視てほしい。
私は人に見てもらえない。
クラスメイトに声をかけても、空耳だと思われて存在にさえ気づいてもらえない。
肩をたたいても、無視される。
どんないじめより、つらいのは見てもらえないことだった。
私は昔からいじめられっ子だったけど、それは殴られたり蹴られたりすることだった。
でも私は強がってなにをされても黙っていた。
それでもまだマシだった。
それは今日変わってしまった。
みんな、気づいてくれない。
さびしくて、怖くて、孤独だ。
だれか私を見てほしい。
どんなに醜い私でも存在だけでも認めてほしい。
見て・・・私を見て。
その一言さえも言えなくて。
耐えきれなくなって、学校の屋上から飛び降りた。
でも、意識がまだあるその時に知らない誰かが私を視ながら言った。
「やっと自殺したんだな。」
でも、それだけでも・・・私はうれしかった。
少女が見てほしかったのは自分の中身だったって話です。
読んでくださりありがとうございました。