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宇宙の旅・夢心地魅惑の厠

パカルが退室した後、(かわや)に入る事にした龍之介、厠もこのあてがわれた部屋の入口脇のドアを開けると洗面室と厠が設置されているビジネスホテルのような作り、ドアを開けると見たこともない形状の便座が鎮座していた。

和式のまたぐような銀色冷たそうな便器が床から高くなっており便器の縁は洋式トイレのように直接座れる厚みがある、和式トイレで言う金隠しの部分は抱きかかえる高さがあった。

龍之介は躊躇したが説明のイラストが壁に貼ってあったためそれにしたがい、金隠しを抱きかかえるようにしてまたいだ。

まるでバイクで二人乗りをして、運転手を後ろからしがみつくような体勢となる。

銀色の冷たそうな便器であったが程よい熱を持っている。

抱きかかえた金隠しはしなやか、軟質な素材で程よい暖かさは女性を抱きしめているかのようで心地よい。


「ん~、これはもし無重力になっても体を安定して出来るようなこの様な形状なのかな?」


『ピ- ハイセツシャ カクニン ペニス シリメド ケイソク セットシマス。』


猥褻者(わいせつしゃ)みいだな・・・・・・」


龍之介の下半身には便器の下から出て来たジョウゴのようなパッドが吸い付く。



「はい?え?」


『セット カンリョウ バキューム カイシシマス。』


と、ともに掃除機のように龍之助の下半身はほどほどの力で吸引され始める。


「おいおい、これは中々難易度は高いぞ、この状態で出せとは・・・・・・と、言うかこの吸引が微妙に気持ちいい・・・・・・やばい。」


『ピ- セイテキヨッキュウ ケンチ カショウモ-ド カイシシマス。』


すると、吸引していたジョ-ゴ型パッドの中には、生温いぬるっとしたスライム言いうか生肉と言うか柔らかな物体が包み込み上下の動作がゆっくりと始まる。


「これは・・・・・・ぬぉぉぉぉぉぉ~これはやばいやばい何なんだこの便器は~いかんぞ、これはいかん・・・・・・イカんぞ~」


『コウフンノタカマリ ケンチ ピストン コウソクモ-ド カイシシマス。』


「うっ、はぁ~・・・・・・。」


全てを出し切ったかのように心を奪われたかのように忘我の境に入る龍之介、賢者タイム。


『ハイシュツ カクニンシマシタ ブンセキシマス ジョウタイリョウコウデス センジョウシマス。』


ジョワ-と温かい液体がジョウゴ型パッドの中で吹き付けられ、その液体がなくなると温風がフワ~と出る。


『カンソウ オワリマシタ オツカレサマデシタ。』


下半身に吸着されていたジョウゴ型パッドは便器の中に収納された。

龍之介は余韻に浸りながら感動していた。


「この便器は至高の傑作品、ぜひとも我が平潟城に取り付けたい、いや、平潟だけでなく水戸や茨城城にも欲しい、しかし、恐ろしい便器・・・・・・毎回性的興奮をしたらあの機能は働いてしまうのか?無我の境地で座らなければならないな。」


龍之介は便器から降りると、褌をしっかりと締め厠から出た。


「殿下、いかがないました?」


いつもそばで監視している春は龍之介のいつもと違う雰囲気を察して聞いてきたが龍之介は平然となんでもないを装い首をゆっくりと振りながらベッドへと横になった。

その後、厠へと入ったエリリは腰砕けとなりながら出てきてベッドに横になった。

さらに、その後に入った春は、股間を抑えながら怒りながら出て来た。

最期に司録が入り出てくると、


「皆さま、性欲解消モ-ドONの状態で入りましたね?脇のスイッチが入っていましたよ。この便器は排泄だけでなく性欲も処理するタイプの物なので気を付けてください。龍之介様の性欲なら私がいつでも受け止めさせていただきます。」


「司録殿、流石の私だってこのような便器は初めてですから。」


「私は性欲ないですのに、けがされた気分ですわ。」


エリリは赤面しながら言う。


「私は久々に殿下のそそり立ったあれを見てしまったので欲求が・・・・・・」


春は堂々と言った。


「この便器、我が城にも欲しいな。」


「殿下、いりません。」

「殿下、皆さま呆れるかと思いますが。」


「ん、そ、そうか。」


四人はいろいろとすっきりすると宇宙と言う初めての空間からの緊張がとけた様子で、眠りに着いたのであった。



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