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妄想論

ラノベ読者は頭が悪いのか?

作者: とびうお君

 内容によって頭が悪いとかそんな風に批判する見方があるけど、読書程度で知能レベルが測れたら人間苦労し無い…。だが頭が悪い楽しみ方する小説ならある。そういった小説を好む人が頭が悪いか?は分からない。頭が悪い見方をする小説なんて分かるのか?分かる。頭を使わない小説と言いなおす事が出来るから。


 ライトノベルとはどういう作品か?端的に答えるなら頭をあまり使わずに楽しめる小説と一つの定義を述べられる。何故ライトノベルが馬鹿にされて、ライトノベルの読者が馬鹿にされるのか?はきちんと根拠がある。ただし何度も書くが頭を使わない小説を読んでるからその人は頭が悪いのか?について分からないと私なら答える。


 ライトノベルは近代の小説の楽しみ方と根本的に異なる。それゆえライトノベルと一般小説を同一に語るのはあまり面白い言及じゃないと思ってる。価値が根本的に異なるのにライトノベルに対して文章がうんたら言うのはアホだと思ってる。なろうで人気があるライトノベル的な作品群と文学作品などは根本的な部分で楽しみ方が違う。


 一般小説と文学作品は多少ずれるが、それでもライトノベルのずれ方ほどはずれない。ライトノベルと一般小説の共通性は読者の楽しみ方の姿勢、受動性にある。そして文学作品は能動的読者が楽しむ作品群になる。ただし一般小説はライトノベルと文学作品の中間ぐらいだと思う。


 受動的な受け手には頭の使わない作品が適切な作品になる。逆に能動的な受け手には頭を使う作品が適切な作品になる。文学作品や一般小説の読者からライトノベルの読者に対して頭の悪い読者って悪口が出来たと見てる。ライトノベルは小説じゃないと言うのは狭い見方。正しい見方は小説としてのタイプが違うため楽しみ方が根本的に異なるのが重要にナル。


 中間体である一般小説が中々やっかい。一般娯楽小説でも良いけど。受動能動ですっぱり切り分けられない。頭を使う、頭を使わない、こっちを絡めて2軸で見ればほとんどの小説が分類される。これによって安易に1つの面白いって言葉で価値を比較するのが良くないのが分かる。


 文字である小説は文字が持つ抽象性から想像力を使う能動的で頭を使う知的な楽しみになる。本来小説の価値はこの方向が最高点になる。よってライトノベルは絶対に小説としての高い価値の作品は出来ない。ライトノベルはメディアに囚われない大きな物語の枠の中で見ないとその価値が分からない。それは小説と違うものか?と言うと所詮小説も大きな物語の中の文字に特化した面白さに過ぎない。よって小説も物語と言う大きな枠の中で価値に共通性がきちんとある。ライトノベルは物語を楽しむもので小説を楽しむものじゃない。


 ライトノベルは物語であるため、ライトノベルは小説じゃないって批判は間違ってる。ただ小説としての文字表現の高いレベルの面白さは表現できないなら正しいと思う。この批判が根本的におかしいのは、小説が持つ文字表現の芸術を楽しんでるじゃなくて、メディアに囚われない物語の面白さを堪能してるのにケチをつけられてるので、的外れで大きなお世話でしかない。ライトノベルの読者はきちんと自分の楽しみたいものを楽しめている合理的な読者だと言える。


 息抜きを力いっぱい楽しむ人、息抜きを息抜きとして楽しむ人。後者は前者に頭が悪いぞお前?と批判されるのは不当な批判だと思う。あくまでライトノベルは読者が頭を使わず、作者が頭を使って読者を受身にさせて楽しませるものに過ぎない。余暇をどう使うかで他者に評価されるような指標にはならない。読者の傾向も作品の分析も出来る。だが読者の小説以外の知性を測る事が出来るならその人は神様だと思う。私にはそんな事は出来ない。


 ただし頭を使わない小説を読む読者が、頭を使えない読者である可能性は否定できない。


 一般小説、文学、ライトノベルって分け方じゃなくて、物語は大きな集合でその中でリアリズムを重視するタイプを特別にカテゴライズする方が正しいと思う。本来ライトノベルの方が正しいあり方だと思ってる。総合格闘技に対するボクシングの位置づけがリアリズム重視の物語の位置づけだと思ってる。頭を使うタイプがリアリズム重視にたまたま重なりやすいんだと思う。後はこれに対して能動性の部分で、一般小説と文学作品に別れるのかと。作者が読者を赤ん坊の様に楽しませようと至れりつくせりすると一般の娯楽小説になるのかと。ライトノベルに較べるとやや頭を使うかな?と言う感じかと。


 物語は根本的にはフィクションなのでリアルなわけがない。だからリアリズムに拘るほうがむしろ特殊なタイプだと私は思ってる。


 ライトノベルというカテゴライズがものすごく難しいのは、本来ライトノベルこそが物語の本体だからだと思う。それを無理矢理定義しようとするからおかしくなる。一般と非一般が逆転してしまってるからわけが分からなくなってる現状かと見てる。何がリアルで何がリアルじゃないのか?こういったものが自然に教育を通じて現代人は頭に叩き込まれてる。だからそっちが常識化して一般と非一般が逆転してる現象を招いてると見てる。本来ライトノベルを物語の中心にすえればすごくすっきりしたものになる。リアリズムを重視するほうがむしろ特殊カテゴリだと思う。


 昆虫の方が多種多様なのに哺乳類を中心に見る人間の見方と似てると思う。

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