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視てほしい。


私は人に見てもらえない。


クラスメイトに声をかけても、空耳だと思われて存在にさえ気づいてもらえない。

肩をたたいても、無視される。


どんないじめより、つらいのは見てもらえないことだった。

私は昔からいじめられっ子だったけど、それは殴られたり蹴られたりすることだった。

でも私は強がってなにをされても黙っていた。

それでもまだマシだった。


それは今日変わってしまった。

みんな、気づいてくれない。

さびしくて、怖くて、孤独だ。


だれか私を見てほしい。

どんなに醜い私でも存在だけでも認めてほしい。

見て・・・私を見て。


その一言さえも言えなくて。

耐えきれなくなって、学校の屋上から飛び降りた。



でも、意識がまだあるその時に知らない誰かが私を視ながら言った。


「やっと自殺したんだな。」


でも、それだけでも・・・私はうれしかった。


少女が見てほしかったのは自分の中身だったって話です。

読んでくださりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] オチが辛辣な、ちょっと怖い物語でした。 『「やっと自殺したんだな。」 でも、それだけでも・・・私はうれしかった。』 の部分にドキリとさせられました。
[一言] ……私と、同じだね。
2012/12/31 15:54 退会済み
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