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第七話 閻魔ちゃんの許可

2019/11/08修正実施

龍之介は、所持品10個と自身の設定を書いて司録に渡した。


「時代に合った服」

「日本刀、名刀大小、童子切安綱」

「甲冑(伊達政宗型・黒漆塗五枚胴具足)」

金子(きんす)(1000万円分)」

「リボルバー式拳銃357マグナム 銃弾10000発」

「高性能ライフル銃 銃弾10000発」

「美少女の嫁の料理マスター済み」

「剣術をマスターした忍び(部下)」

「槍(蜻蛉切)」

「軽量鉄骨ソーラー充電搭載高機密高断熱性住居ウォシュレット洋式トイレ完備」


三上龍之介設定 


・名前・従三位権中納言藤原朝臣三上龍之介正圀

・年齢・20歳

・出生設定・帝の落し胤(周知の事実)

・帝継承権はなし

・中流貴族でありながら帝に拝謁(はいえつ)が許されている

・ブラコンの妹が二人いる・・・・・・妹萌え

・陰陽道の力を持つ

・現世で鍛錬した武術の力は、そのまま


司録が書かれた装備、所持品と設定を読み上げる。


「かなり欲張りですね」


「駄目ですか?」


「駄目かは、閻魔ちゃんが決めますが国宝級装備とわ・・・・・・」


「伊達に長生きはしてませんから、少し図々しいですよ」


と、龍之介は笑って言った。


「図々しいと言うよりも、中二病も少し入ってますよね」


「いや~それは、ライトノベルの影響でしょうか?」


「ラノベ大好き中高生もたまに転生しますが、ここまで露骨な無双装備に、設定は・・・・・・

あっ!でも、やはり本当の中二病はエクスカリバーやデュランダル、ライトセーバーとかいますよ。能力には、タイムリープとか設定して」


「成る程・・・・・・やはり、ライトセーバーは欲しいな。それは、許可されるんですか?ライトセーバー」


「ライトセーバーは、許可されませんね!版権が厳しいのでって、戦国時代に行くのに光る剣はおかしいでしょ」


「え!そこ!っ、そうですよね」


「え~そこは重要ですから、あのネズミ大帝国を侮ってはいけません。さて、では、閻魔ちゃんの許可をいただきましょう」


また、長い廊下を歩き、閻魔大王の間の前に戻った。


『コンコン』


閻魔ちゃんの間に通された龍之介、どうやら今日は先客はいないようですぐに入室出来た。

今日の死者は少なかったのだろう。

閻魔ちゃんの忙しさは、その日の死者数で変わる。


「龍之介ちゃん決まったのね。どれどれ見せみなさい。ん~なんかズルい書き方、これは明らかに10個ではないわよね。鉄砲の弾とかなんて明らかに、まぁ~鉄砲と弾はセットですから仕方ないとして、軽量鉄骨ソーラー充電搭載高機密高断熱性住居ウォシュレット洋式トイレ完備って却下!馬鹿じゃない!戦国時代に一軒だけこんな家、可笑しいでしょ!何考えているのよ」


と、龍之介が書いたリストに赤色のマジックペンで二重線を引く閻魔ちゃん。


「しかし、ウォシュレット洋式トイレだけでも、どうにかなりませんか?」


「その気持ちはわかるわよ。ウォシュレットは一回使ってしまったら、あの心地よさ、快適さ、清潔さから抜け出すことはできないわよね。私もウォッシュレット中毒ですの同胞です。お湯を使い切るまで最強で洗いますから」

と、ウォシュレットトイレ愛を熱く語る閻魔ちゃん。


「天界にもウォシュレットあるんですか?」


と、不思議がる龍之介は何も食べていないし、オシッコやウンチをしたいとも思わないから不思議がる。

しかし、魂である存在の龍之介と閻魔ちゃんは別物。

閻魔ちゃんは天界に住む生命体の為、食事もすれば、ウンチもする。

そして、夜は眠る。

ごくごく普通の人間と同じように生活している。


「もちろんよ!天界に無いものは、司録に買いに行かせてますし、わかりました。特別に屋敷の中に設置しましょう。ほんと特別なんだからね。私もウォシュレットファンですから、あとは美少女の嫁は抽象的過ぎるわよ。美少女の定義が人それぞれ、戦国時代だと、ふくよかな女性が美女の定義だったはずよ。

モリクミさんや、マ〇コ・デラックスなんて極上の上玉美女だったかもしれないくらい」


戦国時代は食糧難の時代でもあり、ふくよかな女性は珍しい存在で、また、女性は出産が重要視される時代な為、がっしりとした体型は美人として扱われる時代。


「あ~確かにそうですね。モリクミ・・・・・・マ〇コ・デラックスは・・・・・・嫁では困ります。ってか、起たない自信があります。私の好みなら、水瀬いのりや早見沙織、竹達彩奈に上坂すみれ。あっ!浜崎あゆみの全盛期も良いですね。熟女になっていい女になりましたけど、若い頃、可愛かったなぁ~」


「ん~まぁ~希望に添えるかは不明だけど、戦国時代の美女の定義は全然違うので、龍之介ちゃんが生きた前世の美少女の定義に合うような娘を用意してあげるわよ。大体、異世界転生する者は嫁の心配なんかしないのに、流石、大正生まれね」


「ありがとうございます。あと、お金はそれで平気ですか?」


「ん~問題ないわね。むしろ金額が遠慮しているような、せっかくなら10億円分にしておきなさい。生前宝くじ当たらなかったのだから。それとも流行りは過ぎた35億にする?」


「あのネタの面白さが全然わからないから35億はいらないです。閻魔ちゃんって、意外に優しいのですね」


「そりゃ~そうよ。なんせ前役職は天使だったのよ」


「え~~~~~~!?天使から、閻魔大王ですか?」


「下ネタ大好き天使が良くなかったみたい。天使課から閻魔課に移動を命じられたのよ」


「成る程、成る程、堕天使には、ならなかったのですね?」


「龍之介ちゃん酷い~」


「すみません」


「ちなみに堕天使も役職だけどね。では、装備・設定が決まったところで、何年にしますか?と、行きさきの地は?」


「本能寺の変の前に明智光秀が愛宕山神社に戦勝祈願参拝します。その当日にします」


「成る程、愛宕山での戦勝祈願の時に説得もしくは、暗殺しちゃうのね。良いわよ。後ろからバッサリと」


「まぁ~そんなとこです」


「では、行ってらっしゃ~い、龍之介ちゃんの転生時代が面白くなるか見てるからね」


ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!


と、大太鼓が鳴り響くと龍之介の足下には魔方陣が浮かび上がり、目的の異世界の安土桃山戦国異世界時代に飛ばされた。


【本能寺から始める信長との天下統一1巻】オーバーラップ文庫より好評発売中

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