第二話 ついに掴んだ情報、男の名は--
数ヶ月ぶりの更新だぜぇ~
相変わらず酷い内容だけど勘弁してくだされ。
北暦149年 同日 ???
ある一室で優しげな眼差しをした老人と、
精悍な顔立ちをした壮年の男、
そして荒々しい雰囲気をした青年の三人男達が、
それぞれ円卓の自分達の席についていた。
席はまだかなり空いているが、
席につく者はもう居ない。
空いている席の主達は皆死亡した為だ。
老人が空いている席を見渡し--
「随分と寂しくなってしまったものだ……」
悲し気にそう呟いた。
それを聞いた青年は、何をバカなことをと
言わんばかりに鼻で笑う。
「ハッ!何を言い出すかと思えば寂しいだと?
むしろ邪魔者が居なくなって清々するじゃねぇか」
「貴様にとっては邪魔者でも、儂にとっては
大切な友人達だったのだ」
「ならあんたも連中の所に逝くか?
今すぐにでもあの世に送ってやれるぜ?」
そう言って青年は老人に
ソートオフショットガンを向ける。
だが、老人はソートオフショットガンを
向けられても一切動じず、静かに首を振った。
「ありがたい提案じゃが、今はまだ遠慮しておこう。
まだやるべきことが残っているのでな」
それを見た青年はつまらなそうに舌打ちし、
ショットガンを下ろした。
「失礼します!」
その直後、兵士が部屋に駆け込んできた。
「騒々しいのう……何事じゃ?」
「ハッ!実は--」
兵士が老人の傍に寄り、耳打ちする。
そして老人は兵士から伝えられた内容に目を見開いた。
「どうしたんだよ?」
「……ロイホ支部に奴が現れたようじゃ」
「クククッそうか、現れたか……」
老人の言葉を聞いて、先程まで黙っていた
男が愉快そうに笑い出した。
「どうしたんだよ?急に笑い出して……」
「いや失礼、嬉しくてつい笑ってしまった」
「嬉しい?なにがだよ?」
男はその問いには答えず、ただ笑い続けた。
復讐の刃~その瞳に宿るのは憎しみか、
それとも悲しみか~
第二話 ついに掴んだ情報、男の名は--
ロックビルに向けて、次々にベレッタを撃つ。
常人ならば避けることも出来ずに銃弾に
貫かれてしまうだろう。
だが、ロックビルは事も無さげに刀で切り落とした。
別に大して驚くようなことではない。
過去に殺した組織の幹部の中には、
素手で銃弾を掴む者も居たのだから。
私は即座に真正面からでは銃が通用しないと判断し、
左手でスモークグレネードを取り出し
口でピンを抜いて投げつけた。
ロックビルは反射的にスモークグレネードを
刀で切り捨てる。
その瞬間、煙幕によって視界が遮られた。
「チッ!」
ロックビルは舌打ちして後ろに飛んで距離を取る。
私は距離を詰めず、すぐにベレッタに新しい
マガジンを装填し、左手でナイフホルダーから
ナイフを抜いた。
ただこれだけの動作をしている間に室内は
完全に煙幕に覆われた。
これでロックビルは動きを止めざるおえない。
攻撃を警戒してその場に立ち止まり、守りに専念する。
対応としては決して悪いものではない。
……が、それは通常での話だ。
私にとっては格好の的でしかない。
私はロックビルが居るであろう方向に向け、
ベレッタを一発撃つ。
その直後キンッと銃弾を切り落とす音が響いた。
「そこか……」
銃弾を切り落とす音で位置は確認し、
そこに向かって駆け出す。
これ以上手間をかけるわけにはいかない。
これで……終わらせる!!
「……」
ロックビルは刀を構え、精神を研ぎ澄ませて
ユイカの攻撃に備えていた。
実践経験の豊富な彼は、煙幕の中を無闇に
動くべきではないと判断したのだ。
事実煙幕の中から一発の銃弾が放たれたが、
守りに徹していた彼は、容易く銃弾を
切り落とすことが出来た。
(だが、何時までもこのままで居るわけには……)
ロックビルは視線だけを動かしながら、
状況の打開しようと思案する。
その時、彼に駆け寄る音が聞こえ--
「もらったぁ!!」
左右にナイフとベレッタを装備したユイカが、
煙幕の中から飛び出してきた。
「声を上げるとは愚かなっ!!」
ロックビルは一刀で切り伏せんと刀を振るう。
飛び出してきたユイカは勢いがつきすぎて
避けることが出来ず、刃をその身に受ける--
「……フッ」
--はずだった。
彼女が僅かに口元を歪めた瞬間、
彼女の姿は目の前から消え、何時の間にか両肩を
撃ち抜かれていた。
「グッ……何っ!?」
突然のことにロックビルは理解出来ずに
一瞬だけ混乱するがすぐに混乱から立ち直って
すぐに刀を構え直し、何処から来ても良いように
精神を研ぎ澄ませる。
だが--
「ガッ!!」
その直後、今度は両膝を撃ち抜かれ床に跪く。
その上、刀も銃弾によって折られてしまった。
そこからはもはや一方的だった。
身動きが取れないロックビルは
煙幕の中から放たれる銃弾やナイフを
一身に受けることになり、傷つけられた体は
赤く染まっていった。
その姿は、端から見れば瀕死の重傷を
負っているようにしか見えない。
だが、見た目に反して傷はそれほど
酷い物ではなく、腹や肩の傷を除けば
全て浅い物である。
一体何故殆どが浅い傷なのか?
それは、ユイカがわざと急所を外し、
掠らさせるようにロックビルを傷つけているからだ。
ユイカはロックビルをいたぶることを楽しんでいた。
過去のユイカならば決してこの様なことは
しなかっただろう。
ただ復讐のみに生きてきた八年が、
彼女の性格を大きく歪めてしまっていた。
その後もロックビルをいたぶり続け、
室内の煙幕が晴れた頃には--
「ああっと、つい殺してしまった。
これでは情報が聞き出せん。
……まぁ、楽しめたから良しとするか」
--酷薄な笑みを浮かべ、床に倒れて動かなくなった
ロックビルを見下ろしていた……
ロックビルを殺したあと、デスクを漁って
書類を見つけ、その書類に目を通していた。
だが、書類の量が多く、中々私が求める
情報は見つからない。
チッやはり情報を聞き出す前に
殺すべきではなかったな。
おかげで余計な手間がかかることに
なってしまった。
内心舌打ちしながらも書類に目を通していく。
するとあるリストが目に留まった。
「終末の光、幹部リスト……?
あからさますぎる名前だが……」
恐らくは私が求める情報は載っていないだろうと
思いながらもリストに目を通していく。
するとそこには私が今まで殺してきた
幹部達の情報が、写真付きで載せられていた。
これは……もしかするかもしれない。
自然とページを捲る手が速くなる。
そして--
「あった……」
遂に、長年探し求めていたあの男の情報を見付けた。
「アルバス……レビナー」
長年探し求めてきた男の名を呟く。
この日、長年に渡る復讐に大きな進展を
見せることとなった……
ロックビルは弱いわけではありません。
ただ、ユイカが強過ぎるだけです。




