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転生人後(てんせいじんご)  作者: 倶利伽羅
3/6

成長

完全な説明会です。

3歳になったらしい。

幼児である僕の頭の中に行き成り、異世界の情報が広がった。飛行機が空を飛び、自動車が大地を走る。TVが映像を映し出し、パソコンがネットにつながる。前世の知識と神域でのやり取りが脳に刻み込まれる。やはり、前世の自分のことについては何も思い出せなかった、そういう約束だったし、特に問題はない。

あと、これから憶えなければならない常識とか、文字とか、礼儀作法が知識だけではあるが、習得できたのは助かった。このように色々考えることが出来るのも前世からの贈り物なのだろうか?それでわかったのだが、ここは中世のヨーロッパにに似た場所のようだ。う~ん、ファンタジー。

まあ、前世の記憶は引き継いだけれど、僕は僕だ。



8歳になった。

僕の家は貴族であることがわかった。小さい頃から家に多くの使用人がいることからそれなりの裕福な家なのだろうと思っていたが、5歳の時に領都で盛大な誕生会が開かれ、その時ウインスター候爵家の孫だとわかった。ウインスター家はアルメニア帝国の貴族で帝国開闢以来の名門らしい。何代か前に皇帝から侯国の建国の勅命を被って、帝国領内の独立国的な立ち位置になったらしい。らしい、らしい、と伝文系なのは祖父から聞いたからで、まだ社会を見れていないからなのだ。祖父の立場はアルメニア帝国ウインスター侯国候王となるらしい。父は候国の貴族ウインスター子爵として、ウインスター候国の摂政をしている。僕は父の三男で長男と次男は帝都に留学中だ。長男とは9歳、次男は8歳違う。二人が帝都に行ったのは12歳の時だったから、あまり印象に残っていない。僕は小さかったからかな。そして、他国の貴族オレンジ公爵令嬢と会わされた。令嬢はオレンジ公の五女であるからオレンジ公の人脈作りのため、同じ年頃の上級貴族(伯爵以上)の令息と会わされているらしい。近くに人がいない時に令嬢がぼやいていた。多分、コレッと思った家に押し付けて、その家との縁を作りたいのだろう。

それと、刀術と魔法の才能が解凍されたらしい。刀術の最適と思われる体作りの訓練法と魔力値(MP)と魔法値(魔法の強度)の訓練法も同時に頭に浮かんだ。これからは毎日、訓練するぞ。



12歳になった。

刀術と魔法の訓練を続けながら思い至った、この国には刀がないと。大いに慌てたが、何時にまにか部屋に日本刀が日本置かれていた。神様の贈り物だろうか?まあ、いい。これによって体作りだった毎日から刀を使った型を練習することができるようになった。魔法の方は、魔力値と魔法値は着実に伸びているが、ステータスを見ることが出来ないので実地で試している。取りあえず、光と闇を除く全属性の中級と光の最上級、闇の上級までは使えるようだった。ただ、全力で魔法を使ったことがないので、どれくらいものかはわからない。普通の魔術師は中級を覚えるのは20歳くらいだといううから覚えるのだけは早いのだろう。

父に帝都に留学するか、と言われた。兄たちも12歳で帝都に留学していたので予想はしていたが断った。留学していた長兄は留学後、男爵位を得て帝国の騎士団に入団した。候国に戻った時の箔付けのためだろう。父は数年のうちに候王になるから、その時は候国に戻り父の後をついで子爵位を継ぐのだろう。帝国では子爵位は上級貴族の跡継ぎが、その地位を継ぐまでの貴族位であり、代々続く子爵として帝国に存在する家はない。男爵位も似たようなものだが、男爵として続く家も多いので一概には言えない。次兄は長兄のスペア的な立場であるが、そのまま帝都に留学している。上級教育院に入った。長兄に何事もなければそのまま、研究職に就きたいと言っていた。

そして僕は15に成ったら、冒険者になりたい。父にはまだ伝えていないが薄々察してはいるようだ。僕が訓練に出ているのも知っているようなのだが、敢えて触れないでいてくれる。

次回は主人公を転生させた女神視点で書けたらなぁ、と考えています。

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