はなちゃんが動かない
掲載日:2026/01/27
小さな体がこんなに軽くなってしまった。
愛情を注いで育てたはなちゃんが死んでしまった。
カゴの中で右の羽を広げて、うつ伏せで死んでいた。
足が痛くて辛かったね。
もし、人間の言葉が喋れたらなんと言っていたのだろう。
羽を拭いて、お尻も拭いて、爪を切ってあげた。
何度も何度も小さな口ばしにキスをした。
いつもの暖かい口ばしではなかった。
冷たくなった口ばしに別れのキスが止められない。
君を庭に埋める時、ほんとうに別れが来てしまったんだと悲しみが込み上げた。
君たち動物は死の意味を理解していたのだろうか?
嘆きや悲しみを人間のように感じていたのだろうか?
私との別れを悲しんでくれたのかなあ。
今どこにいるのかなあ。
どこにもいないのかなあ。
真っ白な体に土を尻尾の方から丁寧にかけていった。
そして体の中心まで土をかぶせた。
最後の時が来た。
顔に土をかぶせる時、可哀想で可哀想で仕方なかった。
もう死んでいるのに、土で息が苦しくなってしまうと思ってしまい、悲しくて、苦しくて逃げ出したい気持ちだった。
雨が降ったら嫌だろうな。
土が泥になって、気持ち悪いだろうなと考えてしまう。
痛い体で我慢して私のところに飛んできた姿が忘れられない。




