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14. ある罪人の記憶
title: a certain sinner’s memory
from:I
2016/12/22
「クソが……っ」
生きてぇから生きてきた。死にたくねぇから殺してきた。……後悔があるってんなら、嫁とかガキのことぐらいだった。
「……ってぇな、オイ」
あー、死にたくねぇ。何でかとかどうでもいいから死にたくねぇ。理由とか意味とかクソほどどうでもいいから生きてぇ。
……でも、動けねぇんじゃ無理かもな。こりゃ。
「……許さねぇ」
「……あ?」
声がする。気配はさっきまで全然なかったってのに。
「……レオ。俺は、お前を許さねぇ」
……誰だ?コイツ。
気配が、どんどん増えてくのを感じる。あークッソ。怪我してなきゃこんぐらいの数余裕だってのに。
「……許さねぇ」
同じことしか言えねぇのかよ。
「……誰だてめぇ」
「……俺の名前は」
「レオだ」
赤毛の男が、緑色の瞳で見下ろしていた。
「お前は……」
俺だ──……
レオってチンピラいましたよね……?【HN:Rod】 投稿日時9/19 17:44
あの……冷やかしでもいいんで、どなたかレス……。