできっと力を貸してくれると思います」
そうなのか、エルフの王と知り合いねあいつそう言うの興味ないとか思ってたわ
『王族と関係を作ると後々面倒だから知り合いなど作らん』
とか言ってたのなぁ500年たてば人って変わるもんだねいやあれは人か?まぁいいや
逆にエルフの王様の方が気になるわどうやってあいつと知り合ったのか気になるけどエルフの王様の名前だけでも聞いとくかな
「その龍王様と知り合いの王様って名前はなんて言うの?」
「え、そんな事も知らないんですか?」
何この子知ってるのが当たり前見たいな感じで来るのちょっとイラッとしました。
まぁ俺は優しからねこんな事ぐらいで怒らないよ
「うん、知らないから教えて」
すると何か無い胸を張って偉そうに
「しょうがねいですね~」
と言ったので早くいえと同時にイラッとしたが俺は優しからね我慢、我慢するよ
「私たちの王は500年前に龍王様や勇者様と一緒に戦ったエルフのシルネ様です」
その言葉に俺は数秒間固まってしまった。